4月8日(土曜日)
公式練習 9:00~10:35
天候:曇/コース状況:ウエット/ドライ
Pos.8
ノックアウト予選 1回目 14:45~15:00
天候:曇/コース状況:ドライ
Pos.14
ノックアウト予選 2回目 15:30~15:42
天候:曇/コース状況:ドライ
Pos.10
いよいよ待ちに待ったSUPER GTの2017年シーズンが岡山県美作市の岡山国際サーキットで幕を開けた。今年は新しいパートナーを数社お迎えすることが出来、よりチャンピオン獲得に向けて気合いが入る。
10号車はNISSAN GT-R NISMO GT3を引き続き使用し、チャンピオン奪還を目指す。
今年からレースフォーマットも変更され、決勝日の朝のフリー走行がなくなり、決勝前のウォームアップ走行が20分となった。天気予報は、設営日から3日間雨予報。開幕戦から波乱を予感させた。
まず走り出しは富田竜一郎から。雨は止んでいたが、日差しはなく路面は完全なウエット。
1度のピットを含め、8周の周回をこなし、吉田広樹と交代。吉田は今年からGAINERのハンドルを握る。2014年、2015年とGT-Rをドライブしていた経験を持つ。
路面が乾き初め、ドライタイヤで走行可能になり、再び吉田から富田へ。オーバーステアにもアンダーステアにもなる様だ。
足回りのセット変更を行い、セットアップを進めていく。300クラスの占有時間になり、吉田と交代。
このセッションは8番手で走行を終えた。サーキットサファリも吉田が担当。午後からの予選に備えてエンジニアとミーティングを行った。予選1回目を担当するのは富田。14台が予選2回目に駒を進めることが出来る。
約1分間のウエイティングをしてから、コースへ。タイムも上げていこうとした矢先に、No52MCが1コーナーでタイヤをロックさせたままコースオフ。
これにより赤旗中断になる。
この頃から少しずつ雨がポツポツと路面を濡らし、ウエット宣言が出される。しかし、その後雨は酷くなることはなかった。回収後再びアタックを開始する富田。
計測2周目に01‘26.941のタイムを出す。続けてアタックをするが、このタイムを更新することが出来ない。暫定順位も徐々に後退。
13番手まで落ちてしまう。最後にアタックを行っていた、№50FERRARIがタイムを更新し、14番手に。しかしこれ以上のタイム更新はなく、14番手でQ2に駒
を進めた。
富田 竜一郎ドライバーコメント
2017年のSGTが開幕しました。僕たちの10号車は、Q114番手、Q210番 手とまずまずの滑り出しになりました。
正直Q1通過もかなり微妙な状況ではあったのですが、車のパフォーマンス的にもそんなに悪くなく、GT-R勢では最上位で、Q1も突破出来たことはすごく 良かったと思っています。明日の決勝は集団の中からのスタートになるので、 どれだけ順位を上げて、いかに表彰台に近づけるかを頑張って行きたいと 思っています。
吉田 広樹ドライバーコメント
予選は久しぶりのアタックでした。朝のコンディションがウエットからドライになって、すごい中途半端な難しい路面状況でした。それもあって予選のシミュレーションをすることが出来なかったのですが、そんな中でもQ1で富田選手が 素晴らしい走りをしてくれて、Q1を突破してくれました。それを活かしたセッティングでQ2でアタックできました。練習は出来ていませんでしたが、思いっきり走れたかなと思います。他の人も同じですが、赤旗になったタイミングも悪く、自分のセクターベストで走っていたので残念ではあるのですが、今出来ることを出せたのではないかと思っています。大きなミスも無かったので、明日の向けては取りあえずは良いスタートを切れたのではないかと思います。
4月9日(日曜日)
決勝RACE 14:34~
天候:曇/コース状況:ドライ
Pos.6
決勝日の朝は、昨年までずっと行われていた朝のフリー走行がなくなり、グリッドに着く前に行われていたウォームアップ走行が、8分間から20分に延長された。
予選日は天候不順に悩まされたが、日曜日の決勝レースが近づいた頃には晴れ間が拡がるレース日和となった。決勝レースは予定通り、午後2時34分、岡山県警の白バイにリードされたパレードラップが始まった。しかしGT500クラスの車両が、このパレードラップ中に2台がストップ。赤旗が出てスター トはディレイに(延期)。一度ホームストレートで隊列を整え直した後にも1台が止まり、フォーメーション開始5分前からやり直し。周回数も1周減算された81周で、再びセーフティカー(SC)に先導のスタートになった。
スタートを担当するのは富田。5周目にNo88 HURACANがピットに戻ったことにより9番手に。前を走る№87 HURACANとは1秒以内の攻防を展開。
14周目にやっとNo87を交わし、8番手に。前はNo31PRIUS、後方はNo9PORSCHE。0.5秒以内の攻防で、気が抜けない。
No31の前を走るのは、№11AMG。No11はタイヤがかなり厳しそうで、No11のWirdheimを先頭に後方までマシンが連なる。
25周目にNo31がNo11をかわし、26周目に№11を交わし7番手に。当初より富田でロングランの予定で作戦を組んでいたので、タイヤが保つまで走行を続ける。周回遅れにロスタイムすると考え、40周目にルーティーンのピット作業を行い、吉田にハンドルを託す。
全車ピット作業を終えると、5番手と確認。前を行くNo55BMWとの差も詰められない差ではない。吉田もタイヤを労りながらプッシュする。
その矢先No50FERRARIが、2コーナーで500クラスとからみ、コースオフしてクラッシュ。3度目のSCが入る。
約20周を残してのリスタートとなり、スプリントレースの様相を呈する。SC明けの59周目に後方から来る500のマシンを避けるタイミングで、№9に先行を許してしまう。そこからは後方のNo3GT-Rとの接近バトルを展開する。それをなんとか凌ぎきり、6番手でチェッカーを受けた。
富田 竜一郎ドライバーコメント
10番手から6番手でゴールし、ポジションアップとポイント獲得を果たすことが出来ました。今回予想してたよりもタイヤの持ちが良く、自分のスティントを かなり長く延ばし気味に走れたことが、かなり大きな要因になってると思いま す。上位と比べると若干ペースが足りないので、富士に向けて、オートポリス のテストで良いものをひろって、次戦こそは表彰台に上りたいと思っています。応援ありがとう御座いました。
吉田 広樹ドライバーコメント
自分的にベストリザルトで終えることが出来たこと、GT-Rが相性が良いとは 思えないサーキットでしっかりとポイントを取れたことは良かったと思います。 次のレースは、GT-Rと相性の良い富士なので、もう少し前にいって表彰台に乗って、またその次に繋げて行けたらと思っております。
田中 哲也総監督コメント
予選決勝共に、今あるポテンシャルのなかで淡々と走って、速いタイムを記録することは出来ませんでしたが、安定した走りで最後まで無事に
走ってくれました。チームもドライバーもミス無く走ってくれました。
今ある中で最善のレースが出来たと思っております。