【RACEレポート】SUPER GT Rd.4 菅生 AMG 11号車

【RACEレポート】SUPER GT Rd.4 菅生 AMG 11号車

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7月23日(土曜日)

公式練習 9:15~10:50
天候:曇/コース状況:ドライ Pos.5

ノックアウト予選 1回目 14:30~14:45
天候:曇/コース状況:ドライ

ノックアウト予選 2回目 15:15~15:27
天候:曇/コース状況:ドライ

 

熊本大分地震が起き、その影響で第3戦が行われる予定だったオートポリスが中止になり、今回の菅生戦は3戦目だが、当初の予定通り第4戦として開催された。

1ヶ月と少しの間に3戦開催され、真夏の3連戦と位置づけられる。オートポリス戦の代替えのレースが最終戦のもてぎで2戦行われる予定になっている。

5月の第2戦から約2ヶ月近くのインターバルを経て、スポーツランドSUGOで開幕した。
真夏のレースとは思えないほど気温は低く、予想に反して最高気温も25度止まり。

走り出しはBjorn Wirdheimから。

走り始めはアンダーステアが強く、リアウイング、フロントの足回りの調整を行う。
徐々にアンダーステアも解消され、Bjornから平中克幸に交代する。
路面も徐々に良くなってくると、コーナー入り口でのオーバーが出始める。
車高、フロント足回りを再び調整し、公式練習は終了した。
約3時間30分のインターバルを経て、予選1回目がオンタイムで開始する。
Q1の担当はbjporn。路面が変化していく後半にアタックの照準を合わす。2周目にベストラップの01‘19.015を計測し5番手。その後タイムアップは無かったが、11番手でQ2に駒を進めた。

Q2を担当するのは平中。

予選は500クラスのQ1中のクラッシュにより、12分押してのスタートとなっ
た。平中は開始と同時にコースへ。
2周目のベストラップが01‘18.527で暫定トップ。クールダウンを行って再
びアタックを開始するが、タイムアップが臨めないとわかるとピットへ。
最終的に、明日は5番手からのスタートが決まった。

 

 

平中 克幸コメント
今日1日は車のセットアップもスムーズに進んで、方向性も見いだすことが出
来ました。
決勝に向けてもセットの方向性も見つけることが出来たので、良い1日だった
と思います。予選に関しても、FIA-GT3勢の中ではトップも取れましたし、パ
フォーマンスを発揮することが出来たので、良かったと思います。
明日もこの調子で、最低でも表彰台に昇って帰りたいと思っています

Bjorn WIRDHEIMコメント
今日は良い日でした。全てにおいて良かった。
タイヤも良かったし、明日のポジションも5番手からのスタートと、KATSUの
Q2のパフォーマンスは素晴らしかった。
今日の予選では、JAF車輌やマザーシャーシはGT3よりも非常に強く、刃が
立たなかったが、明日の決勝レースではウエイトもまだまだ少ないので、表彰
台はもちろん、勝ってレースを終わらせたい。

藤井一三監督コメント
練習走行から流れは悪くなく、予選も持っている能力は出し切れての4番手だと思っています。しかし、如何せんJAFGT,マザーシャーシ車両との差は大きく、
どうやってこの差を詰めるのか苦慮しています。

 

 


7月24日(日曜日)

フリー走行 8:30~9:00
天候:曇/路面状況:ドライ

決勝 14:00~
天候:晴/路面状況:ドライ

仙台市内は昨夜から雨が降り、濡れている路面が部分的にあるが、曇り空。なぜかエンジンの暖気が始まると空気が振動してか、ミストのような雨が
サーキットに降り注ぎ始めた。
走り出しはBjornから。ウエット宣言が出され、Wetタイヤで走行を開始。

しかし、路面コンディションはドライのようで、コースオフしたマシンが出たため赤旗が提示される。
タイヤをドライ用に変更し、再開後再びコースへ。しかし、この頃から急に雨脚が強くなり、完全なウエット路面へ。
再度ピットに戻り、ウエットタイヤへと交換しコースへ。この時点でこのセッションのトップタイムを記録する。
その後31号車PRIUSにタイムを更新されるが、9時20分頃平中と交代し再びタイムアップ。しかし、再び31号車PRIUS、21号車AUDIにタイムを更新され、このセッションは3番手で走行を終えた。

朝の雨は止んでいたが、やはりスターチ前は少し霧雨が降っていた。
しかし、路面を濡らすほどにはならず、宮城県警の警察車両の先導によるパレードラップが行われ、続いてセーフティカーの先導によるフォーメーションラップ、そして午後2時6分にレースがスタートした。

スタートを担当するのはBjorn。1コーナー~2コーナーで1台を交わし、4番手に浮上する。前を行く31号車PURIUS、後方からの18号車MCとの攻防を延々と繰り返す。24周目の最終コーナーで5号車MCがコースアウトしSCが入る。
SCが解除され前者3台が、ルーティーンのピット作業を行う。Bjornで極力ひっぱり、トップで平中と交代したのが38周目。ピットでは4輪ともタイヤを交換しコースへ送り出す。
しかし、YOKOHAMAタイヤ勢が、2輪交換やタイヤ無交換作戦を敢行し、全車がピット作業を終えた時点で6番手まで後退。平中は1秒以内の攻防を20周近く繰り返し、66周目には18号車MC、88号車ランボルギーニをかわして61号車BRZを追いかける。

そして72周目の1コーナーで61号車をパスし、前車までは1秒以内。残り6周に賭ける。

しかし無情にも平中が61号車を抜き去った周に、18号車が最終コーナーでコースオフ。赤旗が提示され、残り5周という事もあり赤旗終了となり、不完全燃焼なレースとなってしまった。

赤旗のルールに基づき、提示された前の周回をもって、結果が決まるため、
11号車は4位という結果になってしまった。

 

 

平中 克幸コメント
レース自体は、僕らが出来ることは全て出来たと思います。赤旗が出る直前に3位に上がることができ、良いレースが出来てたと思っているのですが、赤旗の出たタイミングと、JAFのマシンとマザーシャーシのマシンが余りにも速すぎたので、その辺りは敵わないと思っていました。
(実際にレース結果もそうなってますし・・・)食らいついて、食らいついて、なんとかレースには持ち込むことが出来ていたのですが、3位狙いが精一杯だったかなと思います。今年は苦戦がずっと続いているので、なんとかしっかりと優勝狙えるような状態に出来たらいいなと思っています。

Bjorn WIRDHEIMコメント
大変タフなフィニッシュになりました。表彰台も確実だったのに、赤旗により1周前の順位の4位に戻ってしまいました。そんな中でも、すごく良い日だった。FIA-GT3車輌の中でも、一番強かった。しかしJAF-GTの強さの前にはチャンスはなかった。
ダンロップタイヤは強く、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。
次戦の富士、そして鈴鹿でもGAINERとDUNLOPタイヤのマッチングは素晴らしい結果を残せると思う。

藤井一三監督コメント
決勝レースも両ドライバー共ミス無く確実にラップを重ね、Pitでの給油で落としたポジションを挽回して3位までアップしたところでの赤旗終了。規則でその前の周回が結果となったのは残念です。まだシリーズも5レース残っています。表彰台の一番高い所をめざしてがんばります。