11号車、気迫の走りで今期初表彰台獲得!

11号車、気迫の走りで今期初表彰台獲得!

5月1日(土曜日)

公式練習[8:50〜10:25]
晴/ドライ/気温22度/路面温度:28度

サーキットサファリ[10:45〜11:00]
晴/ドライ/気温23度/路面温度:34度

ノックアウト予選 1回目[14:15〜14:30]
晴/ドライ/気温:25度/路面温度:39度

ノックアウト予選 2回目[15:00〜15:12]
晴/ドライ/気温:26度/路面温度:39度

今年もゴールデンウィーク恒例の第2戦富士500kmレースが、好天に恵まれた中で開催された。
開幕戦はポールポジションからのスタートだったが、路面コンディションとタイヤがあわず7番手でチェッカーを受けた。
マシンの戦闘力の高さは前回で証明済みなので、今回は必ず表彰台の一番高い所に登るべく気合いを入れて富士入りしていた。

練習走行の走り出しは平中克幸から。計測3周目に計測された 01’38.271がターゲットタイムに。マシンバランスは悪くなく、若干のアンダーステアが気になる程度。足回りを調整しBjorn Wirdheimと交代。このセッションは4番手のタイムで終了した。

Q1を担当するのはBjorn。
予選開始から5分間のウェイティングをしてからコースへ。
計測2周目に01’37.796をだし、3周目にセクターもタイムを縮めていた。しかし、ダンロップコーナー2つめに2号車MCが芝生にマシンを止めて赤旗が提示される。この時点で5番手。
残り5分間の予選時間が与えられるが、BjornはQ1突破を確認しマシンを降りる。その後上位5番手に割って入るマシンはなく、Q2に駒を進めた。
赤旗中断により若干のスケジュール遅れた中で、Q2は開始された。
少し時間をおいてからコースへ、計測2周目には01’37台に入れ暫定トップに。
翌周もタイムを縮めてくる。その後はタイヤの温存とこれ以上は更新できないと判断しピットへ戻ってくる。
タイム更新したマシンは31号車PRIUS、3号車GT-R、10号車GT-Rと3台となり、翌日の決勝は4番手からのスタートなった。
長丁場のレースなので、このポジションでも決して悪くない。

平中 克幸ドライバーコメント
前回の岡山に引き続き、セットアップも良い方向に行き、ラップ自体も凄く良く、マシンバランスも良かったので、自分の思ったとおりのアタックが出来ました。 ただプリウスとGT-Rが思った通りに速かったので、それを除いては、凄く良い予選だったのではないかと思います。
決勝に向けてのタイヤチョイスというのもあったので、そういった部分では決勝の方が自信はあります。良いレースが出来る感触は掴めました。

Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日の予選はポジション4と予想した結果だった。レースは長いので、決勝に向けたタイヤチョイスをしていたので、決勝ではチャンスは沢山あると思う。
表彰台の一番高いところに登る自信はあるよ。

 

5月3日(日曜日)

フリー走行[9:00〜9:30]
晴/ドライ/気温:20度/路面温度:26度

決勝[14:20〜]
晴/ドライ/気温:25度/路面温度:39度

昨日に引き続き快晴の中オンタイムでフリー走行は開始された。まずマシンに乗り込むのは平中。
昨日からの路面の変化も有り、マシンはオーバー気味の挙動をしているようだ。しかし、すぐにこのセッションのベストタイムを出しトップに。次周にもタイムを更新する。
その後僚友10号車の千代にタイムを更新されるが、Bjornも安定したタイムで周回し、このセッションのトップ4は予選と同で順位で終了した。

今回も交通安全啓蒙活動の為に、6台の白バイと6台のパトカーがフォーメーションを組みパレードランが1周で行われた。
その後すぐにフォーメーションラップが開始され、500kmのロングレースのスタートした。
1コーナーではそのままの順位で消えていく。Bjornは前をいく10号車Andreを1周目にパスし、周回を重ねる。
徐々にトップ4台が後続を引き離しに掛かる。4台の隊列は1秒から2秒の差で力の差はそれほど感じられない。

