【レポート】Rd.8 FUJI 11号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

【レポート】Rd.8 FUJI 11号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

2020年11月28日(土曜日)
公式練習 (P2)9:00〜10:35

天候:晴:コース:ドライ 気温/路面温度:開始14度/16度、終了15度/19度

コロナの影響で大幅に遅れて行われた開幕戦。
7月からあっという間に最終戦をむかえる事となった。6戦7戦とSC(セーフ ティーカー)のタイミングで勝負権を失い、大量ポイントを取りこぼしてしまい、ランキングもトップから10ポイント差の3位。
しかしまだまだチャンピオンの権利を失った訳ではないので、最終戦を優勝で飾りチャンピオンをこの手に勝ち取りたい。
11月の下旬となれば初冬の様相となり、富士スピードウェイも今年初めて一桁台の気温を記録した中で公式練習は開始した。
走り出しは平中克幸から。走り出しはタイヤの暖まりも良く、他車に引っかかりながらもいきなりトップに名前を掲示する。

まだ路面が出来てきていないが、安田裕信と交 代しマシンバランスをチェック。
周回を重ねる毎にマシンがふらつき出す。原因は左フロントタイヤにタイヤカスが付いてしまっているようだ。タイヤを換えて再び平中がドライブ。路面が出来てくるとアンダーが酷くなりそうな感じだ。
フロントの車高、スプ リングを交換して再度コースへ。
300専有になってから安田と交代し、このセッションは2番手で終了したものの、少し不安が残る走行となった。

2020年11月28日(土曜日)
公式予選 (Q1グループA:P1/ Q2:P6) 13:15~13:25/14:08〜14:18

天候:曇:コース:ドライ 気温/路面温度: Q1開始時13度/17度 Q2開始時12度/16度

今回の予選もA,Bとランキング順に分けられ、GTR全車がAグループに振り分けられた。
今回のQ1を担当するのは平中。2分ほどピットで待機してからコースへ。
計測1周目で3番手、2周目にはトップ、3周目に2番手、4周目にこのセッションのベストタイ ムの01‘36.131でQ1Aグループをトップ通過した。
タイムスケジュール通りに進み、Q2を担当したのは安田。
平中と同じように2 分弱をピットで待機してからコースへ。
計測1周目に8番手、2周目に3番手、3周目に01’35.527のタイムで2番手になるが、その後タイムアップが望めず、安田より上位6台がコースレコードを更新する予選となった。
明日のグリッドは6番手からのスタートが決定した。

平中克幸選手コメント
いつも応援ありがとうございます。今回Q1を担当しました。
朝はすごくいいバランスでいい感じだったので、これはいけるかなと思ったんですが、徐々に走行セッションが進むにつれて路面ができてきて、僕らの車とのバランスがいまいち良い方向にいってくれなかったのかなっていう感じですね。
朝のタイムも更新出来ず、Q1を終えたのはちょっと残念だったんですけど、ただ明日は今日よりさらに気温も低いですし、しっかりと追い上げて頑張りたい気持ちは強いです。

安田裕信選手コメント
皆さんいつも応援ありがとうございます。
ちょっとライバルの車が異常にQ2で速すぎて、全然勝負できるレベルじゃ無かったです。
ただ明日の決勝は何が起こるかわからないので、優勝目指して頑張ります。
応援よろしくお願 いいたします。

 

2020年11月29日(日曜日)
決勝(P18) 13:00〜

天候:曇:コース:ドライ 気温/路面温度: 開始時9度/17度 終了時8度/12度

昨日より若干寒く感じるサーキット。気温も低く雲の多い中、いつもより多い3周のフォーメーションラップを経て、2020年の最 後の熱い戦いがスタートした。
スタートを担当するのは安田。安田のスタートは良く、今年も1周目で何台も抜いて帰って来る事は何度もあったので、今回も期待がかかる。
スタート直後の1コーナーで後方のマシンに接触されながらも耐え、DUNLOPコーナーで65号車AMGをかわして5番手に浮上。 そのまま96号車RCFに迫り、5周目にパス。
ただトップから3台の61号車BRZ、52号車SUPRA、6号車MCの速さは別格で、どんどんと離されていく。
5番手56号車との差も初めは開いていったが、周回を重ねる毎に差は縮まり、17周目に2台にかわされ てしまう。この頃から徐々にタイヤカスのピックアップが酷くなり、ラップタイムも1分41秒台に落ちてしまう。
耐えきれなくなった安田は悲鳴を上げ、20周目にピットへ。
平中と代わるが、平中は残り40周近くを担当することになった。

平中も代わった当初のペースは悪くなかったが、タイヤ無交換や2本交 換のマシン勢にその優位性を活かされ、ピット前よりも大幅に順位が落 ちてしまった。
20周を過ぎた辺りから平中のペースが落ち始め、優勝争いどころか、ポイント圏内の走行も厳しくなり、46周目に少しの給油とタイヤ交換を余儀なくされる。
その後2 度目のタイヤ交換時に作業違反がありドライブスルーのペナルティを受けてしまう。
51周目にペナルティを消化 し、19番手に。58周目に14秒近くあった差を縮め7号車BMWをかわし 18番手でチェッカーを受け、シリーズ ランキングは6番手で終えた。
6戦目、7戦目のSCのタイミング、11 月下旬の寒い時期でのレースにより勝てるレースを落としてしまったシーズンでしたが、来期は強いGAINER になってチャンピオン獲得致します。

 

藤井一三監督コメント
一年間、応援有難うございました。
結果的には悔しいシーズンとなってしまいましたが、強さは見せられたのかな?と。
特に最終戦富士は気温等のコンディションに合わせ込めず、苦しいレースとなりました。
来シーズンは更に強くなったゲイナーをお見せします。
変わらぬ応援に感謝いたします。

平中克幸選手コメント
皆さんシーズン通して応援ありがとうございました。
最終戦はかなり悔しい展開となってしまいました。後半40周ぐらいのスティ ントを走ることになって、自分の前半のスティントでは、前を走るオリベイラ選手について行けるようなペースで走っていたので、 結構良いポジションで行けるだろうっていう手応えはあったんですけど、自分のスティントも本当に中盤に差し掛かるぐらいか らペースが落ちだしてしまって、ポイントも危うい状態だったので、タイヤ交換を余儀なくされてしまいました。
これもレースですし残念な気持ちは強いんですけど、ただシーズンを通して前半から調子も良く、ただ後半戦も不運があってのセーフティカーとかでポイントを落としたレースだったので、ここまではすごくいいレースが続いていました。
タイヤもそうですしチームもかなり手応えのあるシーズンだったと思うので、また来シーズンはしっかりと今年の反省点を踏まえて、強くなって帰ってきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。
ありがとうございました。

安田裕信選手コメント
スタートして後続にちょっと追突されて1コーナーで順位落としたんですけど AコーナーとBコーナーで、アウトから頑張ってレオンに並んで少し無理して順位を取り戻しまして4番手走ってたんですけど、15、6周目ぐらいまではすごい調子良かったんですけど、16周目からペースを落としてしまって非常に苦しい展開になってしまいました。
後半長いスティントを平中選手に乗ってもらったんですけど、同じように苦しい状況で、本当に悔しいレースで最終戦終わってしまいました。
今年はチャンピオン争いもできたし、優勝もして速いところを見せられるシーズンでもあったんで、また来年強くなって帰ってきたいと思います。
応援ありがとうございました。