【レポート】2021 SUPER GT Rd.1 OKAYAMA 10号車 GAINER TANAX with IMPUL GT-R

【レポート】2021 SUPER GT Rd.1 OKAYAMA 10号車 GAINER TANAX with IMPUL GT-R

2021年4月10日(土曜日)
公式練習(P3):9:45~11:20
天候:晴:コース:ドライ気温/路面温度:開始8度/21度、終了13度/29度

まだまだ猛威を振るう新型コロナウイルス蔓延の中、観客人数も制限されながらも、2年ぶりに岡山国際サーキットで開幕戦を迎えた。
今シーズンもGAINERは、10号車、11号車の2台体制で戦って参ります。
運に左右されない強運を!を合い言葉に、2台ともがチャンピオン争いに最終戦まで加われるようにチーム一丸となって戦って参ります。

この日の岡山は久しぶりに春の晴天に恵まれた。走り出しは石川京侍から。タイヤの温まりは悪くなく、マシンバランスも悪くないと石川。ただ低速コーナーでのアンダーは気になるようだ。
10時30分過ぎに星野一樹と交代する。
星野のコメントもアンダー気味とのこと。トラクションもなく、車高、足回りのセットを変更。
このセッションは、石川が後退前に計測した1’26.306のタイムで3番手で走行を終えた。

2021年4月10日(土曜日)
公式予選Q1:14:00~14:10 Q2:14:53~15:03(Q1グループA:P6/Q2:P11)
天候:晴:コース:ドライ気温/路面温度:Q1開始時15度/32度Q2開始時16度/33度

新型コロナウイルス感染拡大により、開幕戦は事前にドライバーやチームスタッフ、SUPERGTスタッフ、パドックに入場するすべてのレース関係者がPCR検査を事前に行い、サーキットから陽性者を出さない、感染防止に努めた中で開幕戦を迎えた。
GT300クラスは、昨年同様岡山、菅生、などのQ1ではクラス分けを行い、10号車はA組でアタックを行う。
Q1担当は石川。予選時間始まって1分ほどでピットを離れる。計測1周目に8番手タイムで通過。
計測2周目で5番手、その後1台がでタイムアップし、6番手でQ2に駒を進めた。

Q2を担当するのは星野。2分ほどピットで待機してからコースへ。計測1周目に1分35秒847で9番手でストレートを通過。2周目には、5番手に浮上。3周目には1’26.385で10番手。ラストアタックを掛け、セクター3でタイムアップをするが、ベストラップを更新することが出来ず、明日のグリッドは10番手からのスタートが決まった。

星野一樹選手コメント
Q2は11番手になりました。11号車のポールポジションおめでとうございます。もう尐しいけるかなと思ってましたが、初めてのソフトタイヤが思うように使い切れませんでした。もっといけたはずです。車もチームがきちんと仕上げてくれましたし、タイヤもかなりよかったので、次戦以降の予選では必ず上位グリッドにつなげていけるように頑張ります。決勝はまだまだ追い上げられるので、京侍と2人で絶対順位を上げてポイントしっかり取って富士につなげて行きたいと思います。

石川京侍選手コメント
僕がQ1を担当しました。明日の気温が上がりそうだだったので、固めのタイヤでアタックしました。ギリギリの戦いになるかと思いましたが、僕的にはよかったです。ロングランも良さそうだったので、明日の決勝は雤もなさそうなので頑張りたいと思います。

2021年4月11日(日曜日)
決勝(P10)
天候:晴:コース:ドライ気温/路面温度:開始時19度/36度終了時19度/33度

晴れの国岡山らしく、昨日に続き穏やかな春らしい陽気に恵まれた岡山国際サーキット。
決勝レース前の20分間のウォームアップ走行が行われた。
まず星野から走行開始。10分過ぎでピットシミュレーションを行い、石川と交代。短いながらも、決勝を見据えたセットの確認を終えた。

スタートドライバーは星野。2周のフォーメーションの後、2021年SUPERGT開幕戦がスタートした。
星野は無難に1コーナーへ。後方から88号車LAMBORGHINIと0.5秒以内の攻防を繰り返す。6周目に30号車PRIUSが500クラスに接触し、後方車両に追突されヘアピンンでストップ。1回目のSC(セーフティカー)が導入される。最終的に30号車はオフシャルの手によって動かされ、自走でピットに戻る。
9周目にリスタートになりレース再開。
88号車とのバトルは延々と続き、前車31号車PRIUSとは徐々に差を詰めて行く。
25周目からルーティーンのピットが始まり、28周目にピット作業を終えた360号車GT-Rがピットアウトした1コーナーでスピンしイン側にマシンを止めてしまう。その瞬間ほぼ全てのチームが、SCが出ると考えただろう。

小笠原エンジニアもすぐさま星野に指示をだす。30周目にピットへ。しかしピット作業を終えてコースに戻った位置がピット作業を行っていない60号車SPURAの後方で、SCが60号車を先頭に送り出しを行い、昨年鈴鹿で周回遅れになった状況と同じになってしまった。38周目にSCが解除され、全車ピット作業を終えた時点で12番手。
前車88号車とは5秒の差、後方21号車AUDIとは5秒差から徐々に離していく。

その後他車が500と接触があったり、ドライブスルーのペナルティを受けるなどしたため、70周目には10番手に。
88号車との差は縮めることは出来なかったが、貴重な1ポイントを獲得した。

藤井一三監督コメント
公式練習、予選と多少の問題は抱えつつ順調に進めて行けました。
予選ポジションはもう少し上位を確保できたかと思いますが、初めてのダンロップタイヤでのタイムアタックとしては
まあまあかと。決勝レースはまたもやセーフティーカーによる悪戯でポジションを落としてしまうことに。ピットインのタイミング、作業、すべて悪くは無かったのですが。
星野、石川両ドライバーの頑張りに応えるべく、次戦富士大会に挑みます。応援頂きまして有難うございます。

星野一樹選手コメント
たくさんの応援ありがとうございました。スタートから結構厳しいバランスで、後ろを押さえるのに徹してました。ペースが上げられませんでした。最低限ミニマムでピットに入れて、京侍が後半固めのタイヤで頑張ってくれて、1ポイント取れたのでポジティブな要素だったのですが、ペースを上げられなかった課題もあるので、ドライビングも他にも見直す部分は多いので、次の富士では上位で戦える様に頑張ります。

石川京侍選手コメント
応援ありがとうございました。一樹さんが言われたように、バランスが苦しくて、一樹さんが守ってくれたポジションを意地でも落としたくなかったです。僕のスティントに関しては抜く事はできなかったのですが、ラップタイムもそんなに悪くなかったみたいなので、ポジティブに捉えて、次の富士は予選からガンガン行きたい思います。