2025年9月20日(土曜日)
公式練習(P19) 9:15~11:05
天候:雨/曇り 気温:開始時18度/終了時21度 路面温度:開始時21度/終了時23度
第6戦菅生大会は、東北に来て少し秋の気配を感じられる雨の予報の中フリー走行はオンタイムで開始された。走行開始時点で既に雨は止んでいたが、路面は完全にウエット。風もなくなかなか路面は乾かない。フリー走行の走り出しは富田竜一郎から。計測4周で大木一輝と交代。大木も4周計測でピットへ。路面状況により一旦待機。徐々に路面もレコードラインが乾き始め、ドライタイヤ装着車がウエットタイヤ装着車のタイムと同等になったタイミングで再び富田が走行を開始する。アンダーステアと少しの跳ね上がる動きがあり、車高や足回りの調整を行う。大木に交代し、ブレーキバランスを変更。動きも良くなり問題ないようだ。その後FCY(フルコースイエロー)テスト、GT300クラス占有走向をこなし、このセッションは19番手で走向を終えた。



2025年9月20日(土曜日)
公式予選Q1 B組 14:23~14:33 (P7) 公式予選Q2 14:58~15:08(P15)
天候:曇り 気温:開始時21度/Q2終了時21度 路面温度:開始時25度/Q2終了時26度
心配された雨も予選中には降ることなく、Q1、Q2共にドライ路面で行われた。Q1を担当するのは大木。自ら名乗り出てのアタックとなる。今回はピットが最終コーナーに近く、1コーナー側から順番にコースへ出て行ってもほぼ1周ほどの時間を要する。大木は1分間ピットで待機し、予選に入っていく。約2周のウォームアップ走向の後アタックに入る。計測3周目に1分18秒503のベストタイムで5番手。翌周にさらなるタイムアップを図るが更新する事は叶わなかったが7番手で富田にバトンを繋げた。Q2の前にセットチェンジを行い富田も1分ピットで待機してからコースへ。同じく2周のウォームアップ走向ののち計測3周目でアタックを開始。この周で1分18秒859で5番手。翌周には1分18秒830とベストタム更新。しかしセットチェンジが嵌まらずアンダーステアにもオーバーステアなってしまったようで、結局予選は15番手で終了した。
富田竜一郎選手コメント
大木君は凄く良いアタックをしてくれて、今年2度目のQ2進出になりました。Q2を担当しましたが、不甲斐ない予選をしてしまいチームに申し訳なかったですね。大木君からセットを変えて臨みましたが、悪い方向に向いてしまい、アンダーにもオーバーにもなってしまいました。
大木一輝選手コメント
鈴鹿の良い雰囲気から菅生に入って、根拠のない自信から今回Q1いける気がしてて、自分からQ1行かせて貰うようにチームに伝えました。B組ということにも助けられたとは思いますが、富田さんに繋げる事が出来ました。ポジティブな予選ができたと思っています。

2025年9月21日(日曜日)
決勝(P5) 13:30~
天候:曇り/晴れ 気温:スタート時23度/ゴール時22度 路面温度:スタート時32度/ゴール時30度
決勝日は早朝こそ晴天に恵まれていたが、雨が降るグレーの雲はないものの昼ごろから蔵王連峰も白い雲に覆われ始め、やや風もある天候となった。ウォームアップ走向は大木から。予選から方向性を変えての走行であったが、赤旗中断もあり微妙な手ごたえ。残り時間半分で富田と交代し確認したが良い所もあるが決勝に向けてはあまり期待が持てる状況ではなかった。グリッド整列後もミーティングを続け、グリッドにてある意味賭けのセットチェンジを行い決勝に臨むことにした。

コース路面はドライ、決勝レース前の気温23度、路面温度32度というコンディションだった。またウォームアップ走行で中断があったため、その後の進行が10分遅れでタイムスケジュールは進むことになった。宮城県警察の白バイ3台、パトロールカー2台の先導のもと行われた1周のパレードラップの後に、フォーメーションラップを行い決勝レースのスタートが切られた。スタートを担当するのは大木。1周目で14番手に。5周目に13番手。前方を走る45号車FERRARIとは0.5秒以内の攻防を続けるが、10周目に前車が52号車SUPRAに替わり僅差のバトルを繰り返し13周目にパス。15周目に2号車GR86が0号車Lamborghiniと接触し1つポジションを上げたが、20周目に後方から接触され12番手に後退する。翌周には26号車RCFを抜き、25周目には52号車をかわして9番手に。しかしなかなか前が詰まり大木のペースが上げられない。このままではトップ集団との差が開きすぎると判断し、27周目にルーティーンのピット作業を行う。給油、4本のタイヤ交換をスピーディーに行い富田をコースへ送り出す。上位車がほぼピット作業を行った時点で実質10番手を走行。
47周目に777号車、31号車、20号車、64号車が絡む大きなクラッシュが発生しSCが導入され、赤旗中断となる。ガードレールも破損したため修復に約1時間を要した。16時にSCスタートでレース再開。レース再開後は時間レースとなり16時30分でチェッカーと発表。51周目にリスタートとなり、45号車をすぐにかわして8番手。52周目に6番手、53周目には18号車AMGを抜いて5番手に。前方は4号車AMG。0.5秒差以内で追いかけるが、そのままの順位で66周のレースは終了した。
大きなにクラッシュに巻き込まれた車両3台からドライバーは自力で車を降り、全員大きな怪我もなかった様で安心することが出来た。

石田美香監督コメント
土曜日のフリー走行ではポジションは良くなかったですが、チーム内ではそんなにマイナスなイメージはなかったです。Q1は大木選手が自ら名乗り出てアタックしましたが、良いアタックをしてくれて富田選手に繋げてくれました。ただQ2の前にセットチェンジを行ったことが裏目に出てしまったことが残念でした。決勝もギリギリまでセットを悩んでましたが、それが良い方向に向いてくれました。スタートも自ら名乗り出た大木選手が担当し、あわや接触しそうな場面でも回避してくれました。ポジションも上げて富田選手と交代し、富田選手もポジションを上げて5位という結果を持ち帰ってくれました。鈴鹿からここまで再度ポストリグ試験を行ったことは非常に良かったと思います。次戦オートポリスでは表彰台を狙います。
富田竜一郎選手コメント
朝のフリーでなかなかうまくいかないことがあって、決勝にむけてがらっとセットを変えたいととチームにお願いをしました。大木君のセット変更の驚きの顔が忘れられません。少し不安はありましたが、大木君が良いペースで走行してくれて、15位から10位までポジションを上げて帰ってき来てくれました。前に詰まったり色々アクシデントがあったりし、巻き込まれそうな瞬間もありましたので、早めのピットインを行いました。ピットストップも速くそれのおかげで2番手ほどポジションを上げられました。大きなアクシデントもあり、赤旗解除後でも何台か抜いてポジションを上げることが出来ました。最終的に昨年からこのZに替わってからベストポジションになりました。まだまだ進歩をしていかなければなりませんが、ようやく上位争いに入れるところまで来たことに対してポジティブに受け取っていますので、次のオートポリスでも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
大木一輝選手コメント
スタートを担当しました。かなり気合いを入れて臨みました。鈴鹿も決勝ペースは良かったですが、ここ菅生でも決勝のペースは自信持っていましたが、菅生の細かい魔物が至る所に潜んでいて、バトルが激しく初めてGTで戦ってる感じがしました。それも決勝前の大幅なセット変更のおかげで次に繋がるレースだったと思います。車の感触が良い中で決勝を走れた事が良かったと思います。ありがとうございました。

