【レポート】Rd.8 もてぎ 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2017

【レポート】Rd.8 もてぎ 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2017

11月11日(土曜日)
公式練習8:45~10:20
天候:曇/コース状況:ドライ Pos.12

ノックアウト予選 1回目 14:00~14:15
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.21

ノックアウト予選 2回目 14:45~14:57 ー

2017年SUPER GTシリーズも、最終戦を向かえた。今年も、最終戦までチャンピオン争いに残ることが出来ず、悔しいシーズンとなりました。しかし、有終の美を飾るべく、表彰台に上って最終戦を飾りたい。
ツインリンクもてぎは、周辺を木々に囲まれた自然あふれるサーキット。紅葉もすすみ、晩秋の漂う中、練習走行は開始した。
練習走行が始まる直前に、パラパラと頭上に雨が落ちてくる。しかし、セッションが始まると、雨は止み、セッション後半には、日差しもさしてきた。走り出しは富田竜一郎から。開始早々に、300クラスのマシンがストップし、赤旗中断。中断時間は短く、すぐに走行は再開。
なぜかブレーキを踏むと、マシンに振動があると、富田が無線機から伝えてくる。

ただ、周回を重ねる内に、その振動は収まり、前後の車高などを調整し、セットアップを進めていく。
その後吉田広樹が、マシンバランスを確認し、再び富田がハンドルを握る。やはり、ブレーキの厳しいサーキットだけに、その辺りの調整も重要になる。
300クラス専有時間となり、富田はNewタイヤを履いて、予選シミュレーションを行う。このセッションは、12番手で走行を終えた。
続くサーキットサファリでは、吉田がドライブし、予選に向けての最終チェックを行った。

予選Q1を担当するのは、富田。今年最後の予選に向かう。
3分30秒をピットで待機してからコースへ。
思った様なグリップ感が出ず、富田は悪戦苦闘する。タイヤ温度がなかなか上がって来ないようだ。
計測3周目に、やっと1‘48.555のタイムで暫定19番手。
4周目は、セクター1.2で、タイムアップが出来たが、3.4ではペースが上げられず、タイムの更新が出来なかった。トップの№4AMGが唯一の1’46秒台に入れ、Q2進出するには、1’47秒台でないと脱落。厳しいQ1のアタックとなり、決勝グリッドは、21番手からのスタートになった。

 


富田 竜一郎ドライバーコメント
僕たち10号車は、予選21番手でした。
朝のフリー走行のフィーリングからは、かけ離れた所に行ってしまって、なぜタイムが出ないかもわからない状況ではあったのですが、明 日に向かってしっかりと原因を精査して、キチンとポイントを取れるようなレースが出来るように、頑張ります。

吉田 広樹ドライバーコメント
GT-Rとこのサーキットの相性があんまり良くないことは、予想していたのですが、そんな中でも、朝のフリー走行だけの順位だけ見たら、まだ頑張れそうな位置に居たのですが、実際自分が乗ってみると、気になるブ レーキであったり、立ち上がりのトラクションであったりと、そういった部分が、もっと欲しいと感じました。出来る 中でやるべき事をしっかりやってはいたのですが、なかなかしっくり来るものがありませんでした。予選では、Q1 を富田選手がアタックしてくれたのですが、朝のフリーよりも残念な結果になってしまいました。10号車は予
選が後方でも、決勝では前に行ける力があるので、明日のレースは、最終戦として後悔無いように、諦めないで思いっきり走れたらと思います。

 

11月12日(日曜日)
決勝RACE 13:30~
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.19

最終戦では、雨に降られる予報もあったが、ウエットコンディションでの走行はなく、決勝日も朝の冷え込みはあったものの、秋晴れの中、決勝レースはオンタイムで開始された。
まず、栃木県警のパトカーと白バイの先導に続きDTM車両のパレードラップから始まった。その後フォーメーションラップを1周行い、スタートが切られた。
スタートを担当したのは、吉田。1周目に№26AUDIをパスし、20番手にあがり、3周目には、№111AMGもかわし、19番手へ。
8周目にも、№87LAMBORGHINIをパスして、17番手になり、着実に順位を上げていく。

しかし、予選でタイム計測できなかった№21AUDIが、後方車両をパスし、リア部分にヒットするほどに詰め寄ってくる。
15周目には、ダウンヒルで接触され、バランスを崩した隙に、かわされてしまう。
16周目辺りから、ルーティーンのピット作業が始まりだし、10号車も早めのピット戦略を選択。
17周目に、富田とドライバーチェンジを行うために、ピットへ。給油とタイヤを4輪交換して、富田をコースへ送り出す。
富田のペースも悪くなく、淡々と周回を重ねる。
しかし、28周目にバトルをしていた№18MCの左後方をぶつけてしまい、ドライブスルーペナルティを受けてしまう。
この時点で15番手を走行していたが、このペナルティを39周目に消化し、19番手までポジションを下げることに。前を走る№360GT-Rのペースは、富田とあまり変わりが無く、接触により、マシンが損傷したために、ペースが上げられず 追いつけない。そしてそのままの順位で、48周目にチェッカーを受けた。
今年は、表彰台に上がれそうで、上がれないレースが続き、マシントラブル、ガス欠やペナルティにより、シリーズランキングも下位に沈んでしまいました。
来期は、心機一転、11号車と共に、絶えず表彰台争いが出来るように、チーム一丸となり、強いGAINERとして、戻って来られるように頑張ります。
引き続き、暖かい声援をよろしくお願いいたします。

 


富田 竜一郎ドライバーコメント
最終戦が終わりました。
21位スタート、19位フィニッシュでした。
色々な思いをもって臨んだ最終戦でしたが、ポイント獲得を焦るあまり、 結果的には自分自身のミスでレースをふいにしてしまいました。
チームのみんな、18号車の皆様に申し訳ないです。
今シーズン、非常に厳しい一年となってしまい、スポンサーの皆様やファン
の皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そんな厳しい中でも最大限の力を発揮してくれたチームスタッフのみんな、 ダンロップタイヤさん、triple a様をはじめとするスポンサー様方、サプライヤーの皆様、応援してくださった皆様に本当に感謝しています。
一年間ありがとうございました。

吉田 広樹ドライバーコメント
今回もスタートを担当したのですが、レースに強いGT-Rの特性を活かしスター トから少しずつポジションを上げて行くことが出来ました。
どんどんプッシュしたい気持ちもありましたが、ブレーキに厳しい茂木ということも あり、ブレーキのマネージメントを意識した走行に切り替えました。
その後はタイヤの状況に合わせて早めにドライバー交代し、富田選手にプッシュしてもらっていたのですが、うまく噛み合わず19位でチェッカーとなってしまい ました。
最後まで納得できるレースが出来ず悔しい1年になってしまいましたが、自分自身としてはレベルの高いチームで戦えたことで大きく成長できた1年だったと感じています。
応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました!!

田中哲也総監督コメント
予選決勝ともにドライバーはベストをつくしていましたが、残念ながら好成績を残すことが出来ませんでした。いまの状況でチーム全員が頑張っての結果なので この頑張りは来年につながると確信します。