2025年8月23日(土曜日)
公式練習(P14) 10:10~12:00
天候:晴れ 気温:開始時32度/終了時34度 路面温度:開始時38度/終了時46度
第5戦鈴鹿は前回富士と同じ様にかなりの蒸し暑さの中でスタートした。灼熱の8月に、インターバルが長くは無い中、ポストリグテストを割り込ませた事で、今回は非常に前向きな状態でサーキットに入った。公式練習は、前座のFIA-F4の予選が長引き、10分遅れのスタートとなった。公式練習の走り出しは大木一輝から。
NEWタイヤの感触を確かめながらアタックラップに備える。タイヤが温まり今からというタイミングで燃圧センサーのトラブルでピットインしセンサーを交換。高速コーナーでのオーバーステアが気になるとのコメントからリアウイングを立てて再びコースへ。そこから計測1周で今度は赤旗でアタック出来ずこの計測1周がベストタイムとなってしまった。ここで予定通り富田竜一郎と交代。富田のコメントは、車が安定して大きな跳ねも無くなったとのこと。ただヘアピンでのオーバーステアが気になるとのこと。何度か車高、足回りの調整を行い周回を重ねる。
GT300占有走行前に大木と交代し、ブレーキのABSが入るとコメント。この後再度富田と交代。今度はアンダーステアがきついと訴える。足回りのセット変更を考え、このセッションはアタック出来ずNEWタイヤを温存した事もあり22番手で走行を終えたが、幾度となくセット変更し車を良い方向に進められたので、チームの雰囲気は悪くなかった。

2025年8月23日(土曜日)
公式予選Q1 A組 15:15~15:25 (P9) 公式予選Q2 16:00~16:18(P14)
天候:晴れ 気温:開始時35度/Q2終了時33度 路面温度:開始時48度/Q2終了時46度
Q1担当したのは富田。10分間の予選時間を目一杯活用するため、コースオープンと同時にピットを離れていく。計測1周目に2番手、2周目はセクター2で全体ベストを出しながら6番手、続いてベストタイムの1分59秒387で5番手。最終ラップはタイムアップ出来なかったが、9番手でQ2に駒を進める事が出来た。Q2を担当するのは大木。大木も富田と同じ様にコースオープンと同時にピットを離れていく。計測1周目で2番手、2周目でも2番手のまま。しかし徐々に他車がタイムを更新。計測3周目にベストタイムの1分58秒808で6番手となったが、最終的に明日の決勝レースは、14番手からのグリッドが決定した。
富田竜一郎選手コメント
今回Q1で9番手、Q2で14番手のポジションでした。前回のレース後にポストリグをかけて足回りを大幅に変更してきたのですが、非常にポジティブな方向には向いていたと思います。ただそれでもトップとのパフォーマンスとはまだまだ遠いところにあるので、チームと色々考えてきて、予選に向かいました。今自分たちの持ってるものの中でベストなパフォーマンスを出せたと思っています。明日の決勝レースに向けて、もっと良い方向に向けられたら良いと思います。今年まだシングルフィニッシュが出来ていないので、そろそろ一桁でちゃんとゴールして、もっと良い順位でポイント取れるように頑張ろうと思っています。明日も暑いですが、是非最後まで応援よろしくお願いいたします。
大木一輝選手コメント
Q1を富田さんが通してくれて、Q2のチャンスを頂けることが出来ました。フリープラクティスでは結構ギリギリだと感じて居ましたので、難しいと予想していたので、Q2走れるか不安なとこもあったのですが、しっかりと通してくださったので、僕もしっかりと気合いを入れてQ2のアタックが出来ました。ちゃんとアタック出来たと思っているのですが、まだまだ足りないところも多いので、決勝に向けてはしっかりとやっていこうと思っております。フリープラクティスでの感覚では、決勝のペースは悪くないんじゃないかという雰囲気は掴めているので、決勝で少しでも順位を上げられるようにみんなで協力して頑張ります。



