【レポート】Rd.2 富士 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2018

【レポート】Rd.2 富士 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2018

2018年5月3日(木曜日)

公式練習 (P15)12:50~13:20
天候:曇 : コース:ドライ 気温/路面温度:25度/32度

公式予選 (P10) 14:45~15:05
天候:曇: コース:ドライ 気温/路面温度: 21度/34度

昨晩の雨は非常に強く、風も伴っていたが、朝には雨も上がり天気も回復傾向に思われた。しかし、8:40から予定された公式練習の直前頃から、コース上に濃霧が立ちこめてしまう。何度かのスタートディレイ(延期)を経て、結局10:15に公式練習の中止が決定した。
これによりタイムスケジュールは変更になり、12:50から30分間の公式練習が設けられ、予選の方式も変更。20分間の予選時間で、ドライバーは2名走行しても1名でアタックしても良いことになり、タイヤは2セットマーキングされることになった。
公式練習を担当したのは星野一樹選手。予選アタックも星野が行う。
30分間という短い時間で、タイヤ選択、マシンセットとブレーキチェック。非常にタイトな走行となる。
路面もなかなかグリップ感もない中で、周回を重ねる。44台が一気に走行を開始するので、コースは大渋滞。
セクター3のトラクションがなく、このセッションは15番手で終えた。

1発勝負の予選は、14:45~。コースオープンと同時に星野はピットを離れていく。
まず1セット目のタイヤで、計測3周目に1’37.369のタイムで暫定2番手。その次の周にはピットへ戻り、2セット目のタイヤでアタック。
計測3周目のセクター1でベスト更新、セクター2でもベスト更新し、先ほどのタイヤで出したタイムを更新するかと思われたセクター3で、コースアウトした車両が、星野に気がつかずコースに戻ってきてしまい、0.5秒ほどのロス。タイムは更新できなかった。ラストラップでもセクター1でベストを更新するが、トータルでは更新することが出来ずの11番手で予選を終えた。
しかし、今回の予選は、4輪脱輪車が多く、前車の1台もベストタイム抹消になり、明日の決勝は10番手のポジションからのスタートが決まった。

2018年5月4日(金曜日)

決勝 (P11)14:40~天候:晴 / コース:ドライ 気温/路面温度:開始18度/36度、終盤19度/25度

前日の朝とは打って変わって、快晴の富士スピードウェイ。ウォームアップ走行も今回は5分延長され、25分間となる。
昨日一度も走行が出来なかった吉田広樹からスタート。
マシンのバランスは悪くないようだが、リアが軽いとのコメントを吉田は伝えてくる。バランス確認の為、リアのみタイヤを代えて走行。
最終計測でベストを更新し、このセッションは5番手で走行を終えた。
1周のパレードラップと1周のフォーメーションラップ後に、500kmの長いレースがスタートする。
スタートを担当するのは星野。
良いスタートを切った星野は、2コーナーを№11GT-Rの後ろについてクリアしていく。
しかし、ヘアピンの立ち上がりで、後方から凄い勢いで突っ込んでくるマシンを寸でのところでかわすと、星野の前を走る№11GT-Rにそのマシンが追突。星野も失速を余儀なくされ、12番手まで後退してしまう。500kmの長いレースで、まさかのオープニングラップでの追突事故。
気持ちを入れ替えて、前車の№21AUDIを追いかける。№21AUDIに、執拗な幅寄せ、接触をされながらも、13周目になんとかパス。
続いて№88Huracánに迫る。しかしラップタイムがほぼ変わらず、差も3秒ほどがなかなか縮まらない中の28周目に、1回目のピット作業を行い、吉田をコースへ送り出す。
吉田をコースへ送り出す。コースではまず№18MCをパスし、前を行く№60RCFを追いかける。
50周目にほぼ全車がピット作業を終えた時点で、11番手を走行。№60RCFとの差は約10秒。じりじりと縮めて3.5秒差まで縮めたところで71周目にピットイン。再び星野に代わり、プッシュを続ける。前を走る№5MCとの差は16秒。92周目に交わして、この時点で11番手。あともう1歩及ばず、101周のレースは、11番手でチェッカーを受けた。

星野一樹ドライバーコメント
予選から、チームが用意してくれた車のフィーリングは良く、自信を持って決勝に挑みました。
抜群のスタートで1コーナーで2つポジションを上げましたが、直後のヘアピンのアクシデントを避けるため、かなり順位を落としてしまいました。そこからなんとかポイントを目指しましたが、11位フィニッシュで叶いませんでした。今回得た課題を必ず修正して、鈴鹿に備えたいと思います。
諦めずにチームと吉田と次戦以降も頑張ります。
11号車、おめでとうございます!

吉田広樹ドライバーコメント
今回のレースは、土曜日の濃霧の影響で朝のウォームアップしか走れないままのレースとなりましたが、チーム、一樹さんがセットアップしてくれたマシンが乗りやすく、タイヤもマッチしたお陰でいいペースで走れたと思います。
結果としては、1周目のアクシデントやアンラッキーなことがあったのでポイントを獲得できず悔しさが残りますが、岡山から比べると戦える状態になってきたと思います。すぐに鈴鹿がありますので、課題を見直し、鈴鹿こそ表彰台争いが出来るようにベストを尽くします!
藤井一三監督コメント
公式練習からマシンの調子も悪くなく、上位を期待していたのですが、予選での不運、決勝での不運と他の車両に影響されて中々上位に食い込めませんでした。若干のピット作業に手間取った部分も有り反省しています。 マシンとドライバー、タイヤも段々マッチしてきました。次の鈴鹿は狙っていきます。 応援ありがとうございました。