【レポート】2026 SUPER GT RD.7 AUTOPOLIS 11号車 GAINER TANAX Z

【レポート】2026 SUPER GT RD.7 AUTOPOLIS 11号車 GAINER TANAX Z

2026年10月17日(土曜日)
公式練習(P26) 10:30~11:55
天候:くもり 路面:Dry 気温:開始時21度/終了時23度 路面温度:開始時23度/終了時28度

2026 AUTOBACS SUPER GT第7戦が九州AUTOPOLISで開幕した。秋晴れに恵まれたオートポリス。朝晩と日中の寒暖差が大きい中、今大会はシリーズ中で最も重いサクセスウエイトを搭載しての戦いとなった。
朝の公式練習は富田竜一郎から走行を開始。しかし、走り出しからこれまでに経験したことのないほど激しいマシンの跳ねに悩まされる。リアの足回りを中心に調整を進め、すぐに大木一輝へ交代したが、大木もコーナーの途中から立ち上がりにかけての激しい跳ねを指摘。マシンの挙動を確認するため、データチェックを繰り返した。

再び富田がコースインするも、フロント、リアともに跳ねが収まらず、アクセルもブレーキも思うように踏めない厳しい状況が続いた。ロールも大きいことから、リアウイングやフロントスプリングの変更にも着手。福田エンジニアを中心に、データを確認しながら原因究明とセットアップの改善を急いだ。
300クラス専有走行では大木がステアリングを握り、その後のサーキットサファリでは富田がマシンの状態を確認。接地感に乏しい難しい状況の中、限られた時間で懸命にセッティングを進めた。
最後に大木が走行した際には、朝の走り出しと比べて大幅な改善が感じられたとのコメントがあり、少しずつ光明が見え始めた。
マシンの跳ねという大きな課題に直面した予選日。チームはデータと走行フィーリングを突き合わせながら、予選に向けて最後まで改善を続けた。

2026年10月17日(土曜日)
公式予選Q1 B組 14:48~14:58 (P14)グリッド(P27)
天候:晴れ 路面:Dry 気温:Q1開始時23度/Q2終了時29度 路面温度:Q1開始時22度/Q2終了時30度

予選はB組Q1(大木一輝)
ピットで30秒間のウエイティングを経てコースイン。計測1周目に2番手タイムを記録し、好調な滑り出しを見せた。その後もアタックを続け、3周目にはクールダウンを挟みながら6番手につける。最後のアタックではセクター1で自己ベストを更新。セクター2ではタイムを落としたものの、セクター3でも再び自己ベストを更新し、懸命にタイムアップを狙った。しかし、目標としていた1分45秒を切ることは叶わず、惜しくもQ1敗退。決勝は27番手からのスタートとなった。
厳しい条件の中、最後まで改善を続けたチーム。明日の3時間レースは後方からの追い上げとなるが、最後のチェッカーを受ける瞬間には、少しでも上位のポジションにたどり着けるよう、チーム一丸となって戦う。

富田竜一郎選手コメント
SUGOでの課題を踏まえて車両のアップデートや準備を進めてきましたが、走り出しから想定と異なり、セットアップを変更しても改善しきれませんでした。厳しい状況で大木選手に予選を任せることになりましたが、決勝に向けてチーム全員で改善に取り組んでいます。後方からのスタートになりますが、3時間のレースで一つでも順位を上げられるよう頑張ります。

大木一輝選手コメント
ミーティングやシミュレーターで準備を重ねてきましたが、実際の走行では厳しい状況となりました。予選では自分のミスもあり、満足のいくアタックができなかったことを反省しています。タイヤや路面の影響以上に、準備してきたセットアップがうまく機能しなかったと感じています。チームと原因を見直し、決勝では追い上げられるようマシンの改善に取り組みます。

2026年10月18日(日曜日)
決勝(P25) 13:16~
天候:晴れ 路面:Dry 気温:スタート時25度/ゴール時23度 路面温度:スタート時33度/ゴール時31度

夏日となった日曜日のオートポリス。強い風が吹く中、決勝前のウォームアップ走行が行われた。
走り出しは富田竜一郎から。前日の走行からマシンの状態は大きく改善され、掲示板では2周目にトップタイムを記録するなど、好感触を得ることができた。その後、大木一輝に交代してピット作業のフルシミュレーションを実施。残り4分でフロントの足回りを調整し、決勝に向けた最終確認を行った。しかし、終了直前に26号車Zの左リアタイヤが外れるアクシデントが発生し、赤旗終了となった。決勝に期待を持てるウォームアップとなった。

決勝前には、大分県警察の白バイとパトロールカーがSUPER GTマシンを先導するパレードラップを実施。フォーメーションラップを経て、3時間の決勝レースがスタートした。
11号車のスタートを担当したのは、今年初めてとなる富田。24番手からレースを開始すると、前方の9号車BMW、後方の22号車AMGと1秒以内の接近戦を展開。7周目には9号車を攻略し、ポジションアップを果たした。
21周目には31号車LC500のクラッシュによりセーフティーカー(SC)が導入される。27周目に300クラスのピットレーンがオープンすると複数のマシンがピットへ向かったが、11号車はステイアウトを選択。32周目に1回目のピットインを行い、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を済ませ、大木をコースへ送り出した。
45周目には、まだ1回目のピット作業を終えていないマシンが1台残る状況で18番手につけていた。しかし、翌周に52号車がコースオフし、FCYからSCへと移行した際、大木からタイヤに異変があるとの報告が入る。ピットイン禁止中ではあったものの、急遽ピットへ戻る判断を下した。

確認の結果、足回りのトラブルが判明。さらにABSのトラブルを疑わせる症状も発生し、再びピットインを余儀なくされた。加えて、SC中のピットインに対する60秒のペナルティストップを受け、順位は最後尾まで後退した。
69周目に2回目のドライバー交代を行い、富田が再びステアリングを握って最後まで走り切ったものの、先行車とは5周の差がつき、25位でチェッカーを受けた。
ウォームアップではマシンの改善が確認され、レース序盤も着実にポジションを上げていただけに、トラブルによる後退は悔しい結果となった。今回の課題を検証し、次戦での巻き返しを目指す。

石田美香監督コメント
難しいウォームアップでは前日からマシンの状態が大きく改善され、トップタイムも記録することができたので、決勝に向けて期待が持てる状況でした。決勝でも富田選手がスタートから着実にポジションを上げ、大木選手へとつなぐことができましたが、SC中に発生した足回りのトラブル、さらにABSのトラブルと思われる症状も重なり、大きく順位を落とす結果となってしまいました。トラブルの原因をしっかりと検証し、次戦に向けて対策を進めていきます。最後まで走り切ったドライバーとチームスタッフに感謝するとともに、応援してくださった皆さまに良い結果をお届けできるよう、次戦は巻き返しを目指します。

富田竜一郎選手コメント
27番手から順位を上げていきましたが、タイヤと燃料系のトラブルが重なり、大きく後退してしまいました。結果は残せませんでしたが、タイヤやセットアップには週末を通じて進歩があり、最後まで走り切れたことは収穫です。翌日のテストも生かし、最終戦もてぎで良い結果を目指します。

大木一輝選手コメント
富田選手から交代した後は、ポイントを狙えるペースで走れていましたが、相次ぐ車両トラブルで後退してしまいました。レースには復帰できたものの、応援してくださるファンやチームに結果で応えられず、悔しいレースとなりました。一方で、次につながるデータも得られたので、気持ちを切り替えて最終戦もてぎに臨みます。