【レポート】Rd.1 岡山 11号車 GT-R NISMO|SUPER GT2018

【レポート】Rd.1 岡山 11号車 GT-R NISMO|SUPER GT2018

2018年4月7日(土曜日)

公式練習 (P6)
天候:曇/雨 : コース:ドライ/ウエット 気温/路面温度:開始8度/10度、終了7度/12度

公式予選 (Q1:P3/Q2:P3)
天候:曇/雨 : コース:ドライ/ウエット 気温/路面温度: Q1開始時9度/15度 Q2開始時8度/13度

2018年SUPER GTシリーズが、岡山国際サーキットで開催された。
今シーズンもGAINERは、エースカーの11号と、10号車の2台体制で戦って参ります。
マシンも2018年モデルの『NISSAN GT-R NISMO GT3』の2台体制となり、ドライバーも平中克幸選手の相棒には、NISMOから昨年までGT500クラスで活躍した安田裕信選手を起用し、チャンピオン獲得を目指します。
今年の春は早くにやってきて、桜も既に関西地方では葉桜になりつつあったのですが、このレースウィークは急激に冬に逆戻りした気温になり、かなり風も強く、肌寒いを通り越し、極寒の中での予選日となりました。
新型マシンが到着したのが2月末。そこからテストを繰り返していたが、当初のBOP(バランス・オブ・パフォーマンス)から、開幕直前に修正され、やっと他車と戦える様になりました。朝のフリー走行は、平中からスタート。
マシンバランスは、走り出しから悪くはなかったが、路面状況が悪く、赤旗も何度か出され、なかなかセットアップが進まない。しかし時間には限りがあるので、車高などを調整し、なんとかセットを進めていく。走行開始50分くらいに雨、その後あ
られも降り出し、路面はウエットへ。
安田は、テストでもウエット路面を走ったことが無く、GT3車両での初ウエット走行となる。マシンバランス、ブレーキなど確認し、朝のフリー走行は、路面がウエットになる前に出したタイムで、6番手とまずまずのスタートとなった。

午後からの予選も、気温は一桁台で、朝とほぼ変わらず。路面温度も15度と低い。
Q1を担当するのは、平中。雲行きも怪しく、今にも降り出しそうな空模様の中、オンタイムで予選が開始された。3分のウエイティングのあと、コースへ。
1周毎にタイムを上げていく平中。しかし、思ったよりも路面温度が低いため、タイヤの暖まりが悪い。
そんな中3周目にアタックに入る。セクター1、セクター2とベストをタイムでクリアしていく。
最終コーナーを立ち上がり、1分25秒619のタイムで暫定2番手。予選残り時間5分を残してピットへ。
その後、2号車(MC)がタイムを更新し、3番手でQ2進出を決めた。
500クラスのQ1の後、10分のインターバルをおいて、Q2が10分間で始まった。500クラスのQ1終了直後から雨が降り始め、開始時間には本降りに。安田は初めてのWet路面でのアタックとなる。
開始早々にピットを離れていく。計測5周目に1分34秒798のタイムで3番手を獲得。Q1、Q2共に3番手のポジションで予選が終了し、明日の決勝は、3番目のグリッドからのスタートが決定した。

 


平中克幸ドライバーコメント
開幕戦前のテストで色々あって、Teamスタッフ、特にメカニックのみんなが、かなり苦労して仕上げてきてくれた車だったんですが、そんな中で予選も良い状態で迎えることが出来ました。
そしてそれがタイムに繋がって、Q1もQ2も3番手で明日のレースを迎える事が出来ました。
明日のレースもミス無く運んで、表彰台にいけるように、しっかりと仕事をしたいと思います。

安田裕信ドライバーコメント
いつも応援ありがとうございます。GAINERに入って初めてのレースの開幕戦の予選。
Q1で平中選手が良いアタックをしてくれて、Q2を僕が担当して、3位という結果になりました。開幕戦にしたら上出来だと思うので、明日は勝ちを狙っていきたいと思ってます。応援よろしくお願いします。

 

2018年4月8日(日曜日)
決勝 (P3)
天候:曇 / コース:ドライ 気温/路面温度:開始11度/22度、終盤16度/24度


昨日の季節外れの激寒よりは、若干寒さがゆるんだものの、まだまだ気温は平年並みとはほど遠い。しかし日差しも差し始め、今年最初のレースを歓迎しているようだ。
決勝までには、予選TOP3のトークショーがあったり、全ドライバー紹介があったりと、昨年から朝のフリー走行が無くなった事もあり、ファンを退屈させないイベントも開催されている。
決勝直前のウォームアップ走行は、20分間。まず、安田からマシンに乗り込む。スタートを担当するのも彼だ。最後のセットアップに余念がない。約半分でピットシミュレーションを行い平中へ。タイヤの確認を行い、走行は終了した。
1周のパレードラップと1周のフォーメーションラップ後に、2018年SGTの熱戦の火ぶたが切って落とされた。
スタートを担当した安田は、順位をキープしたまま1コーナーへ。セクター2で、21号車(AUDI)をかわすと、トップを走る88号車(HURACAN)を1秒以内で追いかけていく。5周目の裏ストレートエンドで、88号車のインをさしパス。トップに躍り出る。
そのまま引き離したかったが、今のGT300クラスでは、そう易々と勝たせてくれない。1周目にパスしていた21号車が徐々に差を詰めてきて、17周目のマイクナイトコーナーでパスされてします。21周目には、ブリジストンタイヤを履く、31号車(PRIUS)にかわされてしまう。かなりタイヤがきつくなってきているようだ。ほぼミニマムの28周目のタイミングで、ピット作業を行い平中にハンドルを託す。
タイヤ無交換、2本交換するマシンのある中で、11号車は4本交換を行い、フレッシュな状態でコースへ。全車ピット作業が終わった48周目の時点で、6番手を走行。ピット作業で入れ替わってしまったマシンをパスしなくてはいけない。
50号車(AMG)を49周目にかわし5番手に。その後4番手のマシンに近づいては離れ、タイヤカスのピックアップも多く、なかなかそれが取れなくなり、後方のマシンとの差が徐々に詰められてしまう。しかし、なんとか最後まで踏ん張り、76周目に5番手のままチェッカーを受けた。

 


平中克幸ドライバーコメント
表彰台を目指し、チーム一丸となり戦いましたが、惜しくも届きませんでした。
それでも、岡山国際サーキットは、GTRにとって得意とは言えないサーキットでしたので、しっかりとポイントを獲得出来たのは良かったかなと思います。
次戦は、過去にGTRが優勝している富士スピードウェイでの開催なので、リベンジしたいと思います。
応援有り難う御座いました。

安田裕信ドライバーコメント
今年初レースで、5位ポイント獲得出来ました。
自分もGT300クラスを10年ぶりにドライブして、スタートをさせていただきましたが、途中トップまで上がることが出来ました。一瞬速さを見せることも出来まし、コースにGTRが合っていないこともわかっていましたから、正直今回厳しかったですが、次回の富士はTeamと力を合わせて、優勝したいと思っております。応援ありがとうございます。

藤井一三監督コメント
今シーズンはマシンをGTR NISMO GT-3に変更し新たにチャンピオン目指して挑戦することと成りました。
その初戦、ここまでのテストで新車に有りがちなマイナートラブル等も有り、順調にセットアップを進めることが難しい状態で迎えました。
天候が予想とは違ってかなり冷え込み、選択したタイヤがベストマッチとは言えな い中、平中、安田両選手共素晴らしい戦いを展開してくれたと思います。セットアップを進めて更に上 を目指して頑張ります。応援ありがとうございました。