ます最初に動いたのは10号車。23周目にAndoreから千代に交代する。25周目にBjornも平中と交代するためにピットへ。タイヤもマシンも全て良い感じで走れていたようだ。
平中も01″39〜01’40の周回で安定した周回を重ねる。41周目に全車が1回目のピット作業を終えた時点で、10号車に続いて2番手を走行。
しかし後ろから近づいてくる3号車GT-Rは01’38〜01’39の若干速いラップを刻んでいたため、44周目にパスされてしまう。続いてペースの速い31号車にも51周目にパスされる。

36周の長い周回を終え、61周目に再びBjornにハンドルを託す。
早めのピット作業を敢行した11号車は、実際には周回遅れになっているマシンと、同一周回となりストレートスピードに負けてしまう。
1コーナーでインをさしたときにリアが流れてしまい接触。マシンにダメージはなかったがどうしても耐久レースになるとこういった場面に何度も出くわしてしまう。
75周目に全車2回目のピット作業を終了した時点で、前車は31号車で差は1秒以内。ここから最終ラップまで熱い戦いが繰り広げられる。
31号車はJAF-GTであるがストレートが速く、最終コーナーを立ち上がって来てもスリップに付く事が出来ず、ブレーキング勝負の展開となった。

91周目の1コーナーからコカコーラコーナーの間でサイドバイサイドのバトルを展開し、20周以上にわたったバトルを制覇。
しかし、その後ろからタイヤがバーストし後退していた3号車が、驚異のラップタイムを刻みながら詰め寄ってきていた。
99周目に31号車を交わしてきた3号車と、横並びで1コーナーへ。この時点でトップを快走していたのは、僚友10号車。
GAINER1-2が目標だったが、3号車に交わされてしまい続いて31号車ともGT500クラスを巻き込みながらのバトルを展開するが、セクター3で抜かれてしまう。
2台揃っての表彰台が手の中からこぼれ落ちたかに思えた最終ラップの1コーナーで、31号車が単独スピン。あわや接触しかけたが、何とか回避。3番手でチェッカーを受けた。
これにより11号車、10号車2台揃っての表彰台が初めて実現した。

平中 克幸ドライバーコメント
決勝は速さ的にGTR、プリウスに劣るところはありましたが、戦略も僕らドライバーもベストを尽くし、なんとか表彰台にあがる事が出来ました。
10号車が初優勝し、GAINERとしては素晴らしい週末になったと思います。
それでも、ドライバーとしては悔しい気持ちもありますし、次戦はなんとしても優勝するべく更に努力し、最善を尽くしたいと思います。

Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
富士の3位に、私たちは満足している結果です。もちろん、私たちの狙いはレースに勝つことになっていました。がしかし、今回3位を獲れたことは最高の結果でした。
日産GT-Rは、本当にあまりにも強かったです。私たちは最も重要であるチャンピオンシップへ大切なポイントを獲得しました。そして、それが私たちに次のレースに対してより多くの自信を持って臨め、この2年であったのと同じくらい強いということを、この結果は表しています。
GAINERのスタッフ全員は素晴らしい仕事をしました。通常通り完璧なピット作業を終え、レース距離がいつもより長かったので、ピット作業は特にこの素晴らしい結果の要因に一つになりました。
私はタイを楽しみにします。我々は勝つためにそこに行きます!

田中哲也監督コメント
今日は凄く良いレースをしたと思います。結果的に は厳しかったけど、今まで一番最高のレースをしたと思います。
運転手もスタッフもタイヤも全て良い中で戦えたので、それ以外の要素が整った時には勝てるのではないかと思いました。
同じチームで10号車が優勝して、内心悔しい気持ちはあったと思いますが、今日の11号車のドライバーは本当に素晴らしかった。