【レポート】Rd.4 MOTEGI 11号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

【レポート】Rd.4 MOTEGI 11号車 GT-R NISMO|SUPER GT2020

2020年9月12日(土曜日)

公式練習 (P6)10:00〜11:35

天候:小雨から曇:コース:ウエット/ドライ 気温/路面温度:開始32度/30度、終了28度/30度

新型コロナウイルスの感染拡大防止策から、これまでの3戦同様に無観客での開催となった第4戦のツインリンクもてぎ。
前回優勝によりウエイトハンディが100kgと最大重量を乗せて走る11号車。
天気予報も雨がらみで、出来れば雨が降ってくれ た方がマシンにとってもタイヤにとっても負担が無く戦える。

昨夜降った雨の影響で、所々濡れた箇 所が残っていた。
まずはスリックタイヤで 走行を開始し、走り出しは平中克幸から。
開始から15分が経過し路面を全て濡らす雨が降ってきたところでウエットタイヤに交換して再度コースへ。
その後赤旗中断となり雨もやみはじめたので、ピットで 待機。
徐々に路面も乾き始めたタイミングで平中はコースへ。
その後安田と交代 し、曇り空ながらもドライコンディションで の走行となり、このセッションは6番手で走行を終えた。

2020年9月12日(土曜日)

公式予選 (Q1グループB:P1/Q2:P7) 14:30〜14:40/15:23〜15:33

天候:曇:コース:ドライ/ウエット気温/路面温度:Q1開始時25度/29度 Q2終了時25度/28度

今回も公式予選(Q1)は、2組に分かれ各組上位8台がQ2に進出することが出来る。
今回の11号車はAグループになる。 Q1を担当するのは安田。少しピットで待機してからコースへ。
安田の前はクリア。100kg積んではいるが、マシンバランスはすこぶる良い。
今回も暖まりのいいDUNLOPタイヤの特性を生かし、計測1周目で前回の鈴鹿のQ1と同じく3番手タイムを記録。 翌周には01’47.671のタイムでトップに立つとそのままグループAのトップでQ1を通過した。 Q2は平中が担当。
天気が微妙だったためコースオープンと同時にアタックを開始する。
計測1周目では3番手、2周目、3周目 共にトップ計測だったが、すぐ後方を走る61号車BRZにタイムを更新されてしまう。そしてラストアタックの周に前を行く1台にアタックを阻まれもう1周アタックできると思った平中は、アタックを一旦中断。
ピットからはラストラップとの無線が入り、残念な最終アタックとなってしまった。最終ラップではほぼ全車のタイヤが暖まっていたため、タイムを更新するマシンが多く、12番手のグリッドが決定した。

平中克幸選手コメント
本当に安田選手が良いQ1をトップで通過してくれて、Q2も結構自信あったんですけど、雨がぱらついたのと、前の車に詰まってしまって、最終的にはトップを狙いに行くために前との車の差を一旦開けて、最後アタックしようと思ったところでそこがチェッカーで、本当に残念ですね。
まず普通にその周良かったとしても、そのままチェッカー受けてたら4.5番手にはいたと思うんで、明日のレースに対してはちょっと痛いミスなんですけど、気持ちを切り替えて、しっかりレース走りたいと思います。

安田裕信選手コメント
すごい良いラップを刻むことができて1位で通過できました。
それは良かったですが、Q2に関して速さは全然あったんですけど、 タイミングが合わなくて引っかかってしまいました。軽く3番手には入れたと思うんです。
非常に悔しいけど、明日は天候を味方 につけて前向きに頑張りたいと思います。

 

2020年9月12日(日曜日)
決勝(P6) 13:00〜

天候:曇:コース:ドライ 気温/路面温度:開始時27度/34度 終了時24度/29度

午後から雨が降るとか降らないとか、時間毎に天気予報もころころ変わる状態で、早朝は晴れ間も覗いていたツインリンクもてぎ。
昼前から徐々に雲が広がりはじめ、気温も路面温度も、11号車にとっては嬉しい状況に。
無観客開催のため、今回もパレードラップは行われず、1周のフォーメーションラップのあと63周の決勝がスタートした。
スタートを担当するのは安田。決勝前のウ
ォームアップでは、決勝を見据えたガソリン満タンでの走行で、ハンディウエイトを含む重量によるブレーキも厳しく、アンダーステアにもオーバーステアにもなると悲鳴を上げていた。
しかし、スタートしたらそんな事は関係ないとばかりに前車を猛プッシュ。1周目に10番手、5周目には9番手とポジションを上げていく。9周目のV字コーナーで前を走る車両と500クラスが接触しクラッシュ。
1回目のSCが導入される。 13周目にレースがリスタートされると、前を行く9号車AstonMartinを1秒以内で追いかける。しかしストレートの速いこのマシンを追い抜くのは非常に大変で、差は広がることも詰まることもないまま周回を重ねる。
20周を過ぎた辺りからルーティーンのピットが始まり、安田も26周目に平中と交代するためにピットへ。

タイヤも4本交換して平中を送り出す。 38周目に全車がピット作業を終えた時点で6番手を走行。
43周目に2回目のSCが導入され、48周目にSCが解除されると、残り周回数も少なく、 超スプリントのレースがここから始まる。
この時もピット作業をする前と同じ9号車が前を走る。同じように1秒以内 の攻防を繰り返していた。
56周目に2 番手を走行していた360号車GT-R がガス欠でストップし5番手に浮上。 しかし11号車にも58周目にガソリン 残量警告の赤ランプが点灯。この時点で残り2周。最後までチェッカーを 受けるためエンジニアはエンジンマップの変更を指示。
なんとか7番手で チェッカーを受けたが、1コーナーでマシンを止める。
その後ペナルティを受けた車両があり、正式結果は6番手となり、ランキングも1位をキープした。

藤井一三監督コメント
秋が近くなってきたなと感じさせながらも、読めない天候での公式練習、予選。
100Kgのハンディウエイトは流石にマシンにダイレクトな影響を与えてくる。
それでもQ1 トップ通過、Q2も上位を狙ってところでタイムオーバー、12番グリッドから決勝 をスタート。
堅実にまた着実に順位を上げて最終的には6位で貴重なポイントをゲット出来ました。
まだまだハンディウエ イトは100kgの状態でのレースが続きます。
平中、安田両選手には辛い状態でのレースになってしまいます。
ここが正念場と捉え戦っていきます。
応援頂きまして有難うございます。

平中克幸選手コメント
応援ありがとうございます。結果は7位となりました。
昨日の予選順位から考えると、いいのかなっていうところもあったんですけど、最終的にタイヤがすごく良くて、上位も狙える感じだったので、昨日の予選も悔やまれますし、ちょっと反省するところが多いレースになっちゃったのかなと思います。
ただ、しっかりとこれを受け止めて、次第5戦からはお客さんも来てもらえるレースになるので、そこでしっかりとまたいい走りを見せられるように頑張りたいと思います。
ありがとうございます。

安田裕信選手コメント
予選はちょっと不運があって後ろからになってしまったんですけど、決勝スタートは、平中さんから最低1周目に3台抜いてきて、とお願いされました。
いわれたからには何とか抜いてきました。最後は本当4位になりそうだったんですけど、最後ちょっとガス欠になってしまって、すごいもったいないレースやったんですけど、ポイントランキングまだ1位になってるんで、次戦も頑張りたいと思います。