8月27日(土曜日)
公式練習 9:20~10:55 天候:曇/コース状況:ドライ
ノックアウト予選 1回目14:30~14:45
天候:曇/コース状況:ドライ
ノックアウト予選 2回目 15:15~15:27
天候:曇/コース状況:ドライ
8月最後の週末に行われた鈴鹿1000km。SGTの中で最長の距離を走り、ポイントもボーナスポイントが加算され、チャンピオンシップにも大きく影響を
与える。真夏の3連戦と言われているが、今年は菅生も富士も思うほど気温が高くなく、今回の鈴鹿も曇り空で気温も30度を少し超えた程度だった。
走り出しは平中克幸から。平中はこの1000kmでSGT参戦100戦目を迎える。
昨年は0号車のAndre COUTOが鈴鹿で100戦目を迎え、優勝を飾っている。
平中自身も大量ポイントを獲得して、自らを祝いたいと思っていた。
マシンバランスはそんなに悪くなく、コーナーによってはオーバーステアがあるようで、リアウイング、リアスタビと何度か調整を行う。予選セット、決勝セットを確認しBjorn WIRDHEIMと交代。セット変更により、マシンはアンダーステア方向に。サーキットサファリで再び平中に代わり、公式練習は終了した。
ノックアウト予選(Q1)を担当するのは平中。
3分ほどウエイティングをしてコースへ。
計測1周目に13番手。2周目に渾身のアタックを開始する。
セクター1でパーソナルベストの33.004で通過。
セクター2でもパーソナルベスト、20.009を計測。
セクター3に入りヘアピンを抜けて前方にアタックを終えたと思われる№30PRIUSが200Rで全開の平中の前に急に車線を変更してくる。
平中はフルブレーキングでコースオフし、№30との接触を回避。
マシンの状況を確認し、残り1周にQ2進出を賭けてアタックするが、届かず16番手に。その後№30は、平中の進路を妨害したとして、ペナルティを取られ、11号車は15番手のポジションが確定した。
平中 克幸ドライバーコメント
自分たちが狙ってた結果にはならなかったのです。アタック中の30号車の進路妨害により、アタックが台無しになってしまい、その後の周回もアタックしているマシンに進路を譲ったりでロスが続き、しっかりとアタックが出来ずにこのような結果になってしまったことは申し訳なく思っています。僕たちのミスがあっての結果ではないので、明日は気持ちを切り替えて長いレースをまとめ上げて表彰台にあがって終われたら最高だと思っています。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日はアンラッキーだった。Q1でアタックしたKatsuが、良いアタックをしているときに、30号車のPRIUSに邪魔されてしまい、15位になってしまいました。
15位からですがマシンも悪くないので、何とか上位を狙います。
8月28日(日曜日)
決勝 12:30~
天候:曇・雨/路面状況:ドライ・ウェット
決勝日は、早朝からFIA-F4とポルシェ カレラカップ ジャパンの前座レースが行われる為に、通常のレースで行われる決勝日朝のフリー走行はなく、代わりにスタート前のウォームアップ走行が8分間から20分間に拡大された。
走行前に雨がざっと降り、路面はウエットに。走り出しはBjornから。少ない走行時間を有効に周回していく。約10分後にピットへ戻りピットシミュレーションを行い平中と交代。チェッカー前にピットを戻り、最後のピットシミュレーション練習を行いウォームアップは終了した。
スタート進行が行われる中、雨は止み徐々に路面が乾いていく。
スタート直前には、グランドスタンド前はウエットだったものの、ほぼドライタイヤでスタート出来そうな路面状況。
11号車はドライタイヤを選択し、Bjornがスタートを担当する。
1周目に軽く接触はあったものの、13番手でコントロールタワーを通過。2周目には12位、3周目には11位とポジションを上げていく。
前を走る№21AUDIとは1秒以内の攻防が続くが、早めに1回目のピット作業を行うために16周目にピットへ。
1回目のピットが全車終わった34周の時点で、4番手まで浮上していた。その後すぐに3回目のピットに入ったマシンもあり、3番手に。
2分3秒台をキープして走行し、前を行くのは№4AMG。
44周目になんとか交わし2番手に。
次の周に3回目のピット作業を行う。
2回目のピット作業が全車終了した68周目では、トップが№0GT-R、2番手が№18MC、そして3番手に№11が上がっていた。
後ろから№4が迫り、バトルを展開しているさなかの71周目。
次の周には3回目のピット作業を行う予定だったのだが、無情にもS字コーナーでエンジンが突然ストップ。
HWAのエンジニアと無線でやりとりするBjorn。
しかし、再びエンジンが掛かることはなく、無念のリタイヤとなってしまった。
平中 克幸ドライバーコメント
問題なく表彰台圏内を走っていたのですが、マシントラブルでこのような結果になってしまったこと
を凄く残念に思っています。自分としても100戦のメモリアルレースで、なんとしても表彰台に上
がりたかったのですが、非常に残念です。次のレースに向けてしっかりと準備していきたいと思っ
ています。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日のレースは良いパフォーマンスを見せていたと思います。なぜならば15番手からのスタートで、
表彰圏内を走ることが出来たからです。
ショートスティントでKatsuに変わり、ロングのスティントを走って2番手のポジションまで上がることが出来ました。
表彰台がみえていたレースで、僕のスティントでもうすぐKatsuに変わるというところで、エンジントラブルで止まってしまいました。
良いパフォーマンスで14台も抜かせることが出来、DUNLOPタイヤも素晴らしかった。
藤井 一三 監督
予選では他車の走路妨害で満足なアタックが出来ず15位と下位に沈んだのですがレースペースが良く、早めのPit作業という作戦でトップグループでの争いをしてくれました。
残念ながらエンジンの吸気系にトラブルが出てリタイアとなりましたがレースペースは速く、AFGT,マザーシャーシと戦えるところまで来たと思っています。
2台共セットアップも進んできました。次のレースは暑い、暑いタイで行われます。暑さにも負けず、頑張ります。
田中哲也総監督コメント
予選決勝共に、車の調子は今シーズンの中で一番良かったと思います。アクシデントとトラブルにより非常に残念な結果になりました。
流れを見てて、表彰台に上がれる実感はあったので、ドライバーに対して申し訳なかったと思います。