2022年8月27日(土曜日)
公式練習(P9)9:25~11:00
天候:曇り コース:ドライ 気温/路面温度:開始29度/34度 終了33度/40度
シリーズ後半戦に入る第5戦SUZUKA GT 450kmRACEが鈴鹿サーキットで開催された。第3戦に続いての今季2回目の開催になる。サポーターシートも座席数を増やして引き続き設置し、沢山の方がピット前のシートから応援してくださいました。走行開始前から気温は30度と真夏日に。週間天気予報では雨マークが連日ついていたが、雨が降ってくる心配はなさそうだ。
走り出しは富田竜一郎から。タイヤのウォームアップは今シーズンの中でも1番良い様だ。しかし路面状況が悪く、グリップ感はまだない。フロント周りを何度か調整し良いセットを探していく。約30分で大草りきと交代する。大草の無線トラブルで少し焦る場面もあった。無事修繕し走行するもののオーバーステア。再度富田と変わりセット確認。占有走行は大草が担当し、このセッションは9番手で走行を終えた。
2022年8月27日(土曜日)
公式予選Q1 15:18~15:28 Q2 15:53~16:03(Q1グループB:P7 / Q2:P1)
天候:曇り コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時31度/38度 Q2開始時31度/38度
午前中の練習走行時に他車がコース上に止まったトラブルと、FCYテスト走行が始まる前に計時トラブルが発生し、タイムスケジュールは大幅にディレイ。20分遅れで予選は開始された。Q1を担当するのは富田。1分10秒ほどピットで待機しコースへ。走り始めてみると公式練習時よりもマシンバランスは良い。計測1周目に6番手、2周目にベストタイムの4番手。3周目はタイムアップはなく、最終的に7番手でQ2に進出を決めた。
Q2担当するのは大草。前回の屈辱を晴らすべく絶対ポールポジションを取ると宣言しコースへ。1周目はポジション取りを考えながら走行し、15番手。アタックに入った2周目でトップタイムを計測。その後、タイムを更新するマシンはなく、10号車今季初ポールポジションが決定した。有言実行の大草、今シーズンからGTに参戦しているルーキーとは思えない走りである。
富田竜一郎選手コメント
朝の練習走行から余り良い流れではなかったのですが、Q1もフィーリング良くない中でギリギリ通過できました。Q2に向けていろいろ変えた結果、まさかのポールを取ってくれました。第3戦の時の幻のポールポジションをしっかりと取り直してくれたので、良い予選だったと思います。
大草りき選手コメント
練習からあんまり調子が良くなかったので、自分のQ2も、周りにあれだけ言っててポール取る不安はあったのですが、Q1終わった後にチームでしっかり話あって、良いセットで送り出してくれたので、そこは感謝しかありません。そんな中しっかりと自分の仕事をこなせたことは、今後の自信にも繋がるので、明日は最高の位置からのスタートが出来るので、がんばります。
塩津佑介選手コメント
富田選手と大草選手の素晴らしいアタックのおかげで、明日はポールポジションからのスタートになるので、ポールトゥウィンが出来るように、頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
2022年8月28日(日曜日)
決勝(P2)
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始時30度/40度 終了時29度/36度
決勝スタート前のウォームアップは大草から。車のバランスは悪くないとのコメントが入る。その後富田と交代。若干のオーバーステアはあるもの、概ね感じとしては良いようで、20分のウォームアップ走行は4番手で終了した。
450kmの決勝レースのスタートを前に、前戦から復活したパレードラップは、三重県警の7台の白バイ、3台のパトロールカーによる交通安全啓蒙活動を掲げて、1周で行われ、そしてフォーメーションラップの後、第5戦鈴鹿の戦いの火ぶたが切って落とされた。スタート担当は大草。スタートダッシュも良く、徐々に後続を引き離していく。しかし、6周目辺りから2番手を走る244号車SUPRAがラップタイムを上げてきて、2秒以上あった差が8周目には0.6秒差に。9周目のS字コーナ手前でかわされ2番手に。後続の3番手88号車Huracanとの差は開いていく。13周目辺りから1回目のピットが始まっていく。10号車は23周まで引っ張り、富田と交代しコースへ。1周目や2周目、13周目と給油義務を消化するために早めのピット作業を行ったマシンには当然のことながら先行されてしまう。給油時間が少なく、ピット作業に差があるからだ。焦る必要なく、富田は淡々と周回を重ね、ほぼ前車が1回目のピットを終えた32周目には5番手に。
36周目位から2回目のピットが始まる。44周目には暫定トップに掲示される。45周目に244号車が130R外側にクラッシュし、SC(セーフティーカーが導入される。このタイミングで丁度ピット作業を行い、給油とタイヤ交換を行い、ドライバーは富田のままでコースへ。50周目にSCが解除され、1台また1台と富田が前車を抜いていく。全車2回目のピット作業が終わった60周目には2番手を走行。トップを走るのは4号車AMGだ。4号車と0.5秒差まで迫るものの、抜くことまでは出来ず、途中FCYが導入される事もあったが、そのままのポジションを保ち2番手でチェッカーを受けた。これによりシリーズランキングも2番手に浮上した。
藤井一三監督コメント
前回の鈴鹿レース、予選でポールポジションからのタイム抹消という悪夢を払拭してのポールポジションは感激しました。レースも常に上位を争い、SCのタイミングも完璧に処理出来、2位表彰台をゲット出来ました。次回菅生大会はハンディウエイトも多くなりますが、この流れを維持して戦っていきます。いつも応援を頂きましてありがとうございました。
富田竜一郎選手コメント
大草選手のスタートは最高のスタートでした。僕が後半のスティントを担当したんですが、ピットストップもろもろをコンサバにいき過ぎてしまったのかなというところがあって、ピットアウトしたら、全然後ろにいたはずのクルマが何台も前にいたので、なんでそういうことになってしまったのかを探す必要があると思っています。前半1415周は非常にペースも良く、クルマのフィーリングの状態も良かったんですけど、その後、タイヤだったり内圧だったりのところであまりペースを作ることができませんでした。たまたまピットインを決断していたタイミングでSCが出てくれたのは僕たちにとって非常にラッキーに働きましたし、SC明けは非常にペースが良かったので、前にいるクルマを全部抜いて、かなり早い段階で4号車のすぐ後ろにいけたのは良かったと思っています。ただ、ラスト十数周で4号車のペースについていけるだけのスピードが単純になかったというのがすべてかなと思います。今までの人生の中で一番勝ちたいと思ったレースをこういうかたちで2位に終わってしまったのは、とにかく本当に悔しいです。シリーズ争いというのも大事ですけどなんとしてもひとつの優勝が欲しいので、次のSUGOではサクセスウェイトがかなりキツくはなるんですけど、勝ち以外は見ずに、そこに向けてダンロップさん、チーム、ドライバーともども全力で準備をして戦いたいなと思っています。まだまだ3レースあって何が起こるか分からないので、そこをひとつも獲りこぼさずにちゃんと戦って、1回は最低でも勝ってシリーズを終われるようにがんばりたいと思います。
大草りき選手コメント
僕の初めてのポールポジションからのスタートでしたが、しっかりとスタートを決める事が出来ました。ただ、後半のペースが悪くなるのが僕の課題なので、今回もそこが良ければ富田さんにもう少し楽をしてもらえてたと思います。次回に向けてそこを直していかないとと思っています。しっかりと準備していきたいと思っています。
塩津佑介選手コメント
今回は決勝で走るチャンスはなかったんですけど、昨日のFCY訓練の時に走らせてもらって、いつでも走れる準備はしていました。このレースウイークをと通して悩んでいた部分はあったんですけど、大草選手と富田選手のおかげで予選ポールポジションを獲れたりとか、最後は2位になってしまいましたけど決勝でもトップ争いをすることができました。チャンピオン争いでも2位に上がったので、残り3戦しっかり戦っていけたらなと思います。