ウエイトハンデ100Kgをはねのけ
6位入賞!!
SUPERGT ラウンド6
予選 9月19日(土曜日)
公式練習 9:00~10:35
晴/ドライ/気温:29度/路面温度:37度
ノックアウト予選 1回目 13:30~13:45
晴/ドライ/気温:26度/路面温度:33度
ノックアウト予選 2回目 14:15~14:27
晴/ドライ/気温:25度/路面温度:31度
今年のシリーズも残り3戦となり、9月開催は初のスポーツランド菅生で行われ、ハンディウエイトもここが一番の重量級となる。100kgを積む10号車が、シリーズを快走しているが、4位(2位・3位は千代勝正と富田竜一郎)3号車GT-Rとは、31ポイント差を付けてはいるが、取りこぼしなくシリーズ全戦でポイント獲得を狙う。
前回の鈴鹿戦は予想より気温が低かったが、今回の菅生は思ったよりも気温が高くなった土曜日だった。
走り出しはAndreCoutoから。100kgも積んでいるため、ブレーキなどかなり厳しくなる。アンダーステアもあり、リアの足回りのセット変更を何度か行う。
1時間後に富田竜一郎と交代。
やはりアンダーステアはあるようで、車高調整してこのセッションは14番手で走行を終えた。Q1を担当するのはAndre。
練習走行のタイムからすると、Q1突破が一つの目標となる。計測毎にタイムをあげていくAndre。計測3周目に1’20.156のタイムで10番手。
この後1台には抜かれたものの、11番手でQ2に進むことが出来た。
Q2は富田が担当する。
ウエイティングをしているときに2号車がコースオフし、赤旗中断。
再開後もほぼ全車がコースインしてから、アタックを開始する。
2周目に1‘20.361のタイムで暫定6番手。一度クールダウンしてから再度アタックするが、タイム更新は出来ず、8番手のグリッドが決まった。
100kgのウエイトを積んでのQ1通過、Q2のアタックと、10号車にとって1ポイントでも多くを獲得する為には、充分なポジションからのスタートとなる。
アンドレ・クート コメント
明日のレースは良いポジションからスタートできる。きっと明日の決勝レースは良いレースになると思う。マシンもタイヤもすごく良い仕事をしてくれた。明日のウォームアップ走行で、もっとセットを詰めていけると思うし、本当に良い予選だった。
富田竜一郎 コメント
菅生の合同テストの感触が良かったので、期待をもってこのレースに臨んだのですが、正直期待とは少し違う方向で、かなり厳しいフリー走行の結果ではありました。でもAndreがQ1で良いアタックを決めてくれて、僕にバトンを渡してくれました。Q2ではセット変更をおこなって出て行ったのですが、これが裏目に出てしまいましたが、100kgを積んでの8位ということは、まずまずの予選だったの思うので、明日の決勝レースでは、少しでも多くのポイントが取れるように、頑張りたいと思います。
決勝レース 9月20日(日曜日)
-フリー走行9:00~9:30
晴/ドライ/気温:22度/路面温度:27度
-決勝14:00~
晴/ドライ/気温:26度/路面温度:38度
秋の穏やかな陽射しの中、予定通りフリー走行はAndreからのスタートで開始された。程なくしてハイポイントコーナーでウサギがはねられ、赤旗中断。
昨日からのセット変更の確認を行う。マシンバランスは良いようだ。
約半分で富田と交代。昨日よりやはりバランスは良く、このセッションは12番手で走行を終えた。
宮城県警察の白バイ5台とパトカー1台の先導に続き、交通安全啓蒙のパレードラップが行われ、続いてフォーメーションラップが開始。その後綺麗に決勝レースはスタートした。
スタートを担当するのはAndre。
1周目はそのままのポジションで通過。トップから11番手までが7秒以内で周回を重ねる。
100kgを積んでるとは思えないほどの走りで前車に詰め寄る。10周目に61号車BRZを交わし7番手にポジションをあげる。
前後との差も1秒以内で、一瞬たりとも気が抜けない。
25周目に500クラスのクラッシュにより、SCがコースに入り、レースはリセット。
ピットレーンオープンと同時にピットへ。ほぼ全車がピットに流れ込んだ為に、ピットは大混乱。その上、1コーナーよりにピットがある車両の止め方が悪く、ピットレーンを走行するマシンの行く手を遮り、数十秒のタイムロス。
しかし、このピット作業で上位3台は、混乱の前にピットアウトしていたため、3番手との差は、26秒ほど先行を許してしまう形に。
全車のピット作業が終わった時点で5番手。
前を走るのは僚友11号車。しかし、後方から攻めてくる61号車のプレッシャーは半端なく、20周に渡ってバトルが展開される。
しかし、60周目に力尽きて抜かれてしまう。
徐々にタイヤも厳しくなり、現状のポジションを維持すべく、タイヤを労りながら走行。
残り3周では後方からの車両と3秒差まで詰め寄られるが、6番手でチェッカーを受け、貴重な5ポイントを獲得した。
アンドレ・クート コメント
今日のレースは100kg積んで本当に難しかった。セイフティーカーの後のピットストップもアンラッキーだった。ピット入口から渋滞にはまったけど、第2スティントも無事に走りきり6位を獲得できた。次のオートポリスでは、もっとプッシュプッシュして、チャンピオンを確実なものにしたいよ。
富田竜一郎 コメント
今日は100kg積んでのレースだったので、初めから厳しいレースになることは予想しておりました。SCにより、想定外の早いタイミングでのピット作業になったので、僕のスティントが予想以上に長いものになりました。タイヤのセーブに気を遣いながら、61号車をケアしていたのですが、さすがに100kgのウエイトはきつく、リアタイヤの摩耗が思っていたよりも早く来てしまって、ずっと我慢のレースだったのです。結果的には61号車にも抜かれてしまったので、順位を1つ落とす事になってしまったことは残念でした。シリーズ考えると、ラスト2戦に向けて25ポイントのリードを残して戦えるので非常に良い結果だったのかなと思います。今年自分に足りないものとか、タイヤとかであげられる部分もあると思うので、ラスト2戦はAndreと千代選手に頑張って貰って、チャンピオン獲得して貰えたらと思います。
田中哲也監督 コメント
予選はコンディションに合わなくて苦労しましたし、決勝も流れ的に決して良い展開で始まった訳ではありませんでした。10号車は重いウェイトで6位入賞出来たことは、今後に繋がるレースが出来たと思います。31号車が2位に入りましたが、次のレースをきっちりと戦えれば、十分チャンピオン取れると思います。ただレースは何が起こるか分からないので、あちらが2回優勝して、こちらが2回ともリタイヤしたら終わりなので、ウエイトが軽くなっていく残り2戦でも優勝、表彰台をねらっていけるように頑張りたいと思います。