2025年8月2日(土曜日)
公式練習(P20) 8:30~9:00
天候:晴れ 気温:開始時30度/終了時34度 路面温度:開始時35度/終了時44度
公式予選(P15) 11:40~12:00
天候:晴れ 気温:開始時33度/終了時34度 路面温度:開始時54度/終了時59度
決勝(P12) 15:20~35LAP
天候:晴れ 気温:スタート時34度/ゴール時30度 路面温度:スタート時56度/ゴール時45度
GAINERは昨年開幕戦の走行が叶わなかった為、第3戦のマレーシアセパン戦は欠場となり、3ヶ月ぶりのレースとなる。今回の第4戦富士は、SUPERGT初の試みのスプリントレース。1日に1名のみが走行し、予選も決勝も1名のドライバーだけ。もちろんドライバー交代もなく、給油も行わない。そしてサクセスウエイトも搭載しない。土曜日は富田竜一郎が担当し、40分間のフリー走行、20分の予選、GT500クラスとの混走で35周のレースを行う。8月に入ったばかりの富士スピードウェイは真夏まっただ中。今年は例年以上に気温も湿度も高く、体温以上の気温の中で走行は開始された。
昨年までの課題であった【跳ね】に対応出来る様に準備をし、一定の改善は見られたものの、未だ症状が残りその影響も合わせオーバーステア対策で、車高、ダンバー、スタビライザーと何度もセット変更を繰り返す。あっという間に30分は過ぎ、FCYテスト。この時はブレーキにトラブルが有り走れなかったが、10分間のGT300クラス占有走行時間までには修理が間に合い走行。最終のチェックを行った。2時間20分後に予選が開始された。4分ほどピットで待機してからコースへ。計測2周目に5番手、3周目、4周目とトップタイムを計測。一旦クールダウンして再びアタックを開始する。しかしタイヤのピークは終わっていたため、タイムを更新する事が叶わず、振り幅を大きくセット変更し、臨んだ予選は逆にアンダーステアが大きく、15番手で予選を終えた。

決勝は、予選が終わってから3時間15分後にフォーメーションラップが開始された。RACE1は、静岡県警察の白バイ9台、パトロールカー3台の先導のもと行われた1周のパレードラップ、そしてフォーメーションラップを経て、約160km/35周のRace1の決勝レースが開始された。RACE1は500クラスとの混走のため、通常レースと同じ様にスタートが切られた。しかし500クラスの2台がコカ・コーラ・コーナー立ち上がりで接触。早々にSCが入る。6周目にリスタートになりレース再開。前を走行するのは第3戦セパン戦で優勝した18号車AMG。1秒以内のバトルを展開、後方からは26号車RCF、10周目からは45号車FERRARIとなる。こちらは0.5秒以内の差でバトル。他車が接触やドライブスルーペナルティなどをうけ、15周目には13番手。
この時の前車は20号車GR86、後方はそのまま45号車を押さえる。20号車とは徐々に差を詰め、25周目にパスし11番手に。しかし、15周目に失速してほぼ最後尾まで落ちていた56号車GTRが驚異的なタイムで追い上げてきて、28周目にかわされてしまう。そのままの順位をキープし、12番手で32周(GT500が35周)のレースを終えた。
富田竜一郎選手コメント
今回初めてフォーマットのスプリントレースでしたが、朝のフリー走行からなかなか流れが掴めず、ペース的にも厳しい状況で、15番手からのスタートとなりました。決勝では少しポジションを上げることが出来ました。6月にここ富士でスポーツ走行でのテストをしたときからは、進歩も感じられましたし、日曜日のレースに向けてセットアップも方向性が見えてきましたので、明日のレースは大木選手に頑張ってもらい、少しでも良い順位を取れたらと思っています。

