【レポート】2024 SUPER GT RD.5 SUZUKA 11号車 GAINER TANAX Z

【レポート】2024 SUPER GT RD.5 SUZUKA 11号車 GAINER TANAX Z

2024年12月7日(土曜日)
公式練習(P12) 9:15~10:50
天候:晴れ 気温:開始時11度/終了時12度 路面温度:開始時12度/終了時18度

第5戦鈴鹿大会が台風で延期になってから、SUPERGT開催史上初12月の開催となる。この日の鈴鹿は朝から好天に恵まれ本来ならサクセスウエイトは0になるが、開幕戦を出走していないため、5kgを積んでの出場となる。気温が低くエンジンには良いコンディションで走行できるが、路面温度は低くタイヤの暖まりが勝負を左右しそうだ。

公式練習の走り出しは富田竜一郎から。他のDUNLOPタイヤを履くマシンも暖まりは良いようで、富田もタイムを上げていく。ただ今回も跳ねが多い。15分後に石川京侍と交代。石川も跳ねを気にする。リアの足回りを交換し再び富田がコースへ。跳ねはなくなったが、リアの安定感がなくダンパーの調整を行うが、変化がない。リアウイング等調整しセッティングを進める。赤旗で一時中断。富田がセットを進めて行く。FCYのタイミングで石川と交代。300クラスの占有時間になり、今回Cドライバー登録した大木一輝がマシンに乗り込みスタート。しかし計測に入った1周目にコースオフしたマシンが芝生を燃やし赤旗中断。そのまま終了となりほろ苦い初走行となった。

2024年12月7日(土曜日)
公式予選Q1 14:13~14:38 (P7) 公式予選Q2 15:40~15:55(U14 P7) 予選順位:P7
天候:晴れ 気温:開始時14度/Q2終了時13度 路面温度:開始時13度/Q2終了時16度

Q1担当は富田。気温は例年の12月と比べても暖かいが、路面温度はやはり低い。予選時間が25分間あることもあり、8分間ピットで待機してからコースへ。1周目は既にアタックを開始しているマシンもあるため12番手、翌周は14番手、計測3周目に3番手に浮上。DUNLOPタイヤの暖まりは他と比べても早い。マシンもオーバーステアはなく、富田も今週で一番しっくりくるとのコメントを話す。最終的に7番手で石川にバトンを渡した。
Q2グループ1(Upper14)では開始と同時に石川がコースへ。グループ2(Lower15)で赤旗が出た為に15時40分からのスタートとなりかなり気温が下がり始めている。1周目に2番手タイム、2周目にも2番手タイムを計測。計測3周目でも2番手。しかし、レコードタイムが更新される気温、路面状況もあり7番手で明日の決勝のグリッドが決まった。

富田竜一郎選手コメント
1Dayレースになった菅生を除いて今期最高位のグリッドからスタートすることになりました。練習走行から中々セットアップがうまく進まない中、不安はあったのですが予選に向けてチームとドライバー全員で作り上げることが出来たので、最終戦の滑り出しとしてはまぁまぁなスタートになりました。明日も頑張るので応援よろしくお願いいたします。

石川京侍選手コメント
Q2を担当しました。フリー走行で車のセットアップを進めて行く中で、富田さんがしっかりと進めてくれてましたが、フリー走行で2分00秒台しか出てなかったので,4秒近くもタイムを縮められるか不安があったのですが、しっかりとタイムを出すことが出来たので、良かったと思います。菅生除いて最高位からスタート出来るので、しっかりと自分たちのレースをしてあわよくば表彰台、優勝出来る用に頑張りたいと思います。

大木一輝選手コメント
今回Cドライバーで登録して頂きました大木一輝です。今日のフリー走行の最後の枠の占有時間をチャンスとして走行させて頂きました。残り6分でピットからは出られたのですが、芝が燃えてしまいすぐに赤旗が出てしまいました。計測は出来なかったのですが、今回機会を頂いて、チームのために何か一つでも貢献出来ればいいなと思っております。自分の為にもしっかりと吸収してお二人のサポートも頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします。

