10号車 ROUND.4 富士 RACE REVIEW&DRIVERS COMMENT

10号車 ROUND.4 富士 RACE REVIEW&DRIVERS COMMENT

トラブルの中シーズリーダーを死守!

予選:8月8日(土曜日)

公式練習(8:50~10:25)
晴/ドライ/気温:26度/路面温度:27度
サーキットサファリ(10:45~11:00)
晴/ドライ/気温:33度/路面温度:38度
ノックアウト予選1回目(14:15~14:30)
晴/ドライ/気温:27度/路面温度:34度
ノックアウト予選2回目(15:00~15:12)
晴/ドライ/気温:26度/路面温度:32度
タイ戦から少しのインターバルを置いて、シリーズの前半戦を終える重要な第4戦富士。

予選日の今日は、灼熱というほどでもなく、富士スピードウェイの気温も30度をほぼ超えることなく、路面温度は前回の富士戦より低い。

今回は第2ドライバーに千代勝正が復帰。走り出しもまず千代がドライブする。今回78kgと一番のハンディウェイトを積んでる10号車。それにBOPの変更により、エアリストリクターも小さくなったために、やはりブレーキとコーナー立ち上がりが厳しい。全体的にアンダーステアが強く、コーナーによってはオーバーステアのとこもある。

リアの足回りの調整を行う。11周走行したところで、無線機から何か壊れたと入る。そのままコース脇に停め、赤旗中断となる。ミッションが壊れて、メカニックが急いで修復に入った。

予選が始まり4分後になんとか、ギリギリ千代をコースに送り出す。

しかし、シフトアップしないと悲痛な叫びが。
この時他車がコース脇に止まり、赤旗中断。
約8分間の中断が。

この間にメカニックがシフトアップ出来るように修理を行い、残り10分の予選が再開され4周の計測を行うことが出来た。

1’38.792のタイムで、14番手で走行を終えたが、4輪脱輪の為にタイム抹消されたマシンが1台居たため、繰り上がりでQ2に進出を決めた。

今週まだ1周もしていないAndreCoutoがQ2を担当。心配をよそにAndreは計測2周目には1’38.729をだし、11番手でアタックを終えた。

 

 

Andre COUTOドライバーコメント
今日は難しい状況でした。練習走行でミッションが壊れ、走ることが出来ませんでした。
でもチームは良い仕事をしてくれて、予選までにマシンの修復を間に合わせてくれました。
予選もQ2に進め、11番手で明日のレースはスタートできる。決して簡単ではないが、明日はベストなレースをして、確実にポイントを獲得したいと思っています。

千代勝正ドライバーコメント
メカニックの皆さんに感謝します。練習走行でミッションが壊れて、これが直らなかったらQ1も走れなかったのです。何とか間に合わせてくれてくれました。
ただQ1走り出して、シフトアップが出来なくて、万事休すかと思いましたが、運良く赤旗中断でその間に修理をして、アタックできるようにしてくれました。
ラッキーな繰り上がりもあり、13位でクートさんにQ2のバトンを渡すことが出来ました。
チームのみんなが頑張ってくれた後だったので、Q2に進めて本当に良かった。
明日も良いポジションからスタート出来ますし、今日は本当にチームの皆様に感謝したいです。

 

 


8月9日(日曜日)決勝

フリー走行(9:35~10:05)
晴/ドライ/気温:27度/路面温度:38度
決勝(15:00~)
晴/ドライ/気温:32度/路面温度:48度

昨日よりも夏らしい日差しの中、決勝日のフリー走行がオンタイムで開始された。
まずAndreがマシンに乗り込む。昨日のトラブルは完全に解消され、周回を重ねる。昨日出来なかったマシンバランスの調整など行い、セッション残り時間5分ほどで千代と交代。最終のチェックを行った。
普段の300kmよりも1時間スタートが遅い富士の300km。
15時ちょうどより、警察車両が1周のパレードランの後、フォーメーションラップがスタートした。
スタートを担当するのはAndre。
1周目には2台をパスしてコントロールタワーを通過。最重量のウエイトを積んでいるとは思えないアグレッシブな走りで周回毎に前車をパスしていく。6周目には2番手争いをしている集団に追いつき、虎視眈々と前車の隙を狙う。
2番手争いのバトルを展開している集団の中、18周目の1コーナーで、No65SLSをパスしに掛かった時に、同時に500クラスの2番手争いのバトルも展開されており、4台が同時に1コーナーへ。
行き場を失ったAndreはNo65、No8に挟まれた格好となり、右リアタイヤに接触されスピン。
なんとかコースに復帰するが、12番手まで大きく順位を後退してしまう。接触によるマシンの損傷は少なく、Andreは今まで以上に前車を追いかける。ルーティーンのピットのタイミングも相まって、27周目に千代と交代するときは、6番手までポジションを上げることに成功。

千代もなんとか少しでも上位でのチェッカーを目指し激走する。しかし、バーストするマシンが数多くあり、千代もタイヤを労りながらの走行を強いられる。全車のルーティーンのピットが終わると、6番手を走行。

重たいマシンを最後まで労りながら、貴重な5ポイントを獲得した。
シリーズもランキングトップを死守することが出来た。

 

 


AndreCOUTOドライバーコメント
今日はチームにとっても僕たちにとっても凄くハッピーなレースでした。
昨日の練習走行でのトラブルから考えれば、ポイントが取れたことは凄く良かった。
決勝でも良い感じで前をパスしていましたが、500クラスとの接触により順位を落としてしまいました。
千代選手に代わってからも素晴らしい走りでした。そんなトラブルがあっても6位で終えられたことは、素晴らしかった。
良いポイントも取れたし、チャンピオンシップもリーダーのままですから、ポジティブに考えて私たちが今出来ることをやっての結果で、2位とは6ポイント差をつけることが出来ました。
本当に幸せです。
チームのみんな、全てのスタッフに感謝します。


千代勝正ドライバーコメント
貴重なポイントが取れて、まずは良かったと思います。
車も調子が良く、タイヤも常に安定して走ることが出来ました。
前半Andoreが良い走りをしてくれていたので、これは表彰台を狙えるかもしれないと思ってたのですが、残念ながら500に当てられてしまい、18秒ほどロスしてしまいました。ここでロスしたことによって、結果にも響いてしまったので、それがなかったらと思うと非常に残念です。
ただ接触のあと、支障なく走れたことは不幸中の幸いだったかなと思います。
チャンピオンシップもリードしてるし、毎戦良いレースが出来ているので、次の鈴鹿もしっかりとポイントが取れるように、頑張りたいと思います。

田中哲也監督コメント
昨日のトラブルから予選は何とか間に合ったのですが、またすぐ不具合が出たけれど、タイミング良く赤旗が出てその間で修理が出来たり、繰り上がりでQ2に進めたりと、かなりラッキーに助けられました。
本当にメカニックが頑張ってくれたおかげですね。これで流れを取り戻すことが出来ました。
決勝も良い流れでいってたのですが、500と接触してしまいました。レースなので接触はつきものですが、回避することが出来れば回避するに越したことはないので、この部分では残念でしたね。接触がなければもう少し良い成績を残せてたし、やはり取りこぼしの無いようにするのが一番ですね。
ただ結果的に支障もなく走れて、結果も残せたのでとりあえずは良かったかなと思います。6位取れた今回のレースはツキがあったかなと思います。