2025年8月3日(日曜日)
公式練習(P23) 8:30~9:00 GT300占有 9:10~9:20
天候:晴れ 気温:開始時30度/終了時21度 路面温度:開始時45度/終了時35度
公式予選(P23) 11:00~11:20
天候:晴れ 気温:開始時33度/終了時33度 路面温度:開始時50度/終了時49度
決勝(P19) 14:20~50min
天候:晴れ 気温:スタート時33度/ゴール時32度 路面温度:スタート時44度/ゴール時43度
日曜日は大木一輝が担当し、昨日と同じ様に40分間のフリー走行、20分の予選、GT300クラスのみの50分間のレースを行う。富士スピードウェイは今日も真夏の太陽が降り注ぎ灼熱。風もそれほど吹かず蒸し暑い。昨日の富田のマシンセッティングを参考に、フリー走行30分間でセットを進めて行く。富田も後輩のサポートに入り、ドライバーならではのアドバイスを大木に無線で伝える。今日はバランスは悪くないがアンダーステア気味。リアスタビなどの調整しセットを進めて行く。前回よりマシンの感じは良かったが、リアタイヤがインリフトする症状が出て、セクター3の登り勾配で駆動が伝わらない症状に見舞われてしまう。改善する時間が足りずに走行は終了してしまった。
約1時間40分の短い時間で、症状に対する対策を講じて、予選は開始された。約9分間ピットで待機しコースへ。1周目に5番手になるが、まだまだコースインしているマシンは少なく、症状も改善されず思うような走行が出来ない。周回毎にポジションは下がってしまい、計測6周目にやっと1分38秒台に入れるが、23番手のグリッドが決まった。

約3時間のインターバルのち、SUPERGTでは珍しく、レコノサンスラップが採用され、決勝のグリッドに付くまでに昨日のRACE1は15分、RACE2は10分の時間が設けられた。レコノサンスラップにより、インリフトの症状は改善されたことが確認出来た。14時15分に決勝レースのフォーメーションラップがスタートした。RACE2は、警察車両のパレードラップはなく、セーフティーカーによるフォーメーションラップが2周行われてのスタートとなった。GT300クラスのみのレースはシーズン中は初めて。1周目に6号車FERRARIが別々のコーナーで2台と絡む接触が有り、3台が戦線離脱し、一気に19番手に浮上。5周目には前車は26号車に。後方からは360号車GTR。前車とは1秒以内の攻防を最終ラップまで繰り返す。26号車は大木の先輩の安田裕信がハンドルを握っている。後方との差は最初の10周ほどは1秒以内で推移していたが、13周辺りから徐々に差が開いていく。抜けそうで簡単には抜かせてくれない26号車を攻略することが出来ず、30周50分のレースは19番手で終了した。
大木一輝選手コメント
昨日富田さんが課題の多い中、車のセッティングを進めてくださいました。走り出しは感触も良かったですし、前回のテストよりいいものを得られていたので、良いかなとは思っていましたが、周回を重ねる毎にうまくいかない課題が出来てしまい、予選に向けてもその対策でアジャストしましたが悪い方向にいってしまいました。レコノサンスラップが有ったおかげで、決勝まではなんとか改善出来ました。追い上げる気合いをもって決勝レースに臨みましたが、予選のポジションが悪すぎて前を走る安田選手も苦しそうではありましたが、抜けませんでした。次戦鈴鹿は自分のホームコースでもありますし、チームのホームでもありますので、全力で取り組み、良い報告が出来る様に頑張ります。
石田美香監督コメント
今回初めてのフォーマットのレースで、1日が非常に長くメカニックも大変だったと思います。マシンも初日にブレーキトラブルがあったりで、走行時間が減ってしまい、ドライバーには迷惑をかけました。ただ、6月のテストよりはマシンも進化していますし、次戦鈴鹿まで3週間と短い期間ではありますが、今回の結果を基に改善していきたいと思っております。鈴鹿では例年通りサポーターシートも設置しておりますし、昨年の鈴鹿では相性が良いと感じられましたので、表彰台の高いところを目指して頑張ります。引き続き応援よろしくお願いいたします。
