【レポート】Rd.2 FUJI 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

【レポート】Rd.2 FUJI 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

2020年8月8日(土曜日)

公式練習 (P6)9:45:00~11:25

天候:晴 : コース:ドライ 気温/路面温度:開始28度/39度、終了29度/41度

開幕戦に引き続き富士スピードウェイで始まったSUPERGT第2戦。
今回も無観客開催となったが、レーススケジュールは昨年通りの土曜に予選、日曜の決勝の2日間の日程に戻しての開催となった。
気温は30度を超えてくると思われたが、ピットの中など日陰にいると風も感じで過ごしやすい。
ただ日向は暑く夏本番を思わせた。

走り出しは星野一樹から。走り出して早々に制御系のトラブルが発生し、ピットに戻ってくる。
11号車にも同じ 症状が出ていたが、担当エンジニア が修正を行い、その後はトラブルは表示上だけのようで、走行には支障がない様だ。
限られた時間の中で、セットアップを進めていく。
リアの車高、リア足回りの調整を行い石川京侍に交代。その後赤旗中断があったりしたが、300クラス占有時間に石川がNEWタイヤで予選シミュレーション を行い、このセッションは6番手で走行を終えた。

 

2020年8月8日(土曜日)

公式予選 (Q1グループA:P10/グリッド20) 14:30~14:40

天候:晴 : コース:ドライ 気温/路面温度: Q1開始時28度/39度

今回も公式予選(Q1)は、2組に分かれ各組上位8台がQ2に、進出することが出来る。
開幕戦のウエイトハンディが18kgとまだまだ上位を狙えるハンディウエイトだ。
Q1を担当するのは星野。予選開始と同時にコースへ。計測毎にタイムを上げていく。
残り1周の時点で10番手と苦しい状況 に。ラストアタックでは、セクター1、ではトータルベストを表示。
自己ベスト更新を予感させたが、セクター2、セクター3でタイム が伸びず10番手でQ2進出は逃すこととなった。
明日の決勝レースは、20番手からのスタートが決まった。

星野一樹選手コメント
フリー走行から予選に向けてだいぶ車も仕上がって行って、チームが車よくしてくれたんですけど、大激戦のQ1で、自分のラップがあとコンマ2秒いけてたと思うんです。
そそうすればQ1は通過できてたんです。自分にちょっと残念ですね。
京侍にもチームにも申し訳ないし、明日なんとか挽回してポイント持って帰りたいと思います。

石川京侍選手コメント
フリー走行からクルマも徐々に仕上がってきて良い流れかなあと思ってたんですけど、予選は僕らが思ってたターゲットタイムよりもみんな速くて、落ちてしまったんです。
レースはしっかり巻き返せるように頑張りたいと思いますので、皆様応援よろしくお願 いします。

 

2020年8月9日(日曜日)
決勝(P10) 13:00~
天候:晴 : コース:ドライ 気温/路面温度: 開始時30度/40度 終了時29度/40度

定刻の13時にフォーメーションラップがスタート。
警察車両のパレードラップは今回も行われず、1周のフォーメーションラップ後、 決勝レースがスタートした。
スタートを担当するのは今回も星野。昨日Q1を突破できなかった事をかなり悔いていたが、それをバネに前車をどんどんパスして欲しい。

1周目はそのままのポジションでストレートを通過。
2周目には1台をパスし、19番手に。 6周目には、No18NSXをかわし18番手に浮上する。
しかし後方からはストレートスピードが速いNo21AUDIが迫り、8周目に先 行を許すことに。
そこからは前を走るNo30PRIUSとのバトルを展開。
若干星野の方がラップタイムは速いのだが、このPRIUSも MC(マザーシャーシ)と同じくストレートはGT-Rよりも速く、抜くポイントがなかなか掴めない。
1秒以内の攻防を繰り返した23周 目に石川と交代するためにピットへ。
今回は全車ドライバー交代時には必ず4輪のタイヤを交換することが義務化されていた。

石川のペースは決して悪くはなく、7、8番手を走行するマシンとほぼ同じタイムで走行。
全車ピット作業を終えた32周目時点で15番 手までポジションを上げていた。
前車No9AstonMartinとの差は約4秒。同じ様なラップで周回しているため差がなかなか縮まらない。
45周目にタイヤトラブルでイレギュラーなピットを行ったマシンにより14番手に。
46周目頃から前車との差が3秒を切り始め、No9からNo360に代わった前車を53周目 にパスし13番手に。
59周目では、僚友11号車が500クラスの車 両のブレーキミスで追突されスピン。
その横を通過し12番手にポジションを上げていた。その後最終ラップでも、No5MCをかわし11番手でチェッカーを受けた。
その後9番手でチェッカーを受けていたNo9が白黒旗を1度提示されたにも関わらず、再度走路外走行を繰り返していた為、決勝タイ ムに40秒加算のペナルティが下され、10番手に。
貴重な1ポイントを手にした。

 

藤井一三監督コメント
前回の第1戦、決勝での車の状態は悪くなく、ハンディウエイトの影響は考えられるものの、上位を目指して臨みました。
制御系のアイテムに問題があり、それが分かったのが 予選終了後で、対策を講じての決勝では、不安が残ってのスタートでした。苦戦しました。
その中でも両ドライバー共、上手くコントロールして他車をパスしポイントゲットしてくれました。
第3戦は鈴鹿となります。
引き続き優勝目指して頑張ります。
応援有難うございました。

星野一樹選手コメント
まず今週もSNSを通してたくさんの応援、テレビの前でもありがとうございました。
予選がなかなか調子があまり良くなくて、決 勝では自分の走りも良くなったと思うし、車が苦しい中でも、なんとか20番スタートから11番手まで追い上げれました。
最後前車に多分ペナルティが出るので、1ポイントが取れたかもしれないんで、本当に貴重な1ポイントだと思うし、これでもっと車も見直して、走りも自分も見直して、次の鈴鹿はもっともっとトップ争いできるように頑張りたいと思います。
応援よろしくお願いします。

石川京侍選手コメント
皆様応援ありがとうございました。
ちょっと今週はペースが前回よりも悪くて、結構苦しいレースだったんですけど、でも最後11 位フィニッシュで、もしかしたらペナルティが出て、ポイント獲得できるかもしれないのです。
現時点の精一杯の結果だと思います。
次の鈴鹿は、しっかりリベンジできるように、チームと話し合って頑張りたいと思いますので、皆様応援よろしくお願いします。