10月7日(土曜日)
公式練習 10:00~11:35
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.17
ノックアウト予選 1回目 15:00~15:15
天候:曇/コース状況:ウエット/ドライ Pos.8
ノックアウト予選 2回目 15:45~15:57
天候:曇/コース状況:ウエット/ドライ Pos.8
SUPER GT唯一の海外戦が行われる、タイ、ブリラムにあるチャーンインターナショナルサーキット。今年で4年目を向かえる。昨年も雨期の後半の時期に行われていたが、毎年スコールなどに見舞われることもなく開催されていた。
しかし今年はかなり不安定な気候の中、予選、決勝共に、ウエットタイヤを履くことになった。
公式練習前に行われた、前座レースの予選時に、今までチャーンインターナショナルでは経験したことのない程の雨が降りしきる。スコールのあとは、晴れ渡り、徐々に路面は乾いていく方向へ。
スタートは、富田 竜一郎。ウェット宣言も出され、ウエットタイヤを装着し、ピットを離れていく。OUT-INでマシンチェック。10時20分に吉田広樹と交代。吉田は違うマシンでの走行の経験はあるが、GT-Rで、このサーキットは初めてで、先ずは慣れることから。心配することはないようで、ドライ路面になったあたりから、再び富田へ。富田は昨年よりマシンのバランスは良いと話す。しかし、勝つためには、もっとセットを詰めていかないといけない。足回りを調整し、吉田へ。300クラスの占有時間に富田がドライブし、このセッションは終了した。
Q1を担当するのは富田。予選前にも、午前中の様なスコールが降り、路面を濡らし、今回はなかなか乾かない。ウエットタイヤでスタートし、計測2周目に1分41秒790で、暫定6番手。路面状況が刻一刻と変わり、3周目にピットへ入り、ウェットのNewタイヤを履き、再びタイムアタックを開始する。計測1周目に、1分40秒698のタイムで暫定3番手。最終的には、9番手でQ2に進んだ。(後に四輪脱輪車があり8番手)
Q2担当は吉田。スタート前にまた雨が降り、路面を濡らす。ウエットタイヤでスタートし、スタビも調整し、吉田がアタックに入る。計測2周目に、1分41秒067のタイムを記録。Q1と同じく、3周目にタイヤを交換するためにピットへ。残り4分でアタック。計測1周目で、1分40秒013。これ以上は更新叶わず、8番手で明日の決勝はスタートすることが決まった。
富田 竜一郎ドライバーコメント
予選が終了し、Q1、Q2共に8番手で、まずまずの予選を終える事ができました。ちょっとあのコンディション的に、厳しい 予選で、タイヤの選択と、Q1Q2と、もう少しうまくやれたので はないかと思っております。
そんな中でも、この順位は悪くないと思っております。
ここ2年、非常に相性の良いコースでもあるので、明日の決勝は、吉田選手とチームの力を合わせて、今期まだ取れていない表彰台を、獲りにいきたいと思っております。
吉田 広樹ドライバーコメント
朝から雨が降ったり、ドライ路面になったりと、非常に難しいコンディションでスタートしたのです が、ドライもGT-Rで走るのが初めてだったのです。走り始めから何となく、ポイントも掴めてきて、少しずつ改善点が見えてきていました。予選前の雨で、さらにウエットか、ドライタイヤなのかと悩む路面状況で、1周でタイムを出さなければならなかったのですが、うまくまとめきれな かったことが、今後の課題になりました。タイヤの良いところでしっかりと、全周まとめてベストラップが出せるように、今後はキチンとやっていきたいと思っております。
レースはコンディションにもよりますが、今日はドライもウエットも走っているので、そういう意味 では明日に向けて、良い出だしになったと思ってます。
10月8日(日曜日)
決勝RACE 15:00~
天候:雨~晴/コース状況:ウエットドライ Pos.18
