2018年4月7日(土曜日)
公式練習 (P20)
天候:曇/雨 : コース:ドライ/ウエット 気温/路面温度:開始8度/10度、終了7度/12度
公式予選 (Q1:P17)
天候:曇/雨 : コース:ドライ/ウエット 気温/路面温度: Q1開始時9度/15度 Q2開始時8度/13度
2018年SUPER GTシリーズが、岡山国際サーキットで開催された。今シーズンもGAINERは、エースカーの11号と、10号車の2台体制で戦って参ります。マシンも2018年モデルの『NISSAN GT-R NISMO GT3』の2台となり、ドライバーも吉田広樹選手の相棒には、GT-RGT3の開発も担当している、GT-Rマイスターの星野一樹を抜擢。タイヤもヨコハマタイヤに変更になりました。11号車共にチャンピオン獲得を目指します。
今年の春は早くにやってきて、桜も既に関西地方では葉桜になりつつあったのですが、このレースウィークは急激に冬に逆戻りした気温になり、かなり風も強く、肌寒いを通り越し、極寒の中での予選日となりました。
新型マシンが到着したのが2月末。そこからテストを繰り返していたが、当初のBOP(バランス・オブ・パフォーマンス)が、開幕直前に修正され、やっと他車と戦える様になりました。朝のフリー走行は、星野からスタート。
マシンバランスは、走り出しからあまり決まらず。路面状況が悪く、赤旗も何度か出され、なかなかセットアップが進まない。走行開始50分くらいに雨、その後あられも降り出し、路面はウエットへ。
なかなかタイヤとの良い相性が見つからず、このセッションは20番手で走行を終えた
午後からの予選も、気温は一桁台で、朝とほぼ変わらず。路面温度も15度と低い。
Q1を担当するのは、星野。雲行きも怪しく、今にも降り出しそうな空模様の中、オンタイムで予選が開始された。
約2分のウエイティングのあと、コースへ。
1周毎にタイムを上げていく星野だったが、なかなかタイムは大きく伸びない。思ったよりも路面温度が低いため、タイヤの暖まりが悪く、グリップ感はあまり良くない。
計測4周目に01分26秒524で暫定10位、しかし後続車が最後にタイムアップし、すぐに14番手、15番手と、とうとうQ2カットラインから脱落。最終的に17番手で明日のグリッドが決定した。
星野一樹ドライバーコメント
新車2台での開幕戦を迎えて、車がデリバリーされてからの時間が少ない中で、Teamがやれること全てやってくれて、予選に挑みました。11号車は本当に良い結果がでて、本当に良かったと思っています。僕らの10号車の方が、コンディションとタイヤがマッチせず、通過できませんでした。ここまで苦戦しておりますが、決勝は明日なので、諦めずに最後までいって、ポイント取って富士に臨めるように、精一杯頑張ります。よろしくお願いいたします。
吉田広樹ドライバーコメント
開幕戦でレギュレーションがいい方向になってきたので、楽しみにしていたのですが、実際はタイヤとこのコンディション、気温とかがマッチせず、厳しい予選になったかなと思います。明日のレースはどうなるかわからないですし、他チームもタイヤがマッチしない、持つ持たないがあると思うので、最後まで諦めず頑張りたいと思います。
2018年4月8日(日曜日)
決勝 (P13)
天候:曇 / コース:ドライ 気温/路面温度:開始11度/22度、終盤16度/24度
昨日の季節外れの激寒よりは、若干寒さがゆるんだものの、まだまだ気温は平年並みとはほど遠い。しかし日差しも差し始め、今年最初のレースを歓迎しているようだ。
決勝までには、予選TOP3のトークショーがあったり、全ドライバー紹介があったりと、昨年から朝のフリー走行が無くなった事もあり、ファンを退屈させないイベントも開催されている。
決勝直前のウォームアップ走行は、20分間。まず、星野からマシンに乗り込む。昨日の予選でマッチしなかったタイヤ、路面状況を確認して1周で吉田と交代。ピットシミュレーションを行いコースへ。吉田は昨日ほぼ周回していない状況の中、2セットのタイヤの確認を行い、走行は13番手で終了した。
1周のパレードラップと1周のフォーメーションラップ後に、2018年SGTの熱戦の火ぶたが切って落とされた。
スタートを担当した星野は、混戦の1周目に、9号車(Porsche)360号車(GTR)にパスされてしまう。しかし3周目には9号車を再び抜き返し、18番手に。たが、着実に順位を上げてきていた7号車(Porsche)に抜かれ19番手に。16周目に、2号車(MC)をかわし、18周目には、34号車(NSX)と360号車が裏ストレートエンドでの接触により、16番手までポジションをあげる。ただ、タイヤカスのピックアップにより、なかなかペースが上げられないながらも、抜きつ抜かれつを繰り返す。
30周目に、ルーティーンのピット作業を行い吉田にハンドルを託す。
タイヤ無交換、2本交換するマシンのある中で、10号車は4本交換を行い、フレッシュな状態でコースへ。全車ピット作業が終わった49周目の時点で、14番手を走行。
その後もタイヤカスが付いてしまって、なかなか取れない状況が続き、後方のマシンとの差が徐々に詰められてしまう。
26号車(AUDI)も、一旦はパスして、ポイント圏内を目指すも、ペースを上げることが出来ず、76周目に13番手でチェッカーを受けた。
星野一樹ドライバーコメント
表彰台を目指し、チーム一丸となり戦いましたが、惜しくも届きませんでした。
それでも、岡山国際サーキットは、GTRにとって得意とは言えないサーキットでしたので、しっかりと完走ポイントを獲得出来たのは良かったかなと思います。
次戦は、過去にGTRが優勝している富士スピードウェイでの開催なので、リベンジしたいと思います。
応援有り難う御座いました。
吉田広樹ドライバーコメント
13位という結果で終わりましたが、正直タイヤとこのコンディションがマッチせず、凄く苦しいレースでした。ただ、最低限のデーターを取るということは出来たので、今後のレースに繋げることが出来たと思います。足りない部分がはっきりしている分、今後のテストでしっかりとそこを補って、次戦富士、鈴鹿と続くので、そこで表彰台争いが出来ればと思っています。
藤井一三監督コメント
今シーズンはマシンをGTR NISMO GT-3に変更し新たにチャンピオン目指して挑戦することと成りました。
その初戦、ここまでのテストで新車に有りがちなマイナートラブル等も有り、順調にセットアップを進めることが難しい状態で迎えました。また今期より横浜タイヤとのジョイントとなり、タイヤの事も勉強しながらの開幕戦。
予想していたより気温、路面温度が低く、その状態に合わせ込めないままのレースとなりました。
それでも星野、吉田両ドライバー共ミス無く完走してくれたことは今後に繋がると思っています。
応援ありがとうございました。