11月11日(金曜日)
公式練習 9:00~10:00 天候:雨/コース状況:ウェット
公式練習 13:00~14:00 天候:雨/コース状況:ウェット
今回の最終戦は、4月に起こった熊本地震の為に延期となっていた第3戦も合わせて行われることになり、熊本地震復興支援レースとして、普段とは異なったタイムスケジュールでの開催になっています。
まず金曜日に公式練習が、午前午後の2回行われた。
未明からの雨は、走行時間になっても止む気配はなく、激しく降り続いていた。
そのため、ある程度の雨量になるまで待機することに。
徐々に雨脚が弱まり始めた9時30分ころ、タイヤ、車輌の確認の
為に、平中克幸がマシンに乗り込む。
タイヤの暖まりもよく、計測2周目にはトップタイムを計測。
周回毎にタイムを上げ、赤旗の出たタイミングでBjorn Wirdheimと交代。Wirdheimもタイヤの評価は高く、02‘07.709のタイムで、2番手との差は2.4秒。もてぎに強い11号車を見せつけた。
午後からの走行は、40分延長され1時間40分の走行枠となった。
雨は小康状態になり、止む方向に。
走り出しは平中から。
雨の量によってタイヤの評価は変わる。
マシンはアンダーステア方向に。路面状況の変化によるものと判断。
徐々にドライパッチも出来、ドライタイヤでの走行を確認。
予想以上にグリップ感が低く、2周の計測でピットへ。
Wirdheimが乗り込み、ウェットタイヤに履き替えてコースへ。
周回を重ね、徐々にラインも乾き始める。
再びドライタイヤに履き替えWirdheimはコースへ。
周回毎にポジションをあげ、3番手のタイムを計測。
新しいタイヤでアタックしようとするが、そのタイミングで雨が再びコースを濡らし始める。ドライタイヤでの走行は無理と判断。
このセッションは20分の走行時間を残し終了した。
11月12日(土曜日)
公式予選 8:35~8:50 天候:曇/コース状況:ウエット
決勝 13:10~ 天候:晴/コース状況:ドライ
昨日降っていた雨は、明け方にはあがっていたが、予選開始時点で路面はウェット。
気温も11度と低く、路面温度も12度とダンロップタイヤを装着する11号車にとっては、ウェットタイヤでアタックすることがベストだと考えられた。
今回はノックアウト予選ではなく、第3戦に1名、第8戦に1名と同じドライバーが両方のアタックを担当することが出来ない。必ず違うドライバーが担当することになる。
第3戦の予選を担当するのはWirdheim。
予選開始と同時にコースインしていく。計測1周目にトップタイムを計測。すぐにピットへ戻り新しいウェットタイヤと交換して、再びアタックを開始。
ドライタイヤを選択するチームもあるが、タイム差は歴然。Wirdheimは計測2周目にベストタイムの1分54秒932と唯一の54秒台を計測。
2番手の#25MCとも約2.4秒差でダントツのトップタイムを計測。その後も2番手は入れ替わるが、Wirdheimのタイムを更新するマシンは出ず、2番手に#21AUDIとの差も0.6と、完璧なタイムで2014年最終戦のもてぎ以来の、ポールポジションを獲得した。
第3戦の決勝は午後13:10にフォーメーションラップが開始される。
スタートを担当するのはWirdheim。
予選から徐々に路面は乾き初め、第3戦の決勝レースが始まる頃には、完全なドライコンディションになっていた。
ポールからスタートしたWirdheimは、スタートも決まり、2番手との差を開こうとする。しかし2周目の90度コーナー先、セカンドブリッジの下で、#55BMWが単独でスピン。セーフティーカーが導入される。
作業は5周に渡って行われ、7周目にリスタート。
2番手の#21AUDIとは、約2秒の差を保ちつつ周回を重ねる。
24周目に平中と交代するためにピットへ。今回は初めてのタイヤ無交換作戦を決行。給油のみで平中を送り出す。
しかし思った以上にタイヤの消耗は激しく、アンダーステアも非常に強い。全車ピット作業が終わり、#21に給油時間の長さで先行を許してしまう。後方から迫ってくる#88ランボルギーニは無交換。無交換に慣れているせいか、42周目の最終コーナーでパスされ、44周目には4本交換している#33Porscheにパスされてしまう。そして50周目にこのままの順位でチェッカーを受けた。
平中 克幸ドライバーコメント
ポールポジションからスタートして。Bjornが良い走りをして、なんとかトップをキープしてピットに入ってきたのですが、ドライバー交代してコースに入ったまでは良かったのですが、その後に#21AUDIがピット作業を終えてコースに出てきたときには2番手に下がってしまっていました。
それでもなんとか食らいついて、レース後半で勝負できればと思っていましたが、僕のスティントの中盤から後半に掛けて、かなりバランスが悪くなり、ラップタイムをキープすることもままならず、バトルになればより一層きびしくなり、なおかつタイヤカスも拾ってしまいました。
ちょっと悔しいですが、落としてしまう順位としては最小限で抑えられたかと思っています。明日もう1レースあるので、今日の結果を踏まえて、表彰台、もしくは優勝争いが出来るようなパフォーマンスを発揮していけるように、チーム、ダンロップさんと話をして、臨みたいとおもっています。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日は朝の予選でポールポジションを獲得することが出来ました。ウエットのダンロップタイヤのパフォーマンスは素晴らしく、途中でタイヤを変えてアタックする作戦も素晴らしかった。
決勝はドライ路面で、セカンドスティントのKatsuのタイヤはかなり大変だった。明日はもっとパーフェクトなパフォーマンスで頑張るよ。