【レポート】Rd.5 富士 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2017

【レポート】Rd.5 富士 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT2017

8月5日(土曜日)

公式練習 8:50~10:25
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.14

ノックアウト予選 1回目 14:35~14:50
天候:曇/コース状況:ドライ Pos.22

ノックアウト予選 2回目 15:20~15:32
天候:晴/コース状況:ドライ

2週間前の第4戦菅生戦の時に、発生していた台風5号が、進路を変更して日本を縦断する予報により、不安定な天候が予想されていたが、予選決勝日共に崩れることはなく、曇空ながら蒸し暑い天候の中、第5戦富300kmレースは開催された。
走り出しは吉田広樹から。
走り始めは毎回そうだが、路面が出来るまではなかなかグリップ感がない。アンダーステアがきつく、突発的にオーバーも出るようで、セットアップに時間を費やす。約30分を経過した辺りで、富田竜一郎にドライバー交代する。やはり富田も同じコメントで、マシンはアンダーステア傾向のようだ。
その後、300クラス占有時間は吉田がドライブ。予選に向けて最終のチェックを行った。

Q1を担当するのは吉田。天気もほぼ午前中と変わらず、曇、気温27度の中、開始された。
3分間ピットで待機し、吉田はコースインしていく。
徐々にペースを上げていき、計測4周目に01‘39.296のタイムだったが、まだQ2に、進出するポジションには届かない。
一度クールダウンして、最後のアタックに入る。
しかし、思った以上にタイムが伸びず、22番手のポジションで予選を終えた。
1分38秒台に17台がひしめく、非常にシビアな予選となった。

 

富田 竜一郎ドライバーコメント
予選は22番手、でQ1敗退となりました。ちょっと前回の 菅生から、予選に向けてのフィーリングが、全くかみ合わないことが多いので、残念ではありますが、天候も全く 読めない状況なので、厳しいレースになると思うので、 最後までチーム一丸となって、頑張っていきたいと思っています。


吉田 広樹ドライバーコメント
フリー走行はぼちぼちの感触で、Q1突破に向けて調整して挑んだのですが、思ったようなタイム が出せず、残念な結果になってしまいました。
自分的には、大きなミスがあったり、クリアラップが取れなかった訳でもなかったのですが、突破するには、ほど遠いタイムしか出せませんでした。
データーやオンボードカメラをチェックして、明日はきちんと自分のやるべき事をこなして、強いレー スをして、ポイント圏内でチェッカーを受けたいと思っています。

 

8月6日(日曜日)

決勝RACE 15:25~
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.16

決勝前のウォームアップで、最後のセットチェックを行う。
まず吉田が3周計測した後、ピット作業のフルシミュレーションを行い富田をコースへ送り出す。20分間の走行を走りきり、ウォームアップは20番手で終了した。

決勝のグリッドウォークが始まる頃には、日差しも回復し、夏らしい気候の中でのレース開始になった。
スタートを担当するのは吉田。パレードラップ1周、フォーメーションラップ1周の後、スタートが切られた。1コーナーを回った辺りで、№3GT-Rと№65AMGが接触し、№3がコースオフしマシンを止める。
吉田は、1周目に3台(№33Porsche、№5MC、№87HURACAN)をパスし、18番手までポジションを上げて きた。5周目も18番手でストレートを通過するが、8周目に は17番手、13周目には16番手まで、着実に順位を上げる。そこからは、なかなか前車をパスするまでには至らず、淡々と周回を重ねる。11号車がピットを終えた26周目に富田と交代するためにピットへ。
ピット作業もそつなくこなし、富田を送り出す。
1分41秒から42秒で周回を重ねていた33周目に、コーナー進入時に500クラスと接触してしまう。
10号車には異変はなかったが、500クラスの車両はこの後リタイヤとなり、ドライブスルーのペナルティを課せられることに。
44周目にペナルティを消化し、この時点で22番手までポジションを落とすことに。
富田も遅れを挽回するために、上位陣のマシンに道を譲りながらも、前車をパスしていく。
50周目には20番手、53周目には18番手、チェッカーを受けた60周目には、決勝中のベストラップをだして、16番手で チェッカーを受けた。

 

富田 竜一郎ドライバーコメント
予選22位と後方からのスタートでしたが、スタートで数台吉田選手が抜いてきてくれて、僕に代わってからはポイント獲得の10位に届くか届かないかというポジションにいました。
ですが不運な接触によるドライブスルーペナルティを受け、16位完走となってしまいました。
チーム、及び吉田選手には申し訳ないです。 次戦は得意な鈴鹿なので、きっちり結果を残せるよう頑張ります。応援ありがとうございました。

吉田 広樹ドライバーコメント
今回はスタートドライバーを担当したのですが、スタートから1周目にかけてうまくポジションをあげることが 出来ました。
そこからさらにポジションアップを目指しプッシュしたのですが、タイヤの磨耗を考えても中々前のマシンに 仕掛けることが出来ず、ポジションキープのまま富田選手にドライバー交代しました。
チームのピット作業も完璧で、富田選手のプッシュもありポイント圏内の10番手争いをしていたのですが、 他車との接触によりドライブスルーペナルティを受け16位でチェッカーとなりました。
スタートポジションから考えると、ポイント獲得争いが出きるところで走れていたので悪いレースではなかったと思うのですが、自分達が目指す優勝を考えると予選も含め速さが足りなかったと思います。 原因を突き止め、次戦鈴鹿こそしっかり結果に繋げたいと思います。

田中 哲也総監督コメント
土曜日の朝の練習走行では、十分Q1を突破できる感じではあったのですが、予選では思った様な路面に対するグリップが得られず、ペースを上げることが出来ず、Q1敗退となりました。
決勝でも、ペースが上がらない中でも、淡々と順位を上げてくれて、頑張ってくれてましたが、最終的にはペナルティがあったりして、順位を落と すことになりました。次は少しペースを上げられるように、改善していきたいと思っております。