2025年8月24日(日曜日)
決勝(P10) 15:30~
天候:晴れ 気温:スタート時35度/ゴール時33度 路面温度:スタート時51度/ゴール時43度
毎年鈴鹿サーキットではGAINERサポーターシートを設置し、決勝日は11時15分から2名のドライバー、4名のレースアンバサダーで決勝前のV2シートまでご挨拶に伺い、決勝での力走を誓った。今回のタイムスケジュールが通常よりも遅く、決勝スタートは15時30分。昨日よりも湿度が高く、風もそれほど吹いていない為、かなりの蒸し暑さの中でウォームアップ走行がオンタイムで開始された。走り出しは大木から。タイムを見ても上位のタイムで周回を重ね富田と交代。しかし急にエンジンが吹けなくなり1周計測でピットへ。センサートラブルのようで、メカニックが迅速に対応しグリッドへの試走は問題なくピットを離れる事が出来た。
今回のレースでも、三重県警察の白バイ6台、パトロールカー3台が先導して交通安全啓発活動のパレードラップが行われた。そのままマシンの隊列はフォーメーションラップを行って、52周の決勝レースが開始された。直前の気温は35度まで上がり、路面温度も51度と非常に暑いコンディションとなった。スタートを担当したのは大木。1周目のシケイン手前で500クラス2台が絡み、1台がスポンジバリアに突っ込み4周目にセーフティーカーが導入される。
この時点で前車は65号車AMG、後車は26号車RCF。10周目にリスタートと同時に前車の65号車をパス。前車は18号車AMGに変わる。15周目くらいからドライバー交代を伴うピット作業を始めるマシンが出始める。大木のペースは悪くなく淡々と周回を重ね、24周目に富田と交代する為にピットへ。4本のタイヤ交換、給油を迅速に行い富田をコースへおくりだす。メカニックの頑張りによりピット作業で18号車をパスし、差を2,5秒と徐々に引き離していく。前車は2号車GR86GTとなり差は0.1秒まで迫るが、中々パスするまでには至らない。
全ての車両がピット作業を終えた35週目で、前車は2号車のまま、後車は56号車GT-Rに代わっていた。56号車のペースは速く、2号車を攻めていた1コーナーでオーバーランした隙に37周目にかわされてしまい14番手に。40周目になんとか2号車をかわして13番手。バーストしたマシンなどもあり45周目には11番手を走行。このままの順位で48周のレースは11番手でチェッカーを受けた。その後、レース後の再車検で2番手でチェッカーを受けていた60号車LC500が重量不足により失格。正式結果は繰り上がって10番手でレースを終えた。


石田美香監督コメント
前回の富士レース以降に、初めてポストリグテストを行い、車の足回り等色々見直すことが出来ました。走り出しからドライバーの反応も良く、方向性は間違ってないと感じることが出来ました。ただまだまだ上位との差は大きく、より一層の努力が必要だと感じました。予選も決勝も今ある力を出した結果ではありますが、他車を抜くのにはやはりまだ足りないと思いました。次戦菅生まではそれほど時間に余裕はありませんが、出来る事をもっとやって表彰台をめざしたいと思います。サポーターシートからのファンの方の声援も力になりました。本当にありがとう御座いました。
富田竜一郎選手コメント
決勝は14番手スタートから11番手でチェッカーを受けましたが、1台の失格があり10番手でフィニッシュしました。ピットストップも作業も非常に速く、後半は抜かれることもなく前に出られたのも大きかったと思います。ダンロップタイヤはウォームアップが早いので、アウトラップではタイヤ無交換だった2号車GR86GTにだけ抜かれましたが、後は1台も前には行かせませんでした。ただ抜ききるまでのパフォーマンスがちょっと足りませんでした。戦ってる相手の車の速いところ遅いところ、僕たちの車の速いところ遅いところがあって、欲しいところの速さが足りませんでした。ただ抜いてからのペースは凄く良いペースで走れたし、ここ鈴鹿と車との相性が良いこともあって、今週車として進めてきたセットアップが全て良い方向にいっていたんだと思います。今回の10位のリザルト以上にチームの中ではポジティブな雰囲気なので、次戦菅生は頑張って良いレースをしたいと思っておりますし、残り3レースのどこかで表彰台に上がれるように頑張りますので、これからもGAINER TANAX Zの応援をよろしくお願いいたします。
大木一輝選手コメント
今回スタートを担当させて貰って、ウォームアップの段階から結構序盤からイケそうな雰囲気が掴めてて、ウォームアップから決勝に向けてもアジャストを加えました。いざスタートをしてからこの4戦戦ってきた中で一番好感触な感じでスタート出来ました。これはどんどん上にポジションを上げられるんじゃないかという感触を掴めてたのですが、なかなか鈴鹿は抜きにくいコースなので、ポジションを上げることが出来ませんでしたが、SCスタートで1台抜くことは出来ました。そこからどんどん追い上げていこうとしてたのですが、フロントタイヤの摩耗が激しくなってきてタイムもペースもイマイチな感じで、そのうち交代になってしまいました。自分としては課題が残るスティントになってしまいました。チームとして、車としては凄いポテンシャルを感じられたレースだったので、凄くポジティブに菅生に向けて頑張れる雰囲気です。



