GT300 11号車 Rd.8 ツインリンクもてぎ レースレポート&インタビュー

GT300 11号車 Rd.8 ツインリンクもてぎ レースレポート&インタビュー

決勝レース 11月1日(日曜日)
入場者数:33,000人

-フリー走行9:00~9:30
雨/ウェット/気温:14度/路面温度:15度

-決勝13:40~
曇のち晴/ウェット・ドライ/気温:20度/路面温度:19度

昨日からの雨は残り、ウエット路面殿フリー走行が開始された。
しかし徐々に予報は回復方向にあるようで、雨も降ったり止んだりを繰り返していた。

走り出しはWirdheimから。様子を見がら周回を重ねる。調子は悪くなく、2番手のタイムで平中と交代する。この頃から雨はほとんど上がり、全車タイム上げていく。平中も01’57秒台に入りこのセッションは3番手で走行を終えた。


昼には雨も止んでいたが、路面は思った程乾いてこない。グリッドに並びパレードラップが開始される20分前に、大粒の雨が再び路面を濡らす。この雨によりタイヤはインターミディエイトでのスタートを選択。Wirdheimが今回もスタートを担当する。スタートして1周目に0号車SLSにパスされてしまう。しかし離されることなく、徐々にタイヤが暖まって来てからは、0号車を追い詰めていく。再び10周目に0号車を交わし、2番手に浮上すると0号車を引き離しに掛かる。この頃から路面は乾き始め、ドライタイヤに変更しドライバー交代のタイミングを見計らう。
トップを走行するのは、クラス違いと思えるほどのスピードで走る31号車。23周目に平中と交代するときには34秒以上の差が開くほどに。そこへ300クラスと500クラスの接触があり、26周目にSCが導入される。3番手を走る0号車との差も8秒近くあったが、それもリセットされる。この時オフシャルの誘導ミスにより、300クラスは周回遅れになってしまうマシンが出てしまう。
この時点で31号車はルーティーンのピット作業を行っていなかった。トップ31号車とは1分20秒差。28周目にピットオープンと同時に31号車がルーティーンのピット作業を行うためにピットへ。その後すぐにレースはリスタートされる。11号車はこの時点でトップを走行。2番手0号車とは1.6秒差。そしてなぜかピット作業を終えて出てきた31号車は4番手で復帰する。平中は0号車に32周目に、そして34周目には31号車に先行を許してしまう。0号車も40周目にはトップを明け渡してしまう。平中はそのままのポジションを守り、今期4度目の3番手でチェッカーを受け、シリーズランキングは5番手となった。


平中克幸 コメント
最終戦はなんとか勝って終わりたいと思っていましたが、結果は3位と今シーズンを象徴するかのような結果で終わってしまいました。それでも僕等ドライバーを含めチームスタッフ全員がミス無く全力で戦いました。今シーズンは全てのレースでと言っていいくらい苦戦が続きました。苦戦の中で多くを学び、吸収できたので来シーズンに、生かしたいと思います。応援して頂きありがとうございました。

B・ビルドハイム コメント
今日はチームも本当に良い仕事をしてくれたと思います。優勝をみんなにプレゼントしたかったけど叶いませんでした。タイヤもパーフェクトだったし、タイヤチョイスも素晴らしかった。ピット作業もパーフェクトだった。31号車0号車には負けてしまいましたが、表彰台にあがれましたし、十分HAPPYだと思います。もちろん優勝はしたかったですけどね。

田中哲也監督 コメント
ウエットの予選、決勝でしたが、その中で11号車は予選から良くて、決勝では期待を持てたのですが、31号車PURIUSの速さは別としても、ラッキーな部分もありました。強さはありましたが、速さは劣っていたかもしれません。1年間を象徴したようなレース展開でした。そんな中でも平中、ビヨンともに非常に頑張ってくれて、粘りよく戦ってくれてたと思います。前回のオートポリスでは、残念な形で終えましたが、今回は3位表彰台でしたが、それ以上に価値がある走りだったし、今後に繋がるレースをしてくれたと思います。スタッフもピット作業も早く素晴らしい働きをしてくれたと思っています。

 

 

今期4度目の表彰台獲得!!


