【レポート】2023 SUPER GT RD.7 AUTOPOLIS 10号車 PONOS GAINER GT-R

【レポート】2023 SUPER GT RD.7 AUTOPOLIS 10号車 PONOS GAINER GT-R

2023年10月14日(土曜日)
公式練習(P16) 9:25~11:00
天候:曇り コース:ドライ 気温/路面温度:開始16度/18度 終了18度/22度

今年のSUPERGTもここオートポリスを入れて残り2戦。最終戦にチャンピオン争いに残れるか大事な1戦となる。10月に入っても中々気温が下がらず、夏日も計測されていたが、週初めに降った雨の影響で気温がぐっと下がり始め、朝晩はダウンを着ても丁度良いくらいの気候となった。この日も朝は小雨が降る天気模様。

公式練習はオンタイムで開始された。公式練習の前に行われたF4の予選は、朝の雨によりウエット宣言が出され、コースオフするマシンも多く、赤旗中断が数回。かなり荒れた状況により、路面状況もかなり良くない。タイヤ本数も決まっている為、少し待機して走行開始は9時59分に大草りきがピットを離れる。やはり路面状況は悪く、アンダーステアもオーバーステアもでている。安田裕信と交代し、マシンチェック。リアスタビを調整しセットアップを進めて行く。FCYテスト、サーキットサファリを走行し、午前中の走行は終了した。

2023年10月14日(土曜日)
公式予選Q1 15:00~15:10 (Q1グループA:P8) 公式予選Q2 15:53~16:03(P14)
天候:曇り コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時18度/25度 Q2終了時17度/22度

Q1を担当するのは大草。1分ピットで待機してからコースへ。計測1周目に5番手。2周目は8番手。3周目はベストの1分44秒572で8番手。そこからはタイムアップするマシンはなく、そのまま8番手でQ2進出を決めた。Q2を担当するのは安田。約1分待機してアタックを開始する。計測1周目は13番手、2周目は11番手、3周目にはベストの1分44秒787のタイムで9番手。そこから他車がタイムアップしていく。最終的に14番手で明日の決勝はスタートする事が決まった。

安田裕信選手コメント
いつも応援ありがとうございます。Q1突破するのは正直厳しいとは思っていましたが、大草選手がドライバー力で本当に頑張ってくれました。それを引き継いでQ2いったのですが、あまり順位は良くないですが、トップ10以内で走れるように2人で頑張りたいと思います。

大草りき選手コメント
いつも応援ありがとうございます。今回はQ1をお担当いたしました。毎度の事ながらBOPが厳しく、練習走行からきつい走行となりました。予選も厳しい状況の中でしたが、久しぶりに自分でも出し切ったと思う予選が出来ました。ここまできちんと準備出来てきた事が実りました。決勝も厳しいものになるとは思いますが、GAINERらしく強いレースをしていきますので、応援よろしくお願いいたします。

2023年10月15日(日曜日)
決勝(P10) 13:30~
天候:晴れ コース:ドライ 気温/路面温度:開始時17度/25度 終了時16度/20度

決勝日のオートポリスは時折晴れ間が見えるものの曇り空。昨日よりは日差しがあるものの秋風が冷たく風が強い。決勝前のウォームアップ走行はオンタイムで開始された。まず大草からスタート。走り始めは上位のポジションに。バランスも悪くないようだ。約半分でピット作業フルシミュレーションを行い安田と交代。決勝に向けて少し前向きな走りとなった。

午後1時30分からの決勝レースは大分県警察の白バイ5台、パトロールカー3台の先導による交通安全啓発のパレードラップの後、1周のフォーメーションラップ経て450kmの決勝レースがスタートした。スタートを担当するのは大草。1周目に1つポジションを上げて戻ってくる。前を走るのは同じDUNLOPタイヤを履く96号車RCFだ。後方は11号車GTR。前後とも0.5秒以内でバトルを展開。5周目に1回目のピット作業を行うマシンが3台。12周目の1コーナーで96号車RCFが18号車NSXに追突しFCY(フルコースイエロー)が提示。14周目に再開されこの時点で9番手。前とは0.7秒差、後方56号車GT-Rとは0.3秒差。18周目に10号車、56号車、6号車AUDIが接近戦で争っているヘアピンで、6号車が無理矢理イン側に飛び込んできて接触されスピン。17番手まで後退してしまう。その後6号車にはドライブスルーのペナルティが科せられる。この頃から徐々に1回目のピット作業を行うマシンが出てくる。大草は確実に前のマシンをパスし、24周目に1回目のピットを消化するときには14番手までポジションを上げていた。36周目の時点で1台のみ1回目のピット作業を行っていないマシンがいたが、この時点で10番手。

38周目に500クラスが1台コースオフし3回目のFCYが導入される。39周目のセクター3で解除される。この時の前車は20号車GR86、後車は11号車。20号車との差は7秒~9秒台。後方から迫る11号車は1秒以内を20周近くバトルを展開。55周目に11号車が2回目のピットを行うまでそれは続いた。58周目にそろそろタイヤの摩耗が厳しくなりタイムもあげられなくなり大草にバトンを託す。給油、タイヤ4輪交換、ドライバ-交代を行う。全車が2回目のピットを終えた73周目に10番手を走行。前方は11号車後方は20号車。11号車との差は7秒~9秒。後方との差は徐々に開いていき、10秒以上のビハインドだ。83周目に左リアタイヤに異変を感じ、バーストしたかと不安になるもタイヤカスだったようでそのまま走行を続ける。11号車との差は一旦は3秒ほどになっていたが、これにより差が開きそのまま10番手でチェッカーを受けた。

藤井一三監督コメント
いつも厳しい性能調整の中でも安田、大草の両ドライバーの頑張りで予選はGTR勢最上位に。決勝レースも性能調整の影響とタイヤにゴムカスが付くピックアップとの闘いに終始となりました。それでも数台をパスしてポイントゲットする事が出来ました。次回茂木の最終戦も頑張ります。応援を頂きましてありがとうございました。

安田裕信選手コメント
皆様応援ありがとうございました。りきが前半良いペースで走ってくれて、ぶつけられて一旦20位くらいまで落ちてしまったので悔しい思いをしたのですが、僕に代わってから遅い車に10周以上引っかかってしまいペースが乱れてしまいました。凄く悔しかったですが、あれだけポジションを下げて、10位でポイント取れた事はチーム力だったと思います。最終戦はりきともチームともミーティングをして、頑張りたいと思います。

大草りき選手コメント
いつも応援ありがとうございます。今回は第1スティント、第3スティントを担当いたしました。チームと色々相談して、スタートのセッティングが当たって序盤は凄く良いペースで走れていましたが、途中6号車に接触され、大きく順位を落としてしまいました。そこから安田選手が追い上げてくれて、最後のスティントでしっかりと生かし切ることができて、追い上げることが出来ました。ただ、最近なかなか上手くいかないレースが続いている為にフラストレーションがたまっているので、なんとか最終戦に向けてなんとか結果を残せるように頑張ります。