2021年5月3日(月曜日)
公式練習(P3)9:05~11:30 GT300占有 10:30~10:40
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始15度 / 25度、終了17度 / 33度
コロナ禍の影響で、首都圏や大阪に出された非常事態宣言により無観客開催も検討されておりましたが、有観客による開催となりました。快晴に恵まれたゴールインウィークで例年通り富士スピードウェイで開催された。走り出しは平中克幸から。
走り始めからマシンバランスは良いようで、ただ路面が出来てくるとアンダーステア傾向になりそう。赤旗になったところで安田裕信と交代。安田はブレーキバランスを変更し走行を続ける。
20分後に再び平中と交代。このセッションでのベストタイムを出した周はDUNLOPコーナーで失敗しながらも一時トップに。その後車高を変更し再び安田と交代。
足回りのセットも変えながら、このセッションは3番手で走行を終えた。
2021年5月4日(火曜日)
公式予選Q1/14:48~14:58 Q2/15:23~15:33(Q1グループB:P3 / Q2:P6)
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:Q1開始時 16度 / 24度 Q2終了時 16度 / 28度
午後からの予選は今回もA組、B組と2組に分かれての予選となる。11号車はB組で安田が担当する。
朝は五月晴れだったが、徐々に雲が増えてくる。3分ほどピットで待機してからコースへ。1周目に3番手のタイムを記録。2周目も3番手に。最終アタックで1分36秒295のタイムで再び3番手に。無事平中にバトンをつなげた。Q2を担当するのは平中。オンタイムでQ2も開始され、安田より若干早くコースへ。計測1周目で4番手。翌周もタイムアップ。ラストアタックでは、1分36秒111とベスト更新するが、明日の決勝は6番手からのスタートが決まった。
平中克幸選手コメント
安田選手も言ってた様に、開幕戦でブーストを絞られて、また今回富士の前にさらにブーストを絞られたので、今回は本当に全然戦えないんじゃないかなっていうふうに思ってたんです。でも車とタイヤのおかげですごく厳しい状況の中でも、いい戦いができてるので、しっかりと決勝もこの勢いをキープして、表彰台を目指したいと思います。応援よろしくお願いします
安田裕信選手コメント
練習走行から割と調子が良いんですけど予選だとBOPの問題で他の車も速いのはわかっていたんで、苦しい展開になると思ったんでけど、Q1は無事3位で通過できました。本当に車としては10以内に入るのも大変だったけど、平中さんがうまくタイムをまとめてくれて、6位というスタートで、表彰台を狙える位置なので、良かったです。
2021年5月4日(火曜日)
決勝(P16)14:30~
天候:晴 コース:ドライ 気温/路面温度:開始時21度 / 35度 終了時16度 / 23度
昨日の予選時は雲が広がったものの、決勝日の今日は五月晴れに恵まれ、絶好のレース日和となった。
決勝前のウォームアップ走行は平中から。計器のトラブルにより急遽ピットに戻ってくる。主電源のオンオフを行い再びコースへ。
大きなトラブルになること無く、15分後ピットへ戻り安田と交代する。ピット作業のフルシミュレーションを行いコースへ。トラクション、バランスも感じは良いようで、このセッションは12番手で走行を終えた。
スタートドライバーは安田。フォーメンションラップが2周行われ、久しぶりの500kmのレースがスタートした。安田のスタートが決まり、1コーナーまでに2台をかわして4番手に浮上。前を走る55号車NSXを追いかける。2周目にGT500クラスのマシンがエンジンブローしSC(セーフティカー)が導入される。6周目にリスタートされ、レース再開。55号車とは1.5秒差の攻防、後車の52号車SUPRAとは1秒差の争いが延々と続く。トップ2台と3位争いの3台でレースは1回目のピット作業のタイミングになる。この後のことも考え30周の周回はクリアしておきたい。しかし無情にも29周目に500クラスのマシンが最終コーナーを立ち上がったところで左後輪が外れ、その周にSUPERGTでは初導入のFCY(FULL COURSE YELLOW)が発動。
