9月8日(土曜日)
公式練習 10:00~11:25
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.3
ノックアウト予選 1回目 15:00~15:15
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.10
ノックアウト予選 2回目 15:45~15:57
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.7
唯一の海外戦になるタイ、ブリラムにあるチャンインターナショナルサーキットで行われる第7戦。
10月に入り日本の暑さが少しマシになってきていたが、ここタイも灼熱という言葉が似合わないほどで、30度少し超えた程度だった。
今年はまだ一度も表彰台を獲得出来ていない為、必ず表彰台に上りシリーズの生き残りをかける。
走り出しは平中克幸から。1年4ヶ月ぶりのブリラムサーキットでのレースウイークが始まった。
走り出しのセットは悪くなく、バランスもいい。ただ2コーナーのアンダーステアが多少あるようで、車高、フロントの足回りの調整を行う。
30分ほどしてから2セット目のタイヤテストに入る。
そして平中からBjorn Wirdheimに代わり、再度同じ2セットのタイヤを確認を行う。
300クラス占有時間になり、予選シミュレーションを行い、このセッションは3番手のタイムで終了した。
午後からの予選は、まずQ1Bjornが担当する。
開始と同時にピットを離れていく。計測が始まると、いきなりトップに名前を連ねる。
しかし選んだタイヤが決勝を想定して選んでいて、徐々に後退。
タイムも計測2周目に出してから更新することはなかったが、なんとか10番手でQ2に駒を進めた。
Q2担当の平中が少し時間を置いてからコースへ。
計測2周目でやはりQ1と同じように、セクターで赤をつけてトップへ。
しかし、タイムを上げようとした3周目のセクター2で痛恨のスピン。
タイムを上げることは叶わず、予選は7番手で、明日のグリッドが決まった。
平中 克幸ドライバーコメント
朝のフリー走行では、今回持ってきている柔らかめのタイヤでBjornが最後に
アタックして、ベストラップ的にはかなり良いタイムだったと思います。
良い感触は掴めていたのですが、明日のレースの事(路温や気温)を考えて、
最終的には少し硬めのタイヤでアタックしました。結果的には路温が下がったりして、レンジから外れてしまって思うようなグリップを出すことが出来ませんでした。そんな中でもBjornがQ1を突破してくれて、自分も出来る限りの走りは出来たと思います。7番手からのスタートですが、選んでるタイヤはレース用なので、ロングでは力を発揮してくれると思うので、しっかりと追い上げて行こうと思います。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日はトータル的に良い予選日でした。予選も7位と暑いコンディションの中
でも、現状のマシンとしては良かったと思う。明日も暑いコンディションの中、
非常に厳しいチャンピオンシップではありますが、マシンの状態は良いので、
10ポイント以上のポイントを獲得出来るよう、表彰台で明日を終わらせたい。
10月9日(日曜日)
フリー走行 9:50~10:20
天候:晴/路面状況:ドライ Pos.3
決勝 15:00~
天候:晴/路面状況:ドライ Pos.9
決勝日の朝は快晴で、気温もぐんぐん上昇。フリー走行が始まる時点で、気温32度、路面温度39度の中でスタートした。
Bjornがハンドルを握りコースへ。タイムを徐々に上げていき、1分34秒台に入れて、上位のポジションに名を連ねる。
約半分で平中に交代。平中のペースは悪くなく、このセッションでは3番手と、決勝での追い上げに期待が掛かる。
心配されてたスコールも降ることなく、気温が33度、路面温度は44度にもあがり、
オンタイムでフォーメーションラップが開始された。
スタートを担当するのはBjorn。
1周目で2台を交わし5番手でコントロールタワーを通過。
前を走る№18MCを執拗に追いかけ回す。
1秒以内の攻防を7周に渡って繰り返し、8周目に何とかパスし4番手に。マザーシャーシ(MC)は、車重も軽く、ストレートスピードも速いため、本来ストレートはFIA-GT3が速いと言われているが、BOPにより絞られているメルセデスは、スト
レートもMCより遅く、コーナリングも劣っているため、接近戦になっても、なかなか優位部分がなく、運転手の技量が勝っていたとしても、パスするのが難しい。
徐々に№18を引き離し、前を走る№25MCを追いかけるが、その差はなかなか縮まらない。24周目に№3GT-Rがピット作業に入り、3番手に。30周目に平中
とドライバー交代のためにピットへ。4本のタイヤを交換しコースへ。車重の軽いMCやJAFGT車両はタイヤ無交換等の戦略が取れる為、コース上でパスしても、
結局ガソリンの給油時間、タイヤ交換のピット作業で時間が掛かるため、10秒から20秒のタイム差がでてしまう。
トップでバトンを渡しても、実質6番手まで後退してしまっていた。
前を走る№88ランボルギーニは、GT3の中でもストレートも速く、なかなか攻略できない。5周に渡って攻防を繰り返していたが、インに飛び込んだところに接触していまい、痛恨のスピンコースオフを喫してしまう。
エンジンもすぐには掛からず、大幅なタイムロス。コースに復帰した時点で13番まで後退していた。
そして、なんとか気を取り直し、前車№87ランボルギーニを追いかける。後退した車もあり43周目には12番手に。
51周目に№18MCと500クラスが接触し、11番手に。前を走る№87も失速しパス、№65メルセデスも給油のためピットへ。
他車のトラブルに助けられる形にはなったが、9番手でチェッカーを受け貴重な2ポイントを獲得した。
平中 克幸ドライバーコメント
今回はかなり残念な結果になってしまった。応援してくださったファンの皆様には、本当に申し訳なく思っています。レース中に接触があって、スピンしてしまいました。どんな形でもスピンしてしまったら、それが結果になってしまうので、スピンすることは避けるべきではあったと思います。ずっと結果が残っていないので、焦りもあったと思います。次の最終戦は2レースあるので、そこでしっかりと結果を出せるようにやっていきたいと思っています。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
私たちは今回の週末は初めてポジティブに考えていました。メルセデスは競争力のある車で、ファーストスティントでは表彰台も狙えてました。ポジションも7番手から4番手まで上がることが出来、ダンロップタイヤも非常に良い仕事をしてくれた。
Katsuに代わってからはタイヤ交換の無い車などで、ポジションを下げたが、良いパフォーマンスで追い上げていた。しかし接触によりコースオフしてしまい、ポイント圏外に。なんとかそこから9番手まで上がることが出来ましたが、本当に今年はラッキーがないレースが続いています。
藤井一三監督コメント
直線で遅くコーナーで速いという特性で、中々前車をパスするのが難しい中、徐々にポジションを上げて行ってくれたのですが、バトル中に他車と接触スピン。9位で終了しました。0号車、11号車共にポイントは取れましたが、目指しているのは表彰台の一番高い所です。
残り2レース、そこを目指して頑張ります。
田中哲也総監督コメント
決勝を考えて、予選で硬めのタイヤでアタックしました。それで7番手というのは決して悪くなく、良い結果だったと思います。
ドライバーが完璧な仕事をした予選でした。
決勝では、BOPによるストレートスピードが遅いこともあり、かなりドライバーが無理して走る事になってしまっています。そのせいで接触してしまい、順位を落としてしまい、非常に残念でした。それくらいドライバーにとってきつい状況の中で、精一杯走った結果なので、それに対しては責めることが出来ません。今後のレースでは、もっと良いレースが出来るように頑張ります。