7月22日(土曜日)
公式練習 9:00~10:35
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.13
ノックアウト予選 1回目14:10~14:25
天候:曇/コース状況:ドライ Pos.17
ノックアウト予選 2回目14:55~15:07
天候:曇/コース状況:ドライ
第3戦オートポリスから2ヶ月のインターバルを空けて行われる第4戦菅生。ここからは、真夏の3戦が8月末まで続く。天気予報は曇から雨予報だったが、大きく外れ、晴天で湿度も高く、蒸し暑い中でのスタートとなった。
前座のFIA-F4の公式予選で、赤旗中断が多く、5分遅れで公式練習は始まった。走り出しは平中克幸から。
走り出しは、路面がさらさらし、グリップが非常に低い。しかし、決められた公式練習の時間の中で、セットを進めていく。
40分の走行後、Bjorn Wirdheimと交代。Wirdheimがマシンチェックを行う。専有走行時間もWirdheimが担当し、練習走行は終了した。
午後からの予選は、Q1をWirdheimが担当する。
予選が始まる前に、雷が鳴り、雨もポツポツと落ちてきていた。ウェット宣言も出され、予選中にも雨が強く降ってくるかもしれない状況の中、スタートと同時にWirdheimはピットを離れていく。
予選開始6分を経過したあたりで、№2LOTUSが派手にコースアウトを喫し、赤旗中断。前回のオートポリス戦でもあったが、予選開始してすぐにクラッシュ車両が発生し、アタックを開始して早々の赤旗中断。
全車同じ条件下といえども、やはり一度熱が入ったタイヤで、一番のパフォーマンスを発揮することは、かなり大変になる。赤旗解除から、予選残り時間は10分になる。
Wirdheimもアタックのやり直しのためにコースへ。
しかし、タイヤの特性もあり、思ったようにタイムが伸びていかない。
1分19秒台にはタイムを載せてきたが、コンマ1秒ほど足りず、17番手で、Q2に駒を進めることは出来なかった。
平中 克幸ドライバーコメント
ここ数戦の予選に関しては、赤旗がらみの不運があって、前回はそれでもQ1通過することが出来たのですが、今回の赤旗では凄い裏目に出てしまっ て、Q1通ることが出来ませんでした。明日の天候は雨予報ですし、レース自 体も長いので、しっかりと一つずつ上がっていって、なんとか表彰台までいけたらと思っています。頑張ります。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日の予選は駄目でした。なぜならアタックラップでレッドフラッグが出たから です。赤旗解除されて再びアタックをしたのですが、タイヤのピックアップに悩 まされ、タイムが伸びませんでした。ちゃんとアタックが出来ていたら、10位くら いでQ2に進めていたと思う。本当に最悪な予選でした。
7月23日(日曜日)
決勝RACE14:35~
天候:雨/コース状況:ウエット~ドライ Pos.1
決勝日は予報が当たり、朝から雨模様の天気になる。ただ、午前中は降り続くことはなく、降ったり止んだりを繰り返していた。
ウォームアップ走行が決勝前に20分間行われるが、ウエット路面から徐々に、乾いていく。決勝に向けて、最後のセットアップに費やす。 11号車はWirdheimから平中へ。このセッションではトップタイムを計測し、決勝での手応えを感じた。
グリッドウォークが始まり、チームは雨雲レーダーを絶えずチェック。
パレードラップが開始される5分前までしか、作業は許されていない。
パレードラップ開始10分前頃から、ポツポツと雨がコースを濡らし始める。
11号車はこの先も降ると判断し、ウエットタイヤを装着。
パレードラップ、フォーメーションラップと開始され、この時点で完全なウエット路面に。ドライタイヤを選択した3チームは、ずるずると後退していく。1周目に500クラスの1台が、ストレートでリアカウルを飛ばし、破片が散らばったために、SCが導入される。
Wirdheimは、№88LAMBORGHINI 、№50Ferrari をパスして15番手、4周目には11番手までポジションを上げていく。4周目に№35MCが、最終コーナーで大きくクラッシュしたことと、リスタートとなった10周目に、№33Porsche、№60RCFをかわし、8番手まで浮上。この頃の路面と、タイヤがマッチしたおかげだ。そのまま確実にポジションを上げていき、27周目には6番手まで浮上していく。
しかしこの後、雨が強くなり始め、ブリジストンタイヤを装着するマシンが、Wirdheimより、2.3秒速いラップを刻み始める。30周目に№55BMW、35周目に№31PRIUSにかわされてしまう。
37周目にGT500がクラッシュしたことにより、2度目のSCが導入される。
この頃には雨が上がり、路面が乾き初め、SC明けにルーティーンのピット作業を行うことに。44周目にSCが解除され、ピット作業もミス無く行い、平中をコースに送り出す。
この時に、46周目に№24GT-Rが最終コーナーでコースオフ。3回目のSCが入る。この時平中はトップを走る№65AMGの前で、コースに入っていた。
SCの運用で、トップ車両を先頭に隊列を整えるため、平中は300クラスの最後尾につくことになる。
50周目にリスタートとなった時点で、5番手を走行。リスタート明けすぐに同一周回の№50をかわし番手に。上位を走る3台がルーティーンのピット作業でピットへ。平中は52周目にトップを走る。その後、№50との差を徐々に離し初め、77周目にチェッカーを受けたときは、7秒の差を保ち優勝を果たした。
11号車は、2014年最終戦のもてぎ以来の優勝を飾ることが出来た。
平中 克幸ドライバーコメント
ここまで3年、勝利から離れていましたが、僕を信じて 起用し続けてくれるチームオーナー、チームスタッフ全員に感謝の気持ちでいっぱいです。レースは展開に恵まれた所もありますが、僕達全員がミスなく完璧なレー スをしたからこその結果だと思います。4戦終わったところでシリーズランキングも2位まで上がる事が出来たの で、この先のレースもしっかり自分のやるべき事に集中 してタイトル目指して頑張りたいと思います。ありがとう ございました
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
決勝はGAINERの日であり、勝利を手にする事が出来た。17番グリッドから獲得した。ダンロップタ イヤは素晴らしく、見事なピット作業、素晴らしい戦略で、完璧なチームの仕事の結果でした。私のスティントでは、トリッキーな路面状況の中、ダンロップタイヤで、急速に順位を上げることができた。一時は6番手まで上げることが出来たが、pit stopの前に8番目まで下がりました。雨が降り続くのかどうかの確信がなかったので、可能な限りコースに留まっていたかった。しかし、コースは、ドライタイヤに適した路面になり、私達は非常によいタイミングで、素晴らしいポジションを獲得できた。それは完全なレース結果であり、シリーズランキングも2番手になりました。もちろん、ラッキーはありましたが、開幕戦、第3戦はアンラッキーでしかありませんでしたから。
田中 哲也総監督コメント
予選では不運があり下位に沈みましたが 、決勝ではドライバー二人が素晴らしい走りをしてくれ、チームも完璧な仕事をして チームの力で優勝をもぎ取ったと思います。
そのなかでも今回の平中選手のアウトラップは感激するような走りで、その走りが勝利につながったと思います 。これでチャンピオンを狙える位置にきたので、これからが非常に楽しみです