【レポート】2023 SUPER GT RD.8 MOTEGI 10号車 PONOS GAINER GT-R

【レポート】2023 SUPER GT RD.8 MOTEGI 10号車 PONOS GAINER GT-R

2023年11月4日(土曜日)
公式練習(P16) 9:25~11:00
天候:晴れ コース:ドライ 気温/路面温度:開始15度/18度 終了19度/26度

サクセスウエイトが最終戦ではゼロになり、ガチンコの勝負となる。BOPも今回はブースト圧は少し戻ったものの、重量が加算された。ツインリンクもてぎのサーキットは、重量が重くなるとかなり不利になる。この日のモビリティリゾートもてぎは朝から濃い霧に包まれ、朝一番のFIA-F4の公式予選は開始時刻を30分繰り下げて行われた。しかし、この走行の間にコースコンディションが回復したおかげで、SUPERT GTの公式練習はオンタイムでコースオープンとなった。

公式練習は、走行開始時点ではまだ霧が若干残っていたが、15分を過ぎる頃から日差しが射し始めた。11月には珍しく半袖でも過ごせる陽気。スタートから約15分ピットで待機してから大草りきからのスタート。アンダーステア気味で車高を調整。15分後に安田裕信と交代する。安田が乗車するタイミングでABSランプが点灯しブレーキロックが起こってしまう。チェックを行い再び安田がマシンをチェックする。その後大草と交代。リアのダンパーを交換し走行。セットアップを繰り返しこのセッションは16番手で終了した。

2023年11月4日(土曜日)
公式予選Q1 14:38~14:48 (Q1グループA:P9) 公式予選(P18)
天候:晴れ コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時23度/29度 Q2終了時23度/27度

Q1を担当するのは大草。1分待機してアタックに入る。計測1周目は11番手、2周目は3番手、3周目は01‘47.698のタイムで6番手。その後タイムアップするマシンがあり、予選は9番手で終了しQ2に進むことは出来なかった。

安田裕信選手コメント
いつも応援ありがとうございます。フリー走行から余り調子が良くなくて、予選に向けて調整したのですが、りきも頑張ってアタックしてくれたのですが、惜しくもQ1敗退になってしまいました。明日は2人で最終戦頑張って表彰台まで登りますので、皆様応援よろしくお願いいたします。

大草りき選手コメント
いつも応援ありがとうございます。今回はQ1を担当させて頂いたのですが、フリーの時点からなかなかスピードが無く、チームのみんなと速くなるために色々と試してはいたのですが、アタックラップで決めきれずに9位という
結果になりQ1敗退となりました。先輩にバトンを渡すことが出来ずに悔しい思いをしましたが、明日の決勝は後方からになりますが、先輩と強いレースで追い上げて行きますので、応援よろしくお願いいたします。

2023年11月5日(日曜日)
決勝(P16) 13:00~
天候:晴れ/雨 コース:ドライ/ウェット 気温/路面温度:開始時23度/28度 終了時20度/23度

昨日に続いて夏日のモビリティリゾートもてぎ。決勝前のウォームアップが定刻通り始まった。走り始めは安田から。今週は走り出しからフロントタイヤの暖まりが悪くバランスが悪い。アウトインでピットに戻りセットチェンジして再び安田が走行。15分程経過してからフルシミュレーションを行う為ピットへ。大草と交代しコースへ。このセッションは15番手で走行を終えた。

午後1時からの決勝レースは、栃木県警察の白バイ5台、パトロールカー5台による1周の交通安全啓発のパレードラップに続き、フォーメーションラップを経て戦いの火ぶたが切って落とされた。スタート前にメインストレート付近では小雨も降るが、路面状況が変化するほどではない。スタートを担当するのは安田。1周目は17番手でコントロールタワーを通過。前は20号車GR86、後方からは5号車MCが1秒差で追いかけてくる。
その後ほぼ最後尾からスタートしてきた56号車GT-Rが真後ろに迫り、8周目に抜かれてしまう。10周目には前車は20号車、後方は5号車と1周目と同じマシンが前後に。20号車とは1秒差、5号車とは3秒以上のマージンで周回を重ねる。18周目辺りからドライバー交代が始まる。安田は21周目に大草と交代するためにピットへ。残り周回数は40周近くを大草に委ねる。37周目で全車がピット作業を終え、大草は17番手。前を走るのは僚友の11号車、後方は20号車。11号車とは0.54秒の差。11号車がピット作業をした翌周からずっと前を走行していた。

なかなか思うようにパスできず20周ほど様子をうかがっていたが、45周目に50号車RCFにかわされてしまう。大草は最初の内はペースも悪くなかったが徐々にラップタイムを1分51秒台をキープ出来なくなる。モビリティリゾートもてぎはブレーキに厳しいサーキットで、かなりきつい。その後49周目には20号車に抜かれ18番手に。なかなか思うような走りが出来ずストレスがたまっていく。残り周回数が10周を切った辺りから雨がストレートから5コーナ辺りまで降り始める。53周目にウエットタイヤに替えるマシンも出てきたが、残りの周回数を考えるとコースにステイして、最後までチェッカーを受ける方が良いと判断。それに後方の車両とは1周近く離れていたため無理しないでチェッカーを受けることに。59周目に16番手でチェッカーを受けた。

ドライバーランキングは17位、チームランキングは13位という結果になりました。来季のGAINERも、最後には笑ってシーズンを終われるように引き締めて準備を行って参ります。引き続きご指導、ご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。

藤井一三監督コメント
2023シーズンの最終戦が終わりました。ドライバーの安田、大草、そしてチームスタッフ達全員で頑張ったのですが中々厳しいシーズンとなってしまいました。厳しいBOPと性能調整に翻弄されたと言っても過言では無いと思います。1年間、応援を頂きましてありがとうございました。

安田裕信選手コメント
皆様1年間応援ありがとうございました。予選から苦戦していて、決勝のペースも追い上げるというよりも、ついて行くのが精一杯な感じでした。りきに代わってからもブレーキトラブルを抱えながらの走行になりました。今シーズン良い結果を出せなかった中でも、何度かトップを走る事も出来ましたし、皆さんのおかげで頑張れました。これからもよろしくお願いいたします。

大草りき選手コメント
皆様1年間応援ありがとうございました。「終われよければ全てよし」の言葉があるのですが、なかなか厳しい最終戦となりました。とても悔しいですが今後、来年に向けてしっかりと1からチャンピオン目指して頑張りたいと思います。またそのときは応援よろしくお願いいたします。