【レポート】2021 SUPER GT RD.8 FUJI 10号車 GAINER TANAX WITH IMPUL GT-R

【レポート】2021 SUPER GT RD.8 FUJI 10号車 GAINER TANAX WITH IMPUL GT-R

2021年11月27日(土曜日)
公式練習(P23)9:00~10:35
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始9度/13度

今年も最終戦は2年連続富士スピードウェイで開催された。富士山は雪をまとい、予選日も決勝日もきれいに見え、SUPERGT最終戦でラストランを迎える星野一樹を祝福してくれている様です。空もほぼ雲が見えず快晴の中、今年最後のレースが幕を開けた。

今回も前回に引き続きBOPバランスオブパフォーマンスのまま、ブースト圧が下げられ、厳しい戦いになることが予想された。

走り出しは星野一樹から。走り出しは毎回のことだが、路面が出来てくるまで、正しいセットアップは難しい。しかし、この時点でフロントタイヤが発熱せずアンダーステア傾向に。すぐに石川京侍と交代するが、やはりアンダーステアの様で、足回りのセットアップを進める。しかし、ストレートが伸びずタイムも伸びない。結局このセッションは、23番手で走行を終えた。

2021年11月27日(土曜日)
公式予選Q1 14:30~14:40(Q1グループA:P11) グリッドP22
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時10度/13度

今回の最終戦は、全車ノーウエイトの開幕戦と同じ状態でのスタートとなる。
Q1担当するのは石川。今回がラストランとなる星野にどうしても繋ぎたい。少しピットで待機してからコースへ。1周目に4番手、2周目には5番手となんとかQ2には残れそうな順位に留まっている。しかし3周目に8番手、4周目に7番手になるが、他車はコースレコードを出す勢いのマシンばかり。5周目にベストの01‘36.186のタイムを出すも、11番手でQ2に駒を進める事が出来なかった。やはりストレートスピードの遅さは致命的な様で、GTR勢は一台もQ2にすすめることが出来なかった。

星野一樹選手コメント
フリー走行から厳しくて、京侍の予選のタイムは車の全て引き出してくれたんですけど、今のパッケージでの持てる力を全部出したけど足りなかったというところですね。BOPが本当に厳しいし、そのことばかり文句言うつもりはないんですけど、土俵に上がれてない気がしてすごく悔しいです。今回が自分のラストランなんで、京侍と3年間やってきて、一緒に走るのも、GAINERさんと一緒に走るのも本当に最後なんで、明日は切り替えて、楽しんで思い切って走りたいと思います。

石川京侍選手コメント
フリー走行は20番手以降で、今回もいけるかなと思ったんですけど、BOPとかも苦しくて、アタック自体は結構満足いくアタックはできたんですけど、最後の最後に、一樹さんに繋げられず本当に申し訳ないなっていう気持ちでした。

2021年11月28日(日曜日)
決勝(P10)13:05~
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始時13度/23度 終了時11度/18度

昨日の予選日同様、富士山はきれいに見え、風が若干冷たいものの、雲一つ無い快晴の中決勝レースは開始された。決勝前のウォームアップは、星野からスタート。決勝に向けて最後の確認を行う。15分経って石川と交代。このセッションは21番手で走行を終えた。

スタートドライバーは星野。星野のSUPERGTラストレースが始まる。
2周のフォーメーションラップの後スタートが切られる。1周目に1つポジションあげて戻ってくる。しかし2周目には23番手に。徐々にタイヤが温まり始めると、ポジションをあげていく。6周目に7号車BMWと87号車HURACANの接触によりSCになる。

12周目にリスタートとなりレースが再開。前を行く34号車NSXと05秒の差で4周に渡って責め立てる。15周目に34号車を抜き18番手に。17周目頃からルーティーンのピット作業を始めるマシンも現れ、25周目に石川と交代するためにピットへ。全ての作業をそつなくこなし、石川をコースに送り出す。全車がピット作業を終えた時点で14番手に。その翌周に55号車NSXが500クラスのマシンと接触しリタイヤ。51周目に52号車SUPRAがバーストして脱落。54周目には88号車もバーストし戦線離脱し11番手に。

石川も徐々にペースが良くなり、一旦抜かれてしまった34号車を再び57周目に抜き返し10番手に。60周目に9号車FERRARIをかわして9番手に。しかし最終ラップのストレートでタイヤを交換し、ペースを上げてきた52号車に0.001秒差でかわされ10番手でチェッカーを受けた。

藤井一三監督コメント
星野一樹選手のラストランとなった最終戦、予選のポジションを考えるとよく戦ってくれたと思います。シーズン途中からの厳しい性能調整により、思うように戦えない状態ながら最終戦まで無事に戦い抜いてくれました。一樹選手には長い間ご苦労様でしたと。また、一年間応援を頂きました皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

星野一樹選手コメント
昨日の予選は本当に厳しい順位だったんですけど、なんとか追い上げてポイント獲得を目指して、最後まで頑張りました。スタートからガンガン行けなかったのですが、ちょっとずつ上げていけて、京侍に繋ぐことが出来ました。京侍も途中からすごいペースが良く、順位を上げてくれました。最後は暫定10位なのでポイント取れたんで、GAINER2台で後方から追い上げたことが本当すごい良かったと思うし、個人的にはこれが本当に最後のレースで、特別な感情を持ちながら走ったというよりも、普段通り、いつも通りに気持ちを落ち着かせて走りました。個人的には、長い19シーズンの応援ありがとうございました。GAINERに来てから4年間でしたけど、本当にチームにもよくしてもらいましたし、2019年の京侍とタイでの優勝だけしかすることしかできずに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当に今まで応援ありがとうございました。

石川京侍選手コメント
僕個人としては序盤にペースを上げれずに苦しんだんですけど、後半ペース良くなって、追い上げることができたので、そこは良かったかなと思います。ただやっぱり結果としては、2019年のタイ以降表彰台に乗れずにつらいシーズンを送ってきたんですけど、これは僕自身としてすごい良い経験になったと思うので、来シーズンに生かしたいと思います。一樹さんお疲れ様でした。