SUPERGT ラウンド8
予選 11月14日(土曜日) 

入場者数:17,000人

ー公式練習 8:50~10:25
雨/ウェット/気温:12度/路面温度:12度

ーノックアウト予選 1回目 14:00~14:15
晴/ドライ/気温:13度/路面温度:16度

ーノックアウト予選 2回目 14:45~14:57
晴/ドライ/気温:13度/路面温度:15度

週末だけが雨という予報で、秋の寒さも徐々に深くなっていく中、最終戦もてぎ250kmレースは開催された。

ここもてぎは2年連続優勝している相性の良いコース。同一ドライバーペア/同一サーキットで3連覇という新記録も掛かっている。走り出しは平中克幸から。雨の中セットアップを開始する。路面温度も低くタイヤも暖まりにくい。そこで平中からシフト時のショックが大きいとのコメントが。まだグリップが低いせいかもしれないと、走行を続ける。全体時にアンダーステアは変わらず、雨の少なくなったタイミングでセット変更も行う。この時点で2番手のタイムを計測する。やはり11号車にとってもてぎは相性が良いようだ。

1時間経過したタイミングで、BjornWirdheimと交代する。Wirdheimは1周目に異音がすると訴える。原因はギアボックスにあったようで、交換のためにこのセッションはこれで終了することになった。


予選が始まる前には修復も完了し、雨が降り続く中、WirdheimがQ1を担当する。
予選開始とともにピットを離れていく。今日はほとんど走っていないWirdheimだったが、徐々にタイムを上げていく。計測5周目に、01‘57.853のタイムで4番手に。雨量もスタート時点と変化無く、そのままチェッカーとなり。Q2に駒を進めた。

Q2を担当するのは平中。
オンタイムで開始され、すぐにタイムアタックに入る。500クラスのQ1の時に、徐々に強くなり始めていた雨は、Q2開始直後に雨脚がもっと強くなり始める。12分という短い時間では、タイヤもなかなか暖まらず、苦戦を強いられる。
しかし平中はそんな中でもその時の一番のパフォーマンスを発揮する。計測2周目に02‘02.566のタイムで暫定トップ。雨脚もどんどん強くなり、このままタイムアップは難しいと感じられていたが、1周目にタイヤ交換を行っていた31号車PRIUSが02’00.602の驚異的なタイムを叩き出す。
さすがに浅溝のタイヤで、31号車のタイムを抜くことは難しく、明日の決勝は、開幕戦岡山以来のフロントローからのスタートになった。


平中克幸 コメント
予選は良い状態では無いものの、久しぶりに何とか上位に進出できました。明日に向けては凄くポジティブな気持ちで決勝を迎えられるのかなと思います。予選中はインターミディアムのタイヤで出て行って、フロントタイヤが全然暖まらなくて、かなり苦戦していたのですが、コースに出たタイミングが良くて、なんとかフロントローを取ることが出来ました。
フロントローも開幕戦以来ですし、SLS最後のレースになると思うので、しっかりと勝って、良い締めくくりが出来たらいいなと思っています。

B・ビルドハイム コメント
今日はチームにとって厳しい走り出しだった。ギアボックスのトラブルで、僕は朝は走れませんでした。
しかしチームは素早く対応し、予選までに修復してくれました。
午前中のカツのタイムをチェックしていたので、なんとかなると思っていました。ダンロップタイヤも良かったですし、朝よりも雨量が増えていたがタイムを出すことが出来ました。
Q2では非常に難しいコンディションの中で、カツは良い仕事をしてくれました。セカンドポジションからなら、優勝することも可能だと思うので、明日の路面状況がわからないけど、ウエットでもインターミディエイトでも良いパフォーマンスを出せると思うよ。