【レポート】2025 SUPER GT RD.7 AUTOPOLIS 11号車 GAINER TANAX Z

【レポート】2025 SUPER GT RD.7 AUTOPOLIS 11号車 GAINER TANAX Z

2025年10月18日(土曜日)
公式練習(P16) 9:15~11:05
天候:晴れ/雨 気温:開始時24度/終了時22度 路面温度:開始時31度/終了時27度

第7戦AUTOPOLIS大会は、九州で行われる唯一のレース。思った以上に蒸し暑く、まだまだ半袖でも過ごせる気候だ。昨年今年とまだ1度も表彰台に上がっていない。前戦菅生戦では、5番手と2年間で一番の成績により、今回のオートポリスでは、それ以上の成績を目指す。

フリー走行の走り出しは富田竜一郎から。空模様は怪しく、ドライ路面でいつまで走行出来るかわからない為、早々に走行を開始するが、路面がまだまだ出来上がらず、セットアップはなかなか進まない。15分後に大木一輝と交代。大木も路面が出来ずあまりタイムは上がらない。再び富田と交代する。タイヤの内圧も中々目指す数字にならず、度々ピットで調整する。足回りもセット変更を繰り返し再び大木と交代。22周の周回を行い、このセッションは16番手で走行を終えた。

2025年10月18日(土曜日)
公式予選Q1 B組 15:03~15:13 (P8) 公式予選Q2 15:38~15:48(P14)
天候:曇り/雨 気温:開始時20度/Q2終了時20度 路面温度:開始時24度/Q2終了時23度

ころころと変わる天気予報と、Q1Aグループ前に降った雨によりウエット宣言が出される。極めて難しいコンディションの中で予選は行われた。Q1を担当するのは富田。予選開始すぐにピットを離れる。予選時間を経過するごとに小雨から雨へ、路面がドライから完全ウェットへと変わっていく状況だ。計測1周目に4番手、2周目に3番手。前車が邪魔になりそうだったがそのままアタック。3周目に1分45秒698のタイムで8番手。Q2に駒を進めた。

徐々に路面状況はウエットになっていくが、レコードラインは乾いておりウエットタイヤを穿くか悩みどころだ。数台のウェット勢は1周目は良かったが、すぐにタイムダウン。大木もオープンと同時にコースへ。タイヤを暖めることに重点を置き、ラストアタックにベストを賭ける。計測3周目に11番手のタイムを出し、次周のセクター1,2と自己ベスト更新。しかしジェットコースター出口で縁石に乗り体制を崩しコースオフ。リアからガードレールに大きくクラッシュ。予選はとりあえず14番手が決定した。

つり上げられて戻ってきたマシンは、外装部分はかなりバラバラになってしまい、後方部分が大きく損傷。フレームの主要部分には損傷はないものの、そもそも市販車ベースで作られている車両の衝撃吸部位の損傷のため現場での溶接等で修理した場合、安全性の不安もあり修理を断念いたしました。加えて最終戦もてぎ大会が2週間後に迫り、応急修理した場合京都工場に戻ってからの修復行程が増えることから、修理日程も7日間しかなく出走を取りやめました。

応援してくださっている皆様には本当に申し訳なく思っております。最終戦では必ず完璧に修理し、車両を茂木まで持って行きます。今年の有終の美を飾るべく、ドライバー、メカニック、スタッフ共に力を合わせて最終戦に臨みます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

2025年10月19日(日曜日)
決勝(DNS) 13:10~
天候:曇り 気温:スタート時22度/ゴール時23度 路面温度:スタート時29度/ゴール時25度

石田美香監督コメント
朝のフリーでは予選セット、決勝に向けてのロングドライブも行いセットアップも進んでおりました。ただQ1を楽に突破できるかは不安はありましたが、富田がきちんと大木に繋げてくれました。天候が読めず天気予報も二転三転となり、Q2ではかなり難しい路面コンディションになってしまいました。大木もGTでの初のオートポリス予選でした。自己ベストのセクターを刻み最終セクターで縁石に乗ってしまい後部から大きくクラッシュしてしまいました。Gセンサーも発動し、大木の身体の心配をしましたが、大事に至らず安心しました。最終戦まで時間もなく、溶接を要する作業が必要で、安全面も確保出来ない状況から決勝を見送る判断を致しました。ただ後半戦に入ってから徐々に調子を掴めつつありましたので今回の決勝不出走は少し辛かったですね。最終戦までには必ず修復し、茂木では格好良いZをお見せいたします。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

富田竜一郎選手コメント
予選でのクラッシュにより決勝は走る事が出来ませんでした。僕たちの中でも厳しいコンディションの中【攻めてこい】と言ってアタックさせてしまった部分もあるんで、大木君だけの責任ではなく、チームでも何か出来たのではないかと思います。ただ車も思ったよりは壊れてなかったので、茂木に向けてチームが頑張って修復作業をしてくれると思いますので、茂木ではきちんと走る姿をお見せ出来る様にみんなで頑張って茂木に入りますので、応援よろしくお願いいたします。

大木一輝選手コメント
Q1を富田さんがアタックしてなんとか突破してくださって、Q2を僕が担当いたしました。小雨が降る難しいコンディションの中、ウォームアップも大変な中最後のアタック時に欲をかきすぎて、ジェットコースター出口、外側の縁石に乗っかってしまいそのまま体制を崩しガードレールまで行ってしまいました。チームに迷惑を掛け、情けない予選をしてしまいました。応援して頂いてる皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。