【レポート】2026 SUPER GT RD.4 FUJI 11号車 GAINER TANAX Z

【レポート】2026 SUPER GT RD.4 FUJI 11号車 GAINER TANAX Z

2026年8月1日(土曜日)
公式練習(P25) 10:30~11:55
天候:晴れ Dry 気温:開始時31度/終了時35度 路面温度:開始時44度/終了時54度

第3戦のマレーシア大会が中止になり、約3か月ぶりとなるSUPER GT第5戦・富士スピードウェイ。チームはマシンの各部をアップデートしたマシンを投入し、期待を胸に予選日を迎えました。

公式練習は大木一輝から。序盤のフィーリングは悪くなかったものの、アンダーステアの症状が見られました。その後、約20分の走行を終えて富田竜一郎へ交代。これまでの課題となっていたマシンの跳ね(バウンシング)は改善傾向が確認され、フロントスタビライザー、車高、リアウイングの変更を行いながらセットアップを進めました。専有走行は大木選手、サーキットサファリでは富田選手が担当。限られた走行時間の中でセッティングの方向性を確認しながらデータ収集を行い、公式練習を総合25番手で終えました。

2026年8月1日(土曜日)
公式予選Q1 B組 14:38~14:48 (P13) 公式予選Q2 15:13~15:23(出走せず)
天候:曇り 気温:開始時32度/Q2終了時33度 路面温度:開始時45度/Q2終了時44度

予選Q1(B組)は大木が担当。アタッカーは大木選手。オンタイムで始まったセッションでは、計測1周目にトップタイムをマークする好スタートを切ります。その後も2周目で8番手、3周目には5番手へと順位を上げる力強いアタックを披露しましたが、各車がタイムアップを果たす中、最後のアタックでは自己ベストを更新できず、惜しくもQ2進出を逃す結果となりました。走行後、大木選手からは「パワー感が不足している」とのコメントがあり、ドライバーとエンジニアが原因を分析。明日の決勝に向けて改善策を検討し、少しでも戦闘力を高められるようセットアップを進めています。

富田竜一郎選手コメント
多くのアップデートを投入した中でトラブルなく完走し、セットアップの方向性を見出せたことは大きな収穫です。予選結果への課題は残るものの、タイヤの持ちの良さなど決勝に向けては前向きな要素が揃っています。エンジニアとさらにセットを詰め、明日の酷暑のレースでは粘り強い走りで上位・表彰台獲得を目指します。

大木一輝選手コメント
担当したQ1を突破できず悔しい結果となりましたが、アタック自体は力を出し切れました。マシンのキャラクターが変わり扱いやすくなった一方で単走のタイムには課題が残るものの、ロングランのセットアップには強い手応えを得ています。決勝でしっかりと取り返せるよう、スタートから攻めのレースを展開します。

2026年8月2日(日曜日)
決勝(P19) 13:35~
天候:雨/曇り 路面:ウェット/ドライ 気温:スタート時32度/ゴール時30度 路面温度:スタート時38度/ゴール時33度

決勝日のウォームアップ走行は、スタート直前の降雨によりウエットコンディションで開始。大木がウエットタイヤでコースインしましたが、すぐに路面が乾き始めたとの情報を受け、アウトラップでピットイン。ドライタイヤへ交換し、再びコースへ送り出しました。
セッション中盤には富田竜一郎へ交代。マシンバランスは前日より大きく改善されていたものの、まだひとつ欲しいという事でリア車高の変更を希望し、終了間際にピットイン。メカニックが短時間でセット変更を行い、ギリギリで走行することができました。結果は9番手。昨日から着実な改善が見られましたが、セクター3から最終コーナー立ち上がりにかけての加速性能には依然として課題が残り、決勝へ向けて最終セットアップをグリッド上で施しました。

決勝レースは、フォーメーションラップ開始約20分前に激しい雨が降り、路面は一気にウエットコンディションへ。しかし、スタート直前には天候の回復が見込まれたことから、作業可能となる直前まで状況を見極め、ドライタイヤでのスタートを決断。この判断は的中し、再び日差しが戻ったことで路面は急速にドライアップしました。
セーフティカー先導でレースはスタートしましたが、4周後のスタート直後のストレートでGT500クラスで3台が絡む大きなクラッシュが発生し、赤旗中断。約45分の中断を経て再びセーフティカー先導でレースが再開され、4周後にリスタートが切られました。
ウエットタイヤからドライタイヤへ交換するチームが2台、25位に順位を上げた大木は、続いて10周目に26号車、11周目に20号車をオーバーテイクして23位へ浮上すると、30号車を追い続け、16周目にはこれも攻略し21位まで順位を上げました。

20周目頃から各チームがルーティンピットを開始。11号車は27周目に大木から富田へ交代し、ピットアウト時は26位となりました。その後、各車のピット作業が完了した44周目には21位まで順位を回復。翌周には48号車をオーバーテイクして20位へ浮上。前を行く360号車との差は約4~5秒で推移。さらに終盤にはライバル車両のバーストによる順位変動もあり、19位でチェッカーを受けました。予選から決勝にかけてマシンバランスは着実に向上し、ドライビングのしやすさも改善されました。しかし、ストレートスピード不足は最後まで大きな課題として残り、追い抜きや防戦の面で苦しいレースとなりました。この課題をしっかりと分析し、次戦へ向けてさらなるパフォーマンスアップを目指します。

石田美香監督コメント
富士大会は決勝でのセット変更が奏功し、マシンのフィーリング面で確実な前進が見られました。天候変化へのタイヤ判断や戦略も功を奏した一方、ストレートスピード不足が明らかな課題として浮き彫りとなりました。次戦の鈴鹿はチームの地元であり特別な一戦です。今回の収穫と課題を整理・改善し、表彰台獲得に向けて万全の態勢で臨みます。

富田竜一郎選手コメント
予選に向けて変更したセットアップは良い方向に進んでおり、朝のウォームアップでも手応えを感じていました。決勝では大木選手からスタートし、マシンもタイヤもフィーリングは良好でしたが、26番手スタートに加え、セーフティーカー先導で隊列が長くなったことで後方勢には厳しい展開となりました。今回のアップデートには確かな収穫がありました。これをベースに鈴鹿仕様へ最適化を進めれば、鈴鹿・SUGO・オートポリスでは十分に上位争いができると信じています。次戦はチームのサポーターシートもありますので、ぜひ期待してください。

大木一輝選手コメント
ポイントを獲得できなかったことは悔しい結果ですが、決勝では着実にポジションを上げることができ、ロングランのペースもトップ勢と遜色ない手応えを得られました。マシンは前回の富士とは大きく進化し、冷却性能の向上により暑さを気にせずレースに集中できたことも大きな収穫です。次戦の鈴鹿は、幼い頃から走り慣れた自信のあるサーキットです。富士で得た課題と収穫を活かし、しっかり準備を進めて上位争いを目指します。