このタイヤが外れたマシンの前方を走行していた安田はもちろんピットには入れず。そしてFCY時にはピットには入れないルールのため、またしてもベストタイミングを逃してしまう。31周目に解除され、1回目のピット作業に入り、平中をコースに送り出す。この時ピットを終えたマシンの中では10番手。FCYの出た場所がストレートだったため、タイミングは最悪だった。それでも平中のペースは悪くなく、37周目には2号車LOTUSを、41周目に4号車AMG抜く。、全車が1回目のピットを終えた時点では8番手に。
44周目に300クラスにストップ車両が出たたため、2回目のFCYが導入される。46周目に解除され、再び前車を追いかける。この時56号車GTR、60号車SUPRA、平中と6番手争いを展開。60号車が先に56号車を攻略。平中は56号車の執拗なブロックに阻まれなかなか攻略出来ない。しかしそんな55周目DUNLOPコーナーでアウトから抜き7番手に。この時点で前車60号車とは5秒近くの差を空けられていた。この頃から2回目のピットを行う車が出始める。11号車は67周目5番手になった時点で安田と交代するためにピットへ。ピット作業も完璧に行い安田をコースに送り出す。全車2回目のピット作業を終えると、8番手を走行。前車はストレートの速い88号車Lamborghini。差は4秒から徐々に詰めていき75周目には1秒差まで詰め寄る。GTRは立ち上がりは抜群に良いが、BOPによりストレートは決して速い訳では無く、かといってコーナーリングスピードもそれほど速いわけではないので、抜くポイントが非常に難しい。安田は諦めること無く追いかけ、95周目にやっと攻略する。
前の65号車と4.6秒差。残り周回が約6周。攻略出来るかわからないが安田のペースは衰えず攻める。しかし無情にも突然101周目のDUNLOPコーナー入り口でタイヤがバースト。そのままピットへと戻ることになってしまい、500kmのレースは残り2周を残してノーポイントに終わってしまった。
藤井一三監督コメント
今回は500Kmと通常のレースに比べると距離が長いレースでした。BOPによりターボブーストを下げられ、苦戦することは分かっていました。ゲイナーはGT-Rの2台体制、11号車はチョットだけギャンブルぎみのセットアップで優勝狙いを。接戦を繰り広げるもBOPの影響も有って、ストレートスピードが伸びなく、上位車両をパス出来ずに粘りの走行をしていたのですが、チェッカーまで残り2Lapというところでタイヤバースト。攻めた形での結果と受け止めています。次回鈴鹿大会は昨年優勝した大会です。今年も狙っていきます。応援頂きまして有難うございました。
平中克幸選手コメント
スタートは安田くんが本当に抜群に決まってて、これ以上ないスタートで4位に上がって、このペースでいけば表彰台も狙えるなっていうレースだったんですけどまたね。昨年からずっとSCで悩まされ、今回はFCYが出たら出たでFCYでまた損をして、っていうなんか本当に歯がゆいレースになってしまいました。その中でも自分のスティントもペースが良くて、ペースが良かっただけにすごく残念ですし次頑張ります!みたいな感じでは今はまだ言えない心境ですけど、とりあえず次のレースまでにはちゃんと自分の気持ちも整理して臨みたいなと思います。ありがとうございました。
安田裕信選手コメント
スタート抜群に決まって、2台抜いて4位走ってました。前のARTAに追いつきながらうまく走れたんですけど、途中でFCYが入ったときに全然僕らは入れる場所じゃなかったんです。それで順位を落としてしまいました。その後順位を上げてもらったんですけど、最後の最後僕のときにペース良かったんすが、バーストしてしまってノーポイントになったんす。でもそれを前向きに考えて、車も重くならないし次のレースできっちり表彰台に乗れるように頑張りたいと思います。