【レポート】2021 SUPER GT RD.6 AUTOPOLIS 10号車 GAINER TANAX WITH IMPUL GT-R

【レポート】2021 SUPER GT RD.6 AUTOPOLIS 10号車 GAINER TANAX WITH IMPUL GT-R

2021年10月23日(土曜日)
公式練習(P10)9:15~11:00
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始10度/16度

非常事態宣言が全国で解除され、少しずつではありますが、イベントの観客動員数も増えつつある。しかし、油断をすると再び感染も増えることが懸念され、SUPERGTでも引き続き、PCR検査、抗原検査を行いパドックには検査を受けていない人の入場は許されず、一般客との規制も厳しく行なわれている。新型コロナ感染の予防策を徹底している中、第6戦AUTOPOLISは2年ぶりの開催となる。

走り始めは星野一樹から。想定以上に気温も低く、路面温度も上がらず、なかなかタイヤが暖まらない。路面もまだまださらさらしている状態で、セットもタイヤの評価も進まない。そんな中バキュームホースのトラブルが発生し修理に入る。約30分間の修理に費やし、再び星野がタイヤの評価に入る。なかなか思ったようなパフォーマンスが見えない。その後石川京侍と交代するが評価は同じ。決勝のタイヤ、予選のセットを確認しこのセッションは10番手で終えた。

2021年10月24日(土曜日)
公式予選Q1 13:40~13:50(Q1グループA:P7) 公式予選Q2 14:33~14:43(Q2:P15)
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時14度/26度 Q2開始時13度/26度

朝から気温は上がったものの相変わらず風は強く、日陰と陽向との体感温度はかなり違ってくる。Q1担当は石川。1分ほどピットで待機しコースへ。計測1周目に4番手、2周目に6番手とQ2進出するにはかなりギリギリのライン。3周目にベストの01‘43.936のタイムを計測。ハードタイヤを選択しながらも、7番手でQ2に駒を進めた。

Q2は星野が担当する。星野も石川同様1分ほど待機してコースへ。アタックに入る。1周目で8番手、2周目で10番手。3周目にベストの01‘45.326をだし13番手に。最終は15番手で明日の決勝スタートが決まった。

星野一樹選手コメント
京侍が頑張ってくれて、自分も頑張ろうと思って行ったんですけど、言い訳できないくらいにうまく乗れなくて、グリップ見つけられませんでした。本当ごめんなさい皆さん。諦めちゃいけないんで、何とか自分で出来ることを見返して、探して、決勝に向けて頑張りたいと思ってます。応援よろしくお願いします。

石川京侍選手コメント
走り出しから結構意気込んできたんですけど、フリー走行からフィーリングが良くなくて、厳しかったです。どのみち厳しいのなら、ハードタイヤでの決勝を見据えて予選行きました。自分なりに攻めたんですが、何とかギリギリQ2に繋げる事ができたんで、レースに向けて今回はいいんじゃないのかなと思ってます。周りのタイヤがズルズルたれてくるはずですので、明日は追い上げます。

2021年10月24日(日曜日)
決勝(P7)13:35~
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始時13度/21度 終了時13度/18度

昨日と同じく晴の空だったが、相変わらず風は冷たい。決勝前のウォームアップ走行は星野からスタート。6周計測して石川と交代する。石川は計測3周でこのセッションを終えた。決勝スタートドライバーは星野。2周のフォーメーションラップの後スタートが切られる。1周目に2台をパスしてコントロールタワーを通過。8周目に56号車GTRにかわされるが、翌周には30号車をかわして再び13番手に。

ここで22号車AMGが第2ヘアピンでクラッシュしコースに車両の部品が散乱。FCY(フルコースイエローが導入され、10周目にはSC(セーフティカーが導入される。15周目にリスタートされ、前の56号車、後方の87号車HURACANとは1秒以内でバトルが続くと思われた翌周に、48号車GTRと35号車RCFが接触し、48号車が大きく大破。部品がコース上に散乱し、即座にFCYとなり、その後再びSCが導入された。数周の周回のあと、ピットレーン入り口がオープンになり、星野はタイヤ交換のみ行い再びコースへ。

空いているところで走行しタイムアップを図る。そして23周目に石川と交代するために再びピットへ。石川のペースも悪くなく、その後25番手まで一旦落ちたが、22番手、18番手、15番手とポジションをあげていく。ほとんどのマシンが通常のピット作業を行った時には7番手までポジションをあげていた。

全車がピット作業を終えた41周目に6番手に。しかし早めにタイヤ交換を行っていたため、フレッシュなタイヤを装着しているマシンには敵わず、55周目に4号車AMGにかわされてしまうが、そのままのポジションを守り切り7番手でチェッカーを受けた。

藤井一三監督コメント
ここ数戦を振り返り、今回は決勝レースでの安定を重視した作戦で進めました。それでもQ2に進出してくれ、スタートしてからも順調でした。FCY、SCとレースが混乱してきたので、この機会にDr交代を。ポジションを上げながら最後は7位とポイントゲット出来ました。調子は上向きになってきています。次回茂木大会もこの調子で行きます。応援頂きましてありがとうございました。

星野一樹選手コメント
久々にポイント獲得できてよかったと思います。本当に応援ありがとうございました。スタートはすごい良かったんですけど、ちょっとゴチャつく間に1度ポジションを失ったりして、その後ちょっとずつ追い上げていけたんで、そこは良かったと思います。作戦もすごく当たって、最後京侍が厳しい状況にはなっちゃって申し訳なかったです。早めに入って、長く引っ張るっていう作戦に変えて、すごく力強いレースができたと思います。ここまで来ると本当嬉しいですけど、でも課題ももちろんたくさん見つかりました。表彰台は見えてきてるんで、残り2戦、予選改善して、なんとか表彰台に乗って終われるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。

石川京侍選手コメント
一樹さんがスタートから順位を上げてくれてて、結局SCとかあったんで、後ろが分断になったので作戦的に、SC中のピットオープンでピットに入って、タイヤだけ代えて行きました。そのあとすぐにドライバーだけ交代して走ったんですけど、前半順位が上がっていったんですけど、やっぱりペースが思いのほか悪くて、順位落としちゃったんで、申し訳ないなっていう気持ちがありますが、今現状ではやれることができたと思います。久々にポイントも取れたんで、このまま順位をどんどん上げてって、表彰台、優勝したいと思います。