5月20日(土曜日)
公式練習 9:00~10:35
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.2
ノックアウト予選 1回目 13:30~13:45
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.8
ノックアウト予選 2回目 14:15~14:27
天候:晴/コース状況:ドライ
熊本、大分地震の影響で、昨年はオートポリスでの開催が中止になり、 2年ぶりの開催となる九州決戦。真夏を思わせるほどの日差しの中、走り出しは平中克幸から。
震災後の路面回収や、中国からの黄砂などの影響もあるのか、かなり路面は埃っぽく、さらさらしている感じで、なかなかグリップが上がってこない。
程なくしてBjorn Wirdheimも路面状況と、マシンバランスの確認のためにコースへ。Wirdheimはリアがかなりナーバスで、アンダーにもオーバーにもなるという。再び平中と交代。やはりアンダーが強く、アクセルを踏んでいくとオーバーになる。リアスタビ、車高などを調整し占有時間に入る前に、Wirdheimと交代。
このセッションは、2番手のタイムで終了した。
Q1を担当するのは、Wirdheim。
午後からも日差しは強く、気温も路面温度も予想を遙かに超える。
予選開始と当時に、Wirdheimはピットを離れていく。しかし開始3分後に、№52MC(マザーシャーシ)がコースオフし、赤旗中断。さぁこれからアタックという時の赤旗は、タイヤの一番タイムの出るタイミ ングを逃してしまうことになる。
条件は他車も同じということで、再開後すぐにコースインしていく。
Wirdheimは計測1周目に、1分45秒775のタイムを計測し、暫定2番手。それからアタックを続けるが、やはり赤旗の影響は大きく、タイムアップすることはなく、11番手でQ2に駒を進めた。
Q2は平中が担当する。№4AMG に続いてコースインしていく。計測2周目に1分44秒523のタイムで、暫定3番手。
タイヤの温存も考えて、計測はこの時点で終了。
タイムを更新したのは、№25MC(マザーシャーシ)と№5MC (マザーシャーシ)。
今回のオートポリスは、車重の軽いJAF勢が優位。
5番手のポジションから明日はスタートする。
平中 克幸ドライバーコメント
朝のフリー走行から、車のバランスも比較的良い状態で、タイム的にも周りと 比べても、良いタイムで走行が出来ていたので、予選に関してはそこまで心配する事無く、臨めました。ただ、周りの車が予選では思った以上に、タイムを出してきて、JAF勢やマザーシャーシ(MC)とか車重の軽い車が速かったので、それはしょうがないのかなと思っています。僕らは最善を尽くすことが出来たので、しっかりとそれを決勝に生かせたらと思います。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日は素晴らしい予選で、5番手を獲得できた。
明日は大きなポイントを獲得出来るポジションからのスタートが出来る。 前回の富士レースから、BOPによる最低重量が加算され、1325kgと一番重くなってしまった。アタックラップに赤旗が出てしまい、アンラッキーだった。タイヤのピックアップもあり、なんとかQ2に出ることが出来た。
KatsuのQ2のアタックは素晴らしく、タイヤのパフォーマンスを十分引き出したアタックで5番手のポジションを獲得した。明日の決勝は、タイヤのコンディションも良いので、優勝して終わりたい。
5月21日(日曜日)
決勝RACE 14:05~
天候:晴/コース状況:ドライ Pos.22
向かえた決勝日、晴天に恵まれるも時折雲が現れ、昨日よりも思ったほど気温が上がってこない。スタートを担当するのは、Wirdheim。
大分県警察の白バイ5台、パトロールカー2台のパレードラップの後、1周のフォーメーションラップが行われ、2年ぶりのオートポリスでのレースがスタートした。
1周目のターン3で、№4AMGにパスされ、6番手に後退。そこからは、前後ともに1秒以内で周回を続ける。
4周目に、500クラスと300クラスが絡む多重クラッシュが発生し、SCが入る。SC解除後の前後差も、スタート後と変化は見られない。
20周目からルーティーンのピット作業が始まり、5番手に。
新しく導入されたウィンドウネットも、ドライバー交代時には少し支障を来すものの、大幅な遅れにはならず、ピット作業も完璧で、30周目にWirdheimから平中にハンドルを託す。
平中もペースは悪くなく、全車がピット作業を終えた43周目の時点で、4位と交代前より2つポジションを上げていた。
この時点で前車は10秒前を行く№61BRZ。トップは2輪交換の№55BMW。
№55は少しずつペースを落とし3番手になり、56周目に平中とは差は、5秒以内まで接近してきた。
さぁ表彰台もみえてきたと思った矢先、59周目に平中からタイヤの異常を訴える無線機が入る。
ピットはタイヤを準備し、タイヤカスのピックアップの確認を伝えた数秒後、モニターにはタイヤが転がる映像が映し出される。 左後輪が脱落し、コースサイドにストップ。残り2周を残してチェッカーを受けることが出来ず、22番手でレースを終えた。
平中 克幸ドライバーコメント
残念な結果になってしまいました。レースのペースは他のGT3勢に比べたら、 かなりいいLAPペースで走れていましたし、ラスト2周リタイヤするまでは、かな り良いペースで3位の№55BMWに近づいていました。
ラスト1周でチャレンジ出来るかなとも思っていました。表彰台も狙える位置 での走行だったので、今後のチャンピオンシップを考えると、かなりきつくなって きましたが、気を落とさずに次戦もがんばります。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
タフな1日でした。レースはホットなものになった。
なぜなら、自分のポジションをキープすることしか出来なかったから。プッシュ 出来ませんでした。僕のスティントではポデュウムのチャンスは見えませんでし た。Katsuに代わるときの、ピット作業は凄く、凄く速かった。それでポジション を2つ上げることが出来たから。Katsuのスティントは力強かった。僕たちにビハインドがあった。チャンピオンシップのトップを走れる位の走りだった。
しかし残り2周でタイヤが外れてしまし、表彰台はおろかポイント圏外に落ちてしまった。原因を考えて再び挑戦します。
田中 哲也総監督コメント
予選はGT3の中では、良いポジションにつけられたと思います。
決勝も、いいペースでピット作業も速く、完璧にレース展開を進められていましたが、トラブルが発生し残念ながら大量ポイントは獲得できませんでした。 非常に悔しいですが、次に向けて原因を突き詰め、改善していきたいと思っております。両車両ともピット作業が速く、スタッフがピットで頑張ってくれました。コース上では色々ありましたが、今回の良かった部分ではないかと思います。流れが来たら、必ず勝てると信じています。