【レポート】Rd.3 SUZUKA 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

【レポート】Rd.3 SUZUKA 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

2020年8月22日(土曜日)

公式練習 (P9)10:00〜11:35

天候:曇 : コース:ドライ 気温/路面温度:開始32度/42度、終了33度/46度

本来この週末では、鈴鹿10Hが開催される予定だった鈴鹿サーキット。
コロナ蔓延の影響で中止となり、SUPERGT第3戦 が行われることに。
今回も無観客開催となったが、レーススケジュールは昨年通りの土曜に予選、日曜の決勝の2日間の日程で開催された。

空に雲はあるものの、湿度は高く、灼熱の中でフリー走行は開始された。
今回のハンディウエイトは 21kg。まだまだ上位を狙っていけるウエイトだ。
走り出しは石川京侍から。走り出しからバランスは悪くなく、暖まりも今までで一番いい感じのようだ。
しかし、その後星野一樹と代わってから、予選、決勝へのタイヤ選択に悩まされる。
1時間35分の走行でタイヤも決まり、このセッションは9番手で走行を終えた。

2020年8月22日(土曜日)

公式予選 (Q1グループA:P7/Q2:P6) 14:30〜14:40/15:23〜15:33

天候:晴:コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時33度/53度 Q2終了時34度/48度

今回も公式予選(Q1)は、2組に分かれ各組上位8台がQ2に、進出することが出来る。
10号車は今回もAグループになる。
Q1を担当するのは石川。少しピットで待機してからコースへ。計測1周目では2番手に。
計測2周目には01‘59.627のタイムを計測するが他車もタイムアップを行っており7番手に。
そのまま7番手でQ2に駒を進めた。 Q2を担当するのは星野。1分少しピットで待機しコースへ。
計測1周目に2番手、2周目のベストが01‘58.958で5番手。
しかしすぐにまたタイムを更新され6番手に。明日の決勝は6番手のグリッドからスタートすることが決まった。

星野一樹選手コメント
朝の練習で、京侍が2種類のタイヤを試してくれて、本数的(持ち込み制限)にあまり良くなかった方のタイヤでQ1はいかなきゃいけないことになって、本当に厳しい条件で京侍が突破してくれたんです。
何とかそれに応えたかったのと、前回富士の Q1があまり良くなかったので、今日、眠れないのはいやだなと思って、本当は泣きたくなっちゃう位だったのでこの間は。
もう本当に何とかいいアタックできて良かったです。
そこそことは言ってもやっぱりトップは速かったし、悔しい部分もあるんで、何とか決勝はもっともっと頑張って、表彰台いければいいなと思ってます。

石川京侍選手コメント
Q1は結構厳しい戦いになるかなと思ってたんですけど、本当に厳しく何とかギリギリ通過できました。
一樹さんがQ2で素晴らしいアタックをしてくれて、明日6番手からスタートできるんで、結構いいレースできるんじゃないかなと思ってます。

2020年8月23日(日曜日)
決勝(P5) 13:00〜
天候:晴:コース:ドライ 気温/路面温度: 開始時32度/49度 終了時32度/49度

天気予報では、ゲリラ豪雨があるとかないとかいわれながら、搬入日の金曜日から比べると、若干蒸し暑さはマシになっているように感じる。
決勝前のウォームアップ走行で、いきなり車両にトラブルが発生する。
タイヤにフラットスポットも出来てしまってい たが、なんとかトラブルも解消し、決勝に臨む。
定刻の13時にフォーメーションラップがスタート。スタートを担当するのは今回も 星野。
1周目の逆バンク立ち上がりで接触コースアウト車両が出ていきなりSCが入る。
5周目にリスタートとなりここからレース が始まる。

後方は11号車GT-R。
ペースは11号車の方 が良いようで、7周目にかわされて7番手に。
16周目に裏ストレートでボンネットの落下物 があり、再びSCが入る。
22周目に解除され るとすぐに、上位陣のほとんどがルーティーンのピット作業を行うが、10号車は後半のタイヤのことを考えてそのまま走行することに。
しかし順位変動はなかったものの、ラップタイム が思うように刻めず、26周目にピットに入る事に。
再び27周目のS字コーナーの入り口で 2台の300クラスがバトル中に接触し、1台がコースオフ。3回目のSCが導入される。
この 時点で16番手まで後退してしまっていた。 33周目にSCが解除されると、周回毎に前車をパスし、39周目には10番手までポジショ ンを上げてきた。
前を走る4号車AMGを44周 目にかわして9番手。46周目に31号車 PRIUSもかわす。
この周頃から2番手争いが激化。接触も多くなり、最終ラップで前を走 る56号車GT-Rを追いかける。
56号車のタイヤはかなり厳しいようで、前に出るタイミングを 伺う。
石川は接戦を制し5番手でチェッカーを受け、連続でポイントを獲得。貴重な6点を追加した。

藤井一三監督コメント
灼熱という言葉が相応しく、息苦しささえ感じる鈴鹿レースでした。
こんな中でも星野、石川両選手共持てる力を十二分に発揮してくれたと思います。
レース途中で少しペースが落ちてポジションを落としてしまいましたが、キツイ状況の中5位までポジションアップしてチェッカー、貴重なポイントをゲットしてくれました。
蒸し暑い悪条件の中、戦い抜いたドライバーを褒めてやりたいと思います。
次戦はツインリンクもてぎです。ハンディウエイトも増えますが、更に上のポジションを目指して戦います。
応援ありがとうございました。

星野一樹選手コメント
最終的にはいろいろな事があったレースだったんですけど、京侍が追い上げてくれて、ポイント取れたんでよかったと思います。
それから11号車も優勝してチームが勝って本当におめでとうございます。
もう悔しい、の一言です。次頑張ります。

石川京侍選手コメント
一樹さんが言われた通りのそのままです。
はい。今回は、ペースも良かったので、ポジティブに考えて次回は優勝!今度こそできるように頑張りますので応援よろしくお願いします。