【レポート】Rd.6 菅生 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT 2018

【レポート】Rd.6 菅生 10号車 GT-R NISMO|SUPER GT 2018

2018915(土曜日)

公式練習  (P4)9:0010:35

天候:曇-雨 : コース:ドライ /ウエット 気温/路面温度:21度/23度

公式予選1回目 B(P3) 14:1514:25

天候:曇: コース:ドライ  気温/路面温度: 26度/29度

公式予選2回目 (P5) 14:5015:00

天候:曇: コース:ドライ  気温/路面温度: 26度/29度

9月に入り、酷暑の8月から徐々に気温も下がり、初秋を思わせるスポーツランド菅生で、第6戦は開催された。

10号車は今年不運なトラブルに見舞われ、未だ表彰台に上れていない。この菅生での他車はシリーズで一番重いウエイトハンディを課されている。やはりここで大量得点を獲得したい。

天気予報では昼前からの弱雨予報。公式練習前から空は今にも雨が降ってきそうな曇り空。

そんな中オンタイムで、走行が開始された。走り出しは星野一樹から。走り出しからマシンバランスは良いようだ。その後吉田広樹と交代するが、小雨が降り始める。まだ路面を濡らすほどではないものの、ドライ路面でのセットを進める。その後は雨が止むことがなく、専有走行はウエット路面で走行を終了した。

今回のQ1は、コース幅も狭いためGT300クラスのみ2組に分かれての予選になった。組み分けはランキング順となり、10号車はB組でスタートする。路面はレコードラインはドライ。他は少し濡れている程度だった。

約2分のウエイティングの後星野がスタート。スタート直後に、1台のクラッシュ車両の為赤旗中断。回収後残り9分で予選が再開された。星野は予選再開と共にコースへ。

計測1周目01‘22.253のタイムで暫定1位。その後01’18.924とタイムを上げていくが、61号車SUBARU、9号車Porscheがタイムを更新。3番手でQ2に進出した。

吉田は予選開始とともにピットを離れていく。

計測2周目に01‘18.538で暫定2番手。徐々にタイアップしていく他車。吉田はこのタイムを更新が出来ず、5番手でQ2を終えた。

星野 一樹ドライバーコメント

フリー走行走り出しからチームが用意してくれたマシンのバランスは素晴らしく、予選でもポテンシャルはかなり強力なものでした!

コースイン直後に赤旗中断など混乱もありましたが、それなりにまとめることが出来、グループB予選を3番手で通過する事が出来ました。

吉田 広樹ドライバーコメント

今回はQ2を担当させてもらいました。フリー走行が安定しない路面での走行しか出来ませんでしたが、Q1を担当してくれた一樹さんやチームのアドバイスもあり、5番グリッドを獲得することが出来ました。 少しミスもあり完璧なアタックとはいきませんでしたが、5番グリッドは戦える位置だと思いますので、マシンの速さを活かしたレースで優勝を目指したいと思います!

2018916(曜日)

決勝  (P2)14:00天候:晴 / コース:ドライ 気温/路面温度:開始26度/37度、終盤26度/33度

天気予報に反して晴天に恵まれた決勝日。9月の3連休ということもあり、グランドスタンドや1コーナーのスタンドは、ほぼ満員となっている。宮城県警察の白バイ5台、パトロールカー1台に先導されて交通安全啓発のパレードラップを1周行い、続いて1周のフォーメーションラップを経て、ファーストスティントを担当する吉田がスタートしていく。

1コーナーの混乱の中、4コーナーで5号車MCをかわし4番手に。続いて25号車をストレートエンドでかわし3番手に。

3周目の1コーナーでブレーキを遅らせてアウトから9号車をパスし、トップを追いかける。トップの61号車のペースは速く、この時点で既に6秒近く前を走行。吉田のペースは悪くなく、詰めるまではいかないまでも、後続車を徐々に引き離し、10周目で7秒以内でトップを追随する。

吉田のペースは、1分21秒台から22秒台をキープ。3番手の9号車との差も20秒以上になり、吉田のペースが28周目頃から23秒台に入り初め、このペースでの周回がきつくなり、ルーティーンのピットが混まないタイミングの36周目で星野にハンドルを託す。タイヤ2本交換、無交換のマシンがある中、全車のピット作業が終わった52周目の時点で2番手とピットイン前と変わらないポジションで走行。トップとは13秒差、3番手とは15秒のギャップを持って周回を重ねる。トップの61号車はラップタイムも速く、61周目には20秒近く離されてしまう。

64周目に31号車のコースオフの為のセーフティーカーが入る。61号車との間には周回遅れが3台。SC明けのリスタートに星野は集中する。しかし、61号車のペースは衰えることが無く、星野はタイヤを労りながら2番手のポジションを確実なものへと切り替える。3番手との差もSC明けに5.5秒だったが、周回毎に離していき、76周目でチェッカーを受けたときは、12秒近くのギャップを持って2番手でチェッカーを受け、今年初表彰台を獲得した。

星野 一樹ドライバーコメント

タイヤ選択は決勝重視だったので、予選よりもさらに自信を持って臨みました。 吉田が素晴らしいスタートスティントを走り、2番手でバトンを受け継ぎました。 なんとか前を追いたかったですが、トップ車両には引き離されてしまい届きませんでした。 悔しかったですが、それでも今シーズンここまで苦しい戦いが続き、自分自身も情けないミスがあったりと、
かなり辛いシーズンだったので、ようやく表彰台に立てた事は素直に嬉しかったです! 素晴らしいクルマを準備してくれたチームに感謝しています! この勢いで残り2戦、先ずは次戦オートポリスで優勝目指します! 応援ありがとうございました!

吉田 広樹ドライバーコメント

今回はスタートを担当したのですが、事前テストやフリー走行の感触からもマシンに速さがあるのはわかっていたので、スタートから自信をもって走ることが出来ました。 2番手にあがった後はトップに追い付きたかったのですが難しく、一樹さんに無事にバトンを渡すことに集中して走りました。 チームは完璧なピット作業で一樹さんを送り出し、一樹さんも長いスティントを完璧なタイヤマネージメントで走りきってくれたので、2位表彰台を獲得することが出来ました。 チーム、横浜タイヤ様、そして一樹さん、どんなときも支援や応援を続けてくれているスポンサー様やファンの皆さんに、本当に感謝しています。 ここ数戦は速さがあるのに、結果に繋げれないレースが続いていました。 焦りなども含めて難しいモチベーションだったので、今回の2位で少しホッとしています。 残り2戦も気を引き閉め、優勝を目指してベストを尽くしたいと思います!

藤井一三監督コメント

ここまで苦戦が続いた#10号車ですが、菅生大会は走行開始から状態が良く、 順調に決勝へ向けて進めて行くことが出来ました。
決勝は、残念ながら#61スバルには追い付きませんでしたが、何度も前車をパッシングするシーンをお見せ出来、念願だった表彰台もゲット出来ました。
このまま良い状態をキープして残り2戦戦って行きます。 何時も変わらぬ応援を頂きまして感謝致します。