2024年12月8日(日曜日)
決勝(P8) 12:45~
天候:晴れ 気温:スタート時13度/ゴール時12度 路面温度:スタート時21度/ゴール時17度

今年最後のレースは、朝から晴天に恵まれたが、風は強く冷たい。まず石川からスタート。しかし決勝前のウォームアップはいきなりの赤旗から始まってしまった。アウトインでピットに戻り、残り15分間の走行となる。
ここでもDUNLOPタイヤの暖まりの良さが発揮され、計測1周目で3番手タイム。その後富田と交代し1周計測しピットに戻ってくる。当初の予定では、大木も乗車する予定だったが、赤旗により時間が足りずこのセッションは17番手で終了した。

SUPERGTは地元警察とともに交通安全啓発活動を行なっており、今回も三重県警察の白バ7台、パトロールカー3台に先導されこのレース参加のGTマシンが連なって交通安全を訴えるパレードラップを1周行い、さらにフォーメーションラップは通常の1周に加えてタイヤの暖まりが悪いと考え危険回避のためさらに1周を行い合計2周を経て、いよいよ第5戦鈴鹿GRANDFINALの決勝の火ぶたが切って落とされた。スタートドライバー石川。予選Q2で使用したタイヤが今回抽選で選ばれ、石川本人がアタックしたタイヤでのスタートとなる。1周目に6号車FERRARIに抜かれて8番手でコントロールタワーを通過。そのまま淡々と周回を重ねる。9周目に87号車LamborghiniがコースオフしFCY(フルコースイエロー)が導入される。
燃料も満タンでスタートしている為重くペースを上げられない。15周目からルーティーンのピット作業が始まり、前後のピットのタイミングとずらして、18周目に石川をピットに迎える。タイヤ4輪交換とほぼ満タン給油を行い富田をコースへ送り出す。28周目にデグナーカーブで48号車GTRがコースオフし、すぐに復帰はしたものの、昨日同様芝生が燃えて、FCYとなる。

その後解除されこの時点で9番手。前を行くのは4号車AMG。17秒近くあった差を周回毎に詰めていき、39周目の2コーナーで抜き去る。このまま前車を追いかけるも、既に24秒以上の差があり、46周目にそのまま8番手でチェッカーを受けた。
今年1年GAINER製作のフェアレディZで参戦いたしましたが、開幕戦に車両完成が間に合わず、スポンサーの皆様には多大なご迷惑をおかけいたしました。その後もラジエーターに異物が刺さったり、雨でクラッシュしてしまったりと、7戦を全線完走出来ませんでした。来季に向けてはより一層車両を熟成し、より良いものを皆様の前にお披露目したいと思います。
引き続きキレッキレの応援をよろしくお願いいたします。

藤井一三監督コメント
スーパーGT2024シーズンが無事に終了しました。今シーズンはチーム独自でフェアレディZを制作してGT300クラに参戦致しました。新作車両による苦労等色々ありましたがチームの能力、技術力、独自性はアピール出来たのではと思っています。更なる進化を追及して2025シーズンに参戦いたします。今シーズンを通しての応援を頂きましてありがとうございました。
また来シーズンも応援の程宜しくお願い致します。

富田竜一郎選手コメント
決勝は今期3度目のポイント獲得となりました。Zの初年度で、最終戦は良いレースが出来たと思います。今年はスタッフもドライバーも大変な日々を送って来ましたが、皆様の応援やチームの頑張りでしっかりとレースが出来るまでになりました。来年はもっと良いところを目指して良いレースが出来る様に頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。1年間ありがとう御座いました。

石川京侍選手コメント
今回はスタート担当したのですが、僕のスティントはタイヤが厳しくペースも苦しくて、早めの交代になりました。富田さんがその後頑張って追い上げてくれて8位というポジションで終えることが出来ました。シリーズランキングは17位でした。1年間応援ありがとう御座いました。

大木一輝選手コメント
決勝が終わりました。お二人が素晴らしい走りでポイント獲得になりました。僕の心も暖気中で来年に向けてしっかりと暖めることができたと思うので、オフシーズンは来年に向けてしっかりと動いていきたいと思います。皆様寒い中応援ありがとうございました。