【レポート】2021 SUPER GT RD.6 AUTOPOLIS 11号車 GAINER TANAX GT-R

【レポート】2021 SUPER GT RD.6 AUTOPOLIS 11号車 GAINER TANAX GT-R

2021年10月23日(土曜日)
公式練習(P17)9:15~11:00
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始10度/16度

非常事態宣言が全国で解除され、少しずつではありますが、イベントの観客動員数も増えつつある。しかし、油断をすると再び感染も増えることが懸念され、SUPERGTでも引き続き、PCR検査、抗原検査を行いパドックには検査を受けていない人の入場は許されず、一般客との規制も厳しく行なわれている。新型コロナ感染の予防策を徹底している中、第6戦AUTOPOLISは2年ぶりの開催となった。

走り始めは平中克幸から。想定以上に気温が低く、路面温度も上がらず、なかなかタイヤが暖まらない。路面もまだまださらさらしている状態で、マシンバランスはアンダーステア気味。10分ほど走行し安田裕信と交代する。走り始めこそそれなりに運転できたが、タイヤと路面温度が合ってないようだとのコメントが。2度ほどの赤旗中断後再び平中に代わり走行。フロントの足回りを調整し再度安田と交代する。タイヤによっては、タイヤカスが取れず、タイムロスが酷いとのこと。予選に向けてのタイヤ選択を行いこのセッションは17番手で走行を終えた。

2021年10月24日(土曜日)
公式予選Q1 13:58~14:08(Q1グループB:P11) GRID:22
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時14度/26度

曇り空朝から気温は上がったものの相変わらず風は強く、日陰と陽向との体感温度はかなり違ってくる。Q1担当は平中。2分ほどピットで待機しコースへ。1周目で9番手、2周目で10番手、ラストアタックの3周目ではベストの01‘44.370のタイムを出すが、最終11番手で予選Q2には進めず、明日は22番手からのスタートが決まった。

平中克幸選手コメント
皆さんいつもありがとうございます。今回久々にQ1担当させてもらったんですが、本当にこのQ1を通過するには壁が高くて、今回こそと思って臨んだんですが、やっぱり残念な結果に終わってしまいました。それでも自分の中ではミス無く走れたと思いますし、あと車的にもタイヤ的にも、決勝に向けて準備をしたつもりなので、明日の決勝ではしっかりと追い上げて、少しでも多くポイントを取って帰りたいと思いますので、最後まで応援よろしくお願いします。

安田裕信選手コメント
皆さん応援いつもありがとうございます。走り出しから厳しい状況で、Q1も厳しい結果になってしまったんですけど、明日は平中選手と力を合わせて、たくさん追い上げるように頑張って表彰台まで目指したいと思います。応援よろしくお願いします。

2021年10月24日(日曜日)
決勝(P5)13:35~
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始時13度/21度 終了時13度/18度

昨日と同じく晴の空だったが、相変わらず風は冷たい。決勝前のウォームアップ走行は安田からスタート。3周計測して平中と交代する。平中はOUTINでピットに戻り、タイヤの皮むきを行う。平中は計測3周でこのセッションを終えた。決勝スタートドライバーは安田。2周のフォーメーションラップの後スタートが切られる。1周目に4台をパスしてコントロールタワーを通過。3周目に9号車FERRARIを抜き、翌周からは後方から来る55号車NSXとバトルを展開。

8周目に55号車とのストレートスピードの差が歴然とあり、500を巧みに使われて18番手に後退。ここで22号車AMGが第2ヘアピンでクラッシュしコースに車両の部品が散乱。FCY(フルコースイエロー)が導入され、10周目にはSC(セーフティカー)が導入される。

15周目にリスタートされるが、翌周に48号車GT-Rと35号車RCFが接触し、48号車が大きく大破。部品がコース上に散乱し、即座にFCYとなり、その後またSCが導入された。21周目にリスタートとなり、ピット作業をするマシンでピットが混雑したため、安田をピットに戻さずルーティンのピット作業を先延ばしに。SCになる前はかなり渋滞の中を走行していたが、SC後は安田のペースでラップを刻む。33周目にほとんどのマシンがピット作業を終了し、安田は暫定でトップに。

39周目辺りから500クラスと絡み始めると、40周目に安田をピットに戻し、平中にハンドルを託す。平中がコースに復帰すると、5番手を走行。SC前から数えると12台をパスした事になる。

フレッシュなタイヤを履く平中は、GT3の中でも一番のラップタイムを刻み、トップ車両や4番手を走るJAF車両のブリジストンタイヤユーザーとも遜色ないタイムを刻む。58周目には4番手を走行する52号車SPURAを0.8秒差まで詰め寄るが、さすがにストレートでおいて行かれるため、抜く事までは敵わず、5番手でチェッカーを受けた。

藤井一三監督コメント
ここ数戦レース後半が上手く戦えなく、今回はそれを見直して臨みました。予選はやはり苦しく後方からのスタートとなったのですが、FCY,SCの混乱を掻き分け順位を上げて行きました。途中作戦を変更してDr交代、タイヤ交換を遅らせることに。チェッカー時は5位まで上げてくれました。次回の茂木大会、ハンディウエイトも半減されます。この調子で行きますよ。応援頂きましてありがとうございました。

平中克幸選手コメント
今回はすごくいいレースができたと思いますます。ファーストスティントの安田選手がかなり引っ張ってくれて、いい走りでつないでくれたので、その後5位でコースに戻りました。表彰台狙ってるぐらいまで見えたんですけど、ただやっぱり前も速くて、抜くまでには至りませんでした。22番手からのことを考えるとすごく今日は完璧なレースができたと思いますし、みんなの頑張りが結果に繋がって、久々に乗ってても楽しいレースができたので、この勢いで次の茂木もしっかりとチャンピオン争いを意識しながら、表彰台、優勝というところを目指して頑張りたいので、応援よろしくお願いします。ありがとうございます。

安田裕信選手コメント
皆さんありがとうございます。22番スタートでいけるかと不安やったですけど、でも走り出すタイヤも車も調子良くてチームからフルプッシュって言われて、すごい頑張って今日は良い仕事が出来ました。その後平中さんが3位争いまで追いついてくれて、22番手からこんなに興奮するレースになるとは思いませんでした。皆様の応援のおかげです。次回、茂木で表彰台に乗れば、チャンピオン争いも今4位にいてますので、諦めずに頑張ります。