【レポート】SUPER GT2016 Rd.7 タイ 0号車 GT-R NISMO

【レポート】SUPER GT2016 Rd.7 タイ 0号車 GT-R NISMO

10月8日(土曜日)
公式練習10:00~11:25
天候:晴/コース状況:ドライPos.12

ノックアウト予選 1回目15:00~15:15
天候:晴/コース状況:ドライPos.5

ノックアウト予選 2回目15:45~15:57
天候:晴/コース状況:ドライPos.3

唯一の海外戦になるタイ、ブリラムにあるチャンインターナショナルサーキットで行われる第7戦。
10月に入り日本の暑さが少しマシになってきていたが、ここタイも灼熱という言葉が似合わないほどで、30度少し超えた程度だった。
昨年、富田竜一郎がここで初めてセカンドドライバーを務めて、2位表彰台を獲得した相性の良いコースで、鈴鹿戦に続いての表彰台を狙う。

走り出しはAndre Coutoから。
オーバーステア傾向で、リアの足回りを調整。30分ほどして富田と交代。
コーナー中から先のオーバーステアがあるようだ。コーナーによっては入り口でアンダーステアになる個所もある。やはりリアの足回りの調整を続ける。300クラス占有時間になりAndreと交代。このセッションは12番手で走行を終えた。
午後からの予選は、まずQ1を富田が担当する。
開始から少し時間を置いてから、ピットを離れていく。
タイヤの暖まりが悪かったのか、計測5周目に1分33秒半ばを計測。ポジションを5番手に上げてきた。Q1落ちすることは無いと判断しピットへ。
Q2に楽々駒を進めた。
Q2担当はAndre。今シーズンで一番良い車に仕上がっていると絶賛。
計測2周目には1分32秒台に入れトップに。
しかしその後、№25MC、№3GT-Rにタイムを更新され、3番手に。
最後のアタックも、セクター1で全体ベストを出してはいたが、一歩及ばす、グリッドは昨年に続き3番手からのスタートとなった。

 

 


Andre COUTOドライバーコメント
今日の予選は決勝に向けて素晴らしいパフォーマンスを発揮出来た。ポジションも3番手と今シーズン一番良いポジションだ。
もちろんマシンの状態も今までで一番良く、セットも決まりアタックが出来ました。特に高速コーナーでのバランスは良く、安心してプッシュすることが出来ました。明日も朝のフリー走行でタイヤの確認を行い、長いレースを優勝で飾れるチャンスだと思っています。

富田 竜一郎ドライバーコメント
Q1が5番手、Q2が3番手と今シーズン一番の予選結果で終わることが出来ました。朝のフリー走行で若干車に問題があったのですが、そこを修正して、予選では非常にいい状態で終われたので、明日の決勝はまだ今季優勝がないので、優勝が獲れるように精一杯頑張っていきますので、応援よろしくおねがいします。

 

 

10月9日(日曜日)
フリー走行 9:50~10:20
天候:晴/路面状況:ドライ Pos.6

決勝 15:00~
天候:晴/路面状況:ドライ Pos.4

決勝日の朝は快晴で、気温もぐんぐん上昇。フリー走行が始まる時点で、気温32度、路面温度39度の中でスタートした。
Andreがハンドルを握りコースへ。
タイムも徐々に更新。5周目には1分34秒台にいれ、マシンのバランスは良いようだ。走行開始12分後に富田と交代。
富田はコンスタントタイムで周回を重ね、決勝レースでの手応えを感じたようだ。このセッションは3番手で走行を終えた。
心配されてたスコールも降ることなく、気温が33度、路面温度は44度にもあがり、オンタイムでフォーメーションラップが開始された。

スタートを担当するのはAndre。
ポジションそのままの3番手でコントロールタワーを通過。
前を走るのは№25MC。徐々に差を詰めていき、7周目にパスし2番手に。
トップを走るのは、同じGT-Rの№3。3秒近くあったさを0.4秒差まで追い詰めるが、徐々にタイヤがきつくなってきたのか、追い抜くまでには至らず2番手を安定ラップで走行。
しかし24周目の最終コーナーで、3台でバトルをしていた500クラスと遭遇。
その3台に挟まれる形でコーナーへ。その内の一台がありえあい程のブレーキで失速。立ち上がりの遅くなったマシンに左フェンダーとバンパーをヒット、破損してしまう。
まだピットの予定周回までは時間があったために富田の用意が間に合わず、26周目にピットへ戻り、ドライバー交代、給油、タイヤ4本交換と破損部分の修復をしてコースへ。
破損はしていたが、マシンにはトラブルは出ず、富田も必死で順位をあげる。
ピット作業終了時点では実質6番手を走行。
№11、№88との攻防を後方で見ながらタイミングを狙う。2台の接触により5番手まで浮上。
51周目に№18MCと500クラスが接触し、4番手に。
3番手の№55BMWとの差を最終ラップには2秒まで詰めていったが、そのまま4番手でチェッカーを受けた。

 

 


Andre COUTO ドライバーコメント
今日は興味深いレースだった。僕たちも車は調子が良く、2番手に上がりトップを追いかけました。しかし自分のスティント終盤の最終コーナーで、500クラスのバトルに巻き込まれ、ハードブレーキを踏んだ為に避けきれませんでした。フロントにダメージを負い、せっかくのポジションを手放すことになってしまいました。優勝が狙えたレースだっただけに非常に残念です。次戦の最終戦では必ず一番になれる様に頑張ります。


富田 竜一郎 ドライバーコメント
今日のレースは前半から非常にペースも良く、チーム内でも優勝の二文字が浮かんでいる状態で中盤まで進んでいたのですが、不運なクラッシュがありまして、4位でレースを終えることになってしまいました。今回と前回で非常に良いタイヤと、セットアップが見つかったので、最終戦に向けては良い材料になったかなと思う反面、あれだけ壊れた車で、あのペースで走れていたことを考えると、優勝はあったのでは無いかと思うと非常に悔しいです。次戦も頑張るので応援よろしくおねがいします。


藤井 一三 監督コメント
良いレースが出来ていたのですが500クラスの混戦に絡んで左フロントフェンダーを壊してしまったのは悔やまれます。その後は頑張って4位という後少しで表彰台というところまで追い上げたのは次につながると思います。

田中哲也総監督コメント
予選から車、タイヤ共に決まってました。昨年に続いてここのサーキットとも相性が良く、良いアタックが出来たと思います。
決勝でも序盤から上位につけて、良い戦いをしていましたが、接触がありそれによりロスタイムになってしまいました。その中でも精一杯走ってくれて、4位入賞したことはドライバーのがんばり、チームのがんばりがあったからだと思います。