2018年6月30日(土曜日)
公式練習 (P4)10:00~11:45
天候:晴 : コース:ドライ 気温/路面温度:30度/38度
公式予選1回目 (P7) 15:00~15:15
天候:晴: コース:ウエット~ドライ 気温/路面温度: 29度/35度
公式予選2回目 (P4) 15:45~16:55
天候:晴: コース:ドライ 気温/路面温度: 26度/33度
SUPER GT唯一の海外戦が行われる、Thai Chang International circuit。今までにここで4回開催されてる内、半分の2回を優勝で飾っているGT-R。15年には10号車も2位を獲得している。GT-Rにとって、相性の良いサーキットです。
日本がそれほど夏日になることがないまま、訪れた灼熱のタイ。しかし、意外にもChang International circuit は風の通りもよく、33度ほどと、日差しの下に居なければ、比較的過ごしやすい。
走り出しは平中克幸から。マシンバランスとタイヤのマッチングはいいようで、早々にトップに名前を刻む。走行15分後に、安田裕信もチェックのためにコースへ。
久しぶりに走るGT3と、昨年はGT500で走行していたため、それの上書きに徹底。もちろんすぐに慣れ、再び平中と交代。だんだん路面も出来てくると、少しアンダー気味に。予選セット、決勝セットを試し、再度安田と代わり、このセッションは、4番手で終えた。
午後からの予選は、Q1を安田が担当する。しかし突然の激しいスコールで15分間ディレイ。
15時15分から予選が開始。路面はウエットで、雨は降っておらず、徐々に路面は回復。しかしQ1はウエットタイヤでアタックを開始。
計測2周目に1分43秒004のタイムで暫定2番手、次周にタイヤをNewに代えてアタックするためにピットへ。
再びコースに入り、タイムを更新しようとするが、計測周に入ってから、ピットから出てきたポルシェが進路を何度も塞さがれてしまう。結局タイムは更新できなかったが、7番手でQ2進出を決めた。
500クラスのQ1が終わり、路面もほぼドライになり、平中もドライタイヤでのアタックを開始する。
計測1周目は、暫定4番手。周回する毎に路面状況は好転し、タイムを上げていく。残り4分では、トップを獲得。しかし、10号車GT-R、65号車AMG、55号車BMWがタイムを更新し、4番手。最終ラップでベストタイムを更新するが、結局6番手で予選は終了した。
しかし、その後最車検で失格になったマシンがあり(10号車・88号車)、4番手からのグリッドが決定した。
平中克幸ドライバーコメント
Q1では安田選手が速さを見せて楽々Q2に進出する事が出来たので、自分はポールポジションを狙って走りました。しかし、ペースの遅い車にアタックラップで2回も引っかかってしまい思うような走りが出来なかったのが残念でした。それでも速さはあると確信しているので、決勝ではトップを狙いに行きます。
安田裕信ドライバーコメント
走り出しから調子も良く、予選もポールを狙っていました。僕の担当の時もかなり邪魔されました。決勝は勝ちに行きます。
2018年7月1日(日曜日)
決勝 (P1)15:20~天候:晴 / コース:ドライ
気温/路面温度:開始32度/47度、終盤29度/44度
タイに入ってから、毎日の様に午後にはスコールが降っていたが、今日のスタート前はそのような雲が無く、熱いレースを予想させた。
決勝前のサーキットサファリでは、10号車がトップ、11号車は2番手のリザルド。ウォームアップ走行でも、11号車、10号車と2番手、3番手で、決勝に期待の持てる結果になった。
スタートドライバーは、安田。
フォーメーションラップ1周の後、スタートが切られた。ポールポジションの65号車AMGのペースが上がらず、安田の前まで下がってきていた。
このマシンを攻略するのに少し手間取り、4周目の3コーナーでインをさして、3番手に浮上。1,2番手との差が少し開いてしまっていたが、9周目には、1秒以内の差まで縮め、トップ争いに加わる。ストレートの速い55号車BMWを攻略するのは難しく後方から2台を抜くタイミングを見計らっていた。21周目に21号車AUDIが、500クラスの接触に巻き込まれ、このタイミングでピットへ。2番手となり、55号車に詰まってタイムロスをする様ならばと、23周目にルーティーンのピット作業を行い、安田から平中にバトンを託す。
先頭集団の中では早いタイミングでのピット作業となったが、空いているところで走ることで、ラップタイムも1分33秒台で周回し、55号車がピット作業を行った時には、8秒くらいの差をつけた。ただ、周回を重ねていく中で、車内に異臭が漂ったり、周回遅れのマシンに邪魔されながらも、後方との差を5秒~7秒を保って周回。ファイナルラップで、ガス欠症状が出たときには、ピット内は騒然とした。
しかし、最後2番手まで上がってきていた31号車PRIUSとの差は、3.5秒差でチェッカー。
今年初の優勝を勝ち取った。
平中克幸ドライバーコメント
優勝できて本当に嬉しいです。週末を通して常に手応えを感じていたので、そういった状況で結果を出す事が一番重要だと思っていました。ファーストスティントの安田選手、ピットストップでのチーム、全てが完璧でした。この優勝でポイントランキングもトップになりましたが、この先のレースも1戦1戦しっかりとやるべき事に集中して行きたいと思います。
安田裕信ドライバーコメント
まずは優勝出来てほっとしています。今回のタイは自信があったので、チーム、平中選手と勝ちにこだわって絶対にミスの無いように心がけまし
た。日本から沢山の応援ありがