2025年4月12日(土曜日)
公式練習(P17) 9:30~11:05
天候:晴れ 気温:開始時15度/終了時20度 路面温度:開始時23度/終了時30度
2025年SUPERGTも例年通り岡山国際サーキットで開幕戦を迎える。昨年は車両製作が間に合わず、GAINER TANAX Zの走る姿をお見せ出来ませんでしたが、今年は開幕前に富士、岡山、で4回のテストもこなすことが出来、開幕戦を迎えることが出来ました。予選日のサーキットは快晴で、絶好のレース日和の下、公式練習はオンタイムで開始された。
公式練習は富田竜一郎からスタート。走り出しは悪くないようで、周回毎にトップに名前が掲示される。15分ほど経過してから大木一輝と交代する。大木は富田と遜色ないタイムで周回を重ね、15分後に再び富田と交代する。前後車高、リアウイングの調整、ダンパー交換を行いセットを進めて行く。しかしエンジン関係にトラブルが発生する。占有走行に入る前に再度大木と交代。大木のコメントもバランスは悪くないという。結局このセッションは17番手で走行を終えた。

2025年4月12日(土曜日)
公式予選Q1 B組 14:18~14:28 (P9) 公式予選Q2 14:53~15:03(P14)
天候:曇り 気温:開始時23度/Q2終了時22度 路面温度:開始時31度/Q2終了時29度
Q1を担当するのは富田。朝より雲が増えてきた。開始後1分30秒ピットで待機してからコースイン。計測1周目に10番手、2周目に8番手、3周目には5番手に。4周目にベストの1‘26.039で9番手。しかし朝あったトラブルは改善せず、苦しい予選になる。5周目も変わらず9番手のポジションに。ギリギリ9番手でQ2に駒を進めた。Q2担当者大木。初めてのSUPERGT予選アタックとなる。富田と同じ様に、1分30秒経過してからコースイン。計測1周目に3番手タイムを掲示。2周目に13番手、3周目は大木のベストタイムとなる1‘25.486で5番手。しかしここからタイムを上げることが出来ず、14番手で明日の決勝のグリッドが確定した。
富田竜一郎選手コメント
今回は朝のフリー走行では厳しい内容だったのですが、ギリギリQ1を通過することが出来て、Q2へ繋げる事が出来ました。大木選手は今年初めてのSGTの予選アタックだったのですが、しっかりと仕事をこなしてくれて明日は14番手のスタートとなります。明日は朝から雨予報で、どちらのコンディションになるかわからないのですが、14番手からしっかりと上位目指して頑張りますので、最後まで応援よろしくお願いいたします。
大木一輝選手コメント
初めてのSGTの予選を走りましたが、凄いの一言です。シンプルに車の変化と路面の変化に驚かされたのですが、富田さんに以前から色々教えて頂いてたこともあり、それを踏まえて自分のアタックに集中することが出来ました。何よりも朝のフリー走行ではQ1は通らないんじゃないかという状況下の中で、富田さんがねじ込んでくださって感謝しております。チームの雰囲気としては悪くないと思いますので、明日も切り替えてしっかりと走りたいと思います。


2025年4月13日(日曜日)
決勝(P11) 13:10~
天候:雨~曇り 気温:スタート時11度/ゴール時12度 路面温度:スタート時15度/ゴール時15度
決勝日は昨日と打って変わって予報通りの雨。それに風もかなりきつい。予報では午前中には雨は止むとのことだが、スタートは難しい路面状況が予想される。【晴れの国岡山】と言われるが、岡山国際サーキットで行われるSUPERGTは雨が多い。4月にしてはかなり肌寒く、気温も低い決勝日となる。決勝前のウォームアップ走行は大木からスタート。まだトラブルは改善せず、決勝レースも不安が残る。大木のタイミングでピットに戻り富田と交代。今年からはウエットタイヤは深溝のタイヤを追加することがで出来るが、今回の雨量はその中間のタイヤが良さそうだという。20分の走行は12番手で走行を終えた。


そこそこの雨量の雨だったため、SCスタートが決まった。
例年通り本来は岡山県警の白バイとパトカーの先導でフォーメーションラップで始まるがそれもキャンセルされた。
スタートを担当するのは大木。デビューレースが難しい路面となる。5周のSC先導の後決勝スタート。いきなり500クラスの1台がスピンし、それに数台が巻き込まれることになり赤旗中断。10時55分再開となりここでもSC先導でスタート。11周目にリスタートとなり決勝レースはスタート。
しかし水温が上がりだし、12周目に緊急ピットイン。給油とタイヤ交換、その対策を講じてそのまま大木を送り出す。そうすると翌周の13周目に500クラスがコースオフしグラベルにストップ。再びSCになり最後尾に落ちてしまったが、並び替えがあり前車との差は開かなかった。19周目にリスタートとなり、すぐに大木は前車を抜きに掛かる。19周目に1台、20周目に1台と順位を上げていく。雨は止んだり降ったりを繰り返しなかなか交代のタイミングは計れない。燃料のウインドウと1名のミニマムの乗車周回数をクリアする頃もまだまだウエット路面が続く。25周目を過ぎた辺りから徐々にピットインしドライバー交代するチームが出て来た。前を走るのは48号車GT-R。なかなか抜きにくいマシンだ。後方から来るのは25号車GRSUPRA。30周目には18番手を走行し、前後共に神経をすり減らす。46周目に4号車が最初にドライタイヤに交換をし、そのラップタイムを確認し様子を見る。
ウエットからスリックタイヤへ切り替える基準としていたタイムを確認出来た47周目にピットインの指示を出し、48周目にルーティーンのピット作業を行う。タイヤをドライタイヤに替え、給油も行い富田をコースへ送り出す。
富田は水を得た魚のように、ラップタイムをどんどん更新していく。62周目には6番手までポジションを上げるが、徐々にこの頃からタイヤのグリップダウンが始まる。GT500車両のコースアウトにより、63周目にはFCYからのSCまで入ってしまい,後方との差がなくなってしまう。70周目にリスタートとなり残り8周のスプリントレースとなる。
最終ラップの最終コーナーで前方車両が接触し、12番手でチェッカーを受けたが、最終コーナーの追突により45号車FERRARIがペナルティを受け正式結果は11番手となった。
次戦富士までは3週間。岡山で出ていた車両トラブルを解決して、次戦は表彰台に上がります。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

石田美香監督コメント
土曜日朝のフリー走行からマシントラブルがあり、Q1突破は厳しいかと思いましたが富田が大木に繋いでくれ、大木の初予選アタックも14番手スタートを決めてくれました。トラブルは決勝中も起こり、イレギュラーなピットをすることになりましたが、大荒れのレースの中、クラッシュも接触もなく2人ともチェッカーまで車を運んでくれました。ドライになるまで引っぱって予想以上の周回を走行してくれた大木選手。最後はタイヤのグリップダウンがあったものの、難しい路面でタイムを上げ一時は6番手まで順位を上げてくれた富田選手。次戦富士ではトラブルも解決して表彰台に立ちたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします。
富田竜一郎選手コメント
決勝は14番手からスタートして緊急のピットインなどもありましたが、大木君が長いスティントを走ってくれて、ドライのタイミングまで引っぱってくれました。僕のスティントでは6番手まで上がることが出来ましたが、タイヤ的にも厳しく、11位フィニッシュで5ポイント獲得することが出来ました。一時良い順位が見えてただけに、悔しい部分もありますが、大木君もデビューレースをしっかり走ってくれましたし、チームとしても車としても伸びしろも見つけられたので、良い開幕戦になったと思います。次戦富士も頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
大木一輝選手コメント
スタートを担当しました。初めての経験ばかりですが、これが後々シーズン後半になってきたら生きてくると思っていますし、ペース的には厳しいところもあったのですが、チームのために常に全力でスティントをこなすことが出来たので、そこは自信に繋がりました。予選も決勝も富田さんが色々教えて頂きQ1も突破してくださり、決勝も最後良いところもまでいってくださり、雰囲気も凄く良いので、次戦富士はしっかり準備して迎えたいと思います。