決勝日の午前中は快晴に恵まれたが、決勝スタート30分前のスコールにより、コースはウェットとなった。ほぼ全車ウェットタイヤを装着ていたが、6台ほどはスリックタイヤをチョイスしていたマシンも。10号車はウエットタイヤでスタートをする。
スタートドライバーは、吉田。日本の国歌、タイの国歌と、ラーマ9世を忍んで黙祷を捧げたのち、フォーメーションラップが開始された。
コンディションを考慮して、セーフティカーによるスタートとなり、2周を走り終えたところで決勝レースがスタートした。
吉田はスリックを履くマシンをパスし、1周目に7番手に。しかし、ペースの速い№65AMGに煽られ、6周目にポジションを明け渡す。8周目には、スリックタイヤを選択したマシンが、ほぼ周回遅れになっていたが、徐々に路面も乾き始め、10周目にドライタイヤと交換するためにピットへ。
作業後は、一旦18番手までポジションを下げるが、1分
35秒台で周回を重ね、30周目にルーティーンのピットを行うときには、3番手までポジションをあげて、富田にハンドルを託す。
富田のペースも悪くなく、37周目に8番手、40周目には、7番手、53周目には5番手まであがり、34秒台を連発。トップを快走する、№51RCFと同じくらいのペースで走 行していた。しかし、ここに来て燃料のアラームが点灯。チェッカーを受けてから、ガス欠になる計算で、ピット方も大丈夫だと無線を入れる。しかし、ペースをキープしな がらの走行になったため、これ以上の追随が出来ず、 周回を重ねるが、無情にもチェッカーまで、残り1周半のところでマシンはストップ。
チェッカーを受けることが出来ず、18番手で走行を終えた。
全てにおいて、攻めた結果だったが、最終戦は必ず表彰台に乗るために、今一度ドライバー、スタッフ共に協力して臨みます。
富田 竜一郎ドライバーコメント
今回、鈴鹿でのいいイメージをもってタイにやって来ましたが、走り出しから予選、ウォームアップと非常に雰囲気がよ く、上位でのフィニッシュが望めるパフォーマンスを発揮して いました。
迎えた決勝でも、スタート前にスコールの降る難しいコン ディションのなかでも、ダンロップさんのタイヤとマシンがうまく かみあい、表彰台を強くイメージしました。
それだけに、ガス欠でのストップは非常に残念です。
今季はなかなか結果が出せずにおりますが、次戦もてぎでもまた上位目指して頑張りますので応援宜しくお願い致します。
吉田 広樹ドライバーコメント
スタート前に降りだしたスコールの影響で、とても難しくタフなレースになりました。
今回もスタートドライバーを担当することになったのですが、各チーム使用するタイヤメーカーや種類が違うことから、ポジションをあげようとプッシュしたのですが、思うように周回することが出 来ませんでした。
けれども、チームの的確な状況判断のお陰で早めにドライタイヤに変更したことが功を奏し、 見えないライバルとのポジション争いも優位に立つことが出来ました。
ピット作業は2回とも完璧で、富田くんも良いペースで3位争いに絡んでいたのですが、残り2
周をきった時点でのガス欠のためチェッカーを受けることが出来ませんでした。
今シーズンで一番表彰台に近いレースだったので悔しい気持ちもありますが、チームみんなで 攻めた結果です!!
この経験を活かし、最終戦こそ今期ベストなレースが出来るように頑張りたいと思います。
田中 哲也総監督コメント
タイのレースで初めて雨が降りまして、フリー走行はドライ、予選は雨が降り、ウエット宣言が出ました。タイミングとコンディションに対して合わず、 そんな難しいコンディションの中でも、Q1を突破してくれました。
決勝は、タイヤ交換のタイミング、ピット作業など全てにおいて、完璧にこなしてましたが、ラスト1周でガソリンが足らなくなり、チェッカーを受けることが出来ませんでした。ドライバーもエンジニアも攻めた結果なので、それに関しては満足しています。