【レポート】Rd.5 富士 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT 2018

【レポート】Rd.5 富士 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT 2018

201884(土曜日)

公式練習  (P1)8:44010:05

天候:晴 : コース:ドライ  気温/路面温度:30度/42度

公式予選1回目 (P3) 14:3514:50

天候:晴: コース:ドライ  気温/路面温度: 31度/44度

公式予選2回目 (P3) 15:2015:30

天候:晴: コース:ドライ  気温/路面温度: 31度/42

 

昨年までは300kmで行われていた8月富士大会も、今年は500MILEレースとなり、ピット作業もドライバー交代を含む4回が義務となる。

走り出しは、吉田広樹から。今回はタイでの接触により、星野一樹は練習走行の開始から1時間は乗れないことになっていた。

マシンバランスは、進入でアンダーステアがあるようで、リア車高などの調整を行う。しかし、走り出しから約20分経ったあたりで、ブレーキキャリパーからのオイル漏れにより、一旦走行は中止。修理に約30分の時間をロス。その後タイヤの組み合わせ、固さ違いなどをテストし、10時過ぎに星野に変わり、マシンの最終チェックを行いこのセッションは、吉田が出した1分37秒992のタイムでクラストップを獲得した。

午後からの予選は、Q1が星野、Q2を吉田が担当する。

オンタイムで予選がスタート。2分30秒ピットでウエイティングしてからアタックを開始。

徐々にタイムをあげていき、計測3周目のタイムは、1分38秒196、4周目にもタイムをあげたが、車重が軽く、ストレートの速いMC2台に先行され3番手で吉田にバトンを繋げた。

Q2を担当する吉田は、1周目からトップに名前を刻む。しかし25号車も負けずにタイムアップする。計測1分37秒616のタイムで25号車に続いて2番手。このまま終わるかに思えたが、富士を大得意とする55号車BMWが2番手に割り込み、明日の決勝は3番手のポジションからのスタートになった。

星野 一樹ドライバーコメント

前回のペナルティから1時間乗れないところから始まりましたが、乗り始めからチームが用意してくれたマシンが素晴らしく、タイヤも本当に良かったので、1周目から自分の納得出来るタイムが出せたことに感謝しております。

Q1を必ず突破して、吉田選手に繋げる事が重要だったので、3番手で終えることが出来てほっとしております。

吉田選手も頑張ってくれて、3位のポジションを獲得してくれました。明日は勝てる位置からのスタートなので、タイで出来なかった事を必ずなしえるために、500マイル走り切れば良いところにいれると思うので、チーム一丸頑張ります。

吉田 広樹ドライバーコメント

今回予選3番手でしたが、自分の中では攻めきったところで走れたと思っております。細かいところを修正できれば、もう少しタイムアップ出来たと思います。これが今後の課題だと思っております。

明日は長いレースなので、3番手からのスタートは決して悪くないポジションからのスタートだと思っているので、ミスせず淡々と走れば、表彰台の高いところに立てると思っているので、応援よろしくお願いいたします。

 

201885(曜日)

決勝  (P8)13:35天候:曇/ コース:ドライ 気温/路面温度:開始32度/47度、終盤38度/34度

気温は29度と昨日よりは低いものの、湿度が高く、蒸し暑い。

静岡県警の白バイ9台、パトカー4台の先導による交通安全啓発パレードラップに続き、1周のフォーメーションラップの後、SUPER GTでは初めてとなる500MILEのレースがスタートした。スタートドライバーは吉田。1周目はそのままのポジションでコントロールラインを通過する。その後は4番手との差を徐々に開きながら、55号車を追いかける。55号車は25号車をかわしてトップに、吉田は、9周目の1コーナーで25号車をかわし、2番手に浮上する。トップを快走する55号車のペースは速く、じりじりと引き離されていく。

27周目に星野と交代するためにピットへ。吉田とは違うタイヤをチョイスしたが、路面温度とマッチせず、星野のペースが上がらず、52周目に0号車MERCEDESにパスされてしまう。58周目に再び吉田と交代し、なんとかポジションをあげたいが、スタート早々にドライバー交代を行っていたマシンがポジションを上げ、67周目には6番手まで後退していた。

94周目に再び星野へ。いいペースで周回を重ね、88号車とのバトルが続いていた112周目に、2号車と88号車が接触し、2号車がスピン。星野の目の前でストップし、星野の行く手を阻み、これにより約50秒のタイムロス。一気に順位を下げてしまう。その後全ての車両が規定のピット作業を終えた時点でのポジションは、11番手。

50号車MERCEDES、18号車MCをかわして、9番手に。前を走る7号車Porscheとは12秒差。吉田の方がペースが若干速く、徐々に差を詰めていくが、抜くまでには残り周回数が足りない。3.8秒差まで詰め寄るが、162周目にチェッカーを受けた。

160周目に、21号車AUDIのタイヤがバーストし、最終8番手でレースを終えた。

星野 一樹ドライバーコメント

タイのリベンジを、と臨んだ富士戦でしたが、8位フィニッシュは望んでいた結果ではありませんでした。 悔しいの一言です。 それでも予選では速さを見せる事が出来ましたし、今週のテストでしっかりと課題・反省点を見直し、菅生レース備えます。 諦めずに頑張ります。

 

吉田 広樹ドライバーコメント

今シーズン初のスタートを担当しましたが、うまくポジションをあげることがで
き、マシンバランスやタイヤもマッチしたことからペースも悪くなく周回を重ねることが出来たと思います。 長いレースだったのでミスなく走り、後半勝負だと思っていたのですが、またしても不運な出来事に巻き込まれ表彰台争いから脱落してしまいました。 けれども、諦めることなくそこから一樹さん、チームと一緒に追い上げ、ポイントを獲得できたことは最低限ですが、よかったと思います。 シーズンも後半戦に入りましたが絶対にチャンスはあると思うので、気持ちを強くもって菅生戦に挑みたいと思います。

藤井一三監督コメント

暑くて距離の長いレースでした。

上位を狙えるポジションからのスタートが出来ました。

しかし、BOPの影響もあってかトップを捉えられず、そのうちスピンした車両に進路を塞がれる不運もかさなり、8位と少し残念な結果でした。

星野、吉田両選手共、予選、決勝と上手く走ってくれていました。

次回のレースに繋がると思っています。

応援、有難うございました。