【レポート】2022 SUPER GT RD.1 OKAYAMA 10号車 TANAX GAINER GT-R

【レポート】2022 SUPER GT RD.1 OKAYAMA 10号車 TANAX GAINER GT-R

2022年4月16日(土曜日)
公式練習(P11)9:20~10:55
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始13度/18度 終了16度/26度

新型コロナウイルスがまだまだはびこる中、コロナ前の8割に近いお客様が山国際サーキットに足を運んでくれた。風が強く、肌寒さが残るものの天気は晴れ。晴れの国、岡山でSUPERGT2022年の開幕戦を迎えた。今シーズンはドライバーラインナップも大きく変更したGAINERは、10号車富田竜一郎、大草りきコンビ、11号車は安田裕信、石川京侍の2台体制で戦って参ります。10号車にはリザーブドライバーとして、塩津佑介も加入しております。運に左右されない強運を!キレッキレな走りで!を合い言葉に、2台がチャンピオン争いに最終戦まで加われるように、チーム一丸となって戦って参ります。

富士スピードウェイで行われた公式テストで大きく破損した10号車。フレーム交換を行い、メカニックも作業過多になっておりましたが、なんとか岡山の開幕戦に間に合うことが出来た。まず走り出しは富田竜一郎から。1周の車両チェックを行い、ピットへ。マシンの挙動も問題なく、セットアップを開始する。30分後に大草りきと交代。20分ほど走行し再び富田と交代しNEWタイヤでアタック。確認を行い大草へ。大草もNEWタイヤを履きアタック。このセッションは11番手で終了した。

2022年4月16日(土曜日)
公式予選Q1 14:18~14:28 Q2 14:53~15:03(Q1グループB:P3 / Q2:P3)
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時17度/21度 Q2開始時16度/27度

まだまだ新型コロナウイルスの影響により、ドライバーやチームスタッフ、主要スポンサー様など、パドックに入場するすべてのレース関係者が抗原検査を行い、昨年同様にサーキットから陽性者を出さない、感染防止に努めた中で開幕戦を迎えた。GT300クラスは、Q1ではクラス分けを行い、10号車はB組でアタックを行う。Q1担当は富田。予選時間始まって55秒ほど待機してからピットを離れる。計測1周目に5番手タイムで通過。計測2周目で6番手、アタックラップの3周目に3番手、4周目にもタイムタップし01’25.232でQ2に駒を進めた。

Q2を担当するのはルーキードライバーの大草。Q1でクラッシュ赤旗があったため、約10分遅れで予選は開始された。かなりの緊張の中、ほぼ開始と同時にピットを離れる。計測1周目に14番手でストレートを通過。3周目には10番手。4周目には01’24.418のコースレコードタイムで3番手に。ラストアタックではタイムを更新する事はなかったが、ルーキードライバーの中ではトップのポジションで、初めての予選アタックは3番手で終了した。

富田竜一郎選手コメント
富士のテストの後、かなりタイトな時間の中修復してくれました。冬のテストの間にいろいろと試せた事が今回良い形で嵌まってると思います。車もタイヤも良い状態できていますし、トラフィックもありましたが、アタック自体は、車とタイヤのパフォーマンスは出し切れたと思っています。凄くいい予選日になったと思います。

大草りき選手コメント
初めてQ2を担当させて貰ったのですが(SGT予選そのものが初めて)めちゃくちゃ緊張しました。Q1で富田選手が良いタイムを出してきたおかげで、Teamの皆様から凄いプレッシャーを与えられ、正直車に乗り込むのはしんどかったです。良い車を作って下さったおかげで、自分の力を出し切れたと思っています。まずはGT-Rトップで予選を終われた事が自分にとってプラスになると思います。

2022年4月17日(日曜日)
決勝(P6)
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始時23度/32度 終了時22度/28度

今日は朝から風も穏やかで、最高のレース日和となった。ウォームアップ開始時には半袖でも充分過ごせる位の23度まで気温が上昇した。走り出しは大草から走行開始。15分過ぎでピットシミュレーションを行い、富田と交代。短いながらも、決勝を見据えたセットの確認を終えた。

スタートドライバーは大草。1周のフォーメーションの後、2022年SUPERGT開幕戦がスタートした。大草はルーキーらしくアグレッシブな走りで1コーナーへ。96号車RCFのインをつきパス。2番手にあがり、トップの61号車BRZを追いかける。徐々に引き離されるが、3番手に浮上してきた56号車GT-Rとも差を広げる。しかし、ロングランにまだまだ経験不足故に、徐々にタイムが落ち17周目に56号車にかわされてしまい3番手に。そのままペースは上がらず、25周目に18号車NSXにかわされ4番手。まだ後半スティントの事を考えればピットに入ることは叶わず、周回を重ねる。34周目にルーティーンのピット作業を行う為にピットへ。富田も久しぶりのフル参戦で気合いも入る。39周目に前を走る88号車Lamborghiniに迫る。1秒あった差は徐々に詰めていき、0.5秒以内で20周ほどバトルを展開。

なかなか攻略出来ないでいた55周目に単独で88号車がWヘアピン立ち上がりでスピン。7番手に。この時5番手を走る7号車BMWの強烈なブロックが原因で、5番手から7台ほどが数珠つなぎで繋がっていく。61周目に96号車がヘアピンで500クラスにヒットし、その後ボンネットがストレートでめくり上がり、そのままコンクリートウォールにクラッシュし、FCYが導入される。

69周目のダブルヘアピン1つめで接触がありながらも6号車にかわされ7番手に。71周目には7号車がヘアピンで55号車に追突され戦線離脱。6番手にあがり、そのままチェッカーを受けた。

藤井一三監督コメント
予選Q1,Q2とドライバーが頑張ってくれました。特に初めての予選アタックに臨んだ大草りき選手が3位と大健闘してくれました。レースも2名のドライバー共にミスなく頑張ってくれ、少しポジションを落としましたが、貴重な5ポイントをゲットしてチェッカーとなりました。
今後のレースが楽しみなコンビと思っています。次回富士大会はもう一人ルーキー塩津佑介選手も参加して、3名体制で望みます。応援を頂きましてありがとうございます。
引き続きのご支援を宜しくお願い致します。

富田竜一郎選手コメント
スタートに関しては、思った以上にがんばっていてくれたと思います。しかし、テストから不安視していたロングランのペースが良くなく、そこはシーズン通して伸ばせていってくれたら良いと思いました。
自分のスティントのピットストップで、若干ミスが出まして、ロスしたタイムがレース全体にかなり響いたと感じています。
それにより7号車や88号車に引っかかり、ペースをあげることが出来ない事、オーバーテイクするほどの速さもなかったので、後半のラフなレースになっていたので、どうやって生き残っていけるかが大事だったように感じます。
優勝した56号車GT-Rを考えられると、まだまだパフォーマンスをあげて行かなくてはならないと感じました。次の富士では、データなど持ち帰り、次の富士に向けて良いレースが出来るように頑張りたいと思います。

大草りき選手コメント
スタートは心配してたんですが、しっかりと1コーナーで96号車を抜くことが出来ました。そこまでは良かったのですが、後半ペースが落ちてくることを自分でも心配してた様に、徐々にペースを上げられなくなり、それが自分の課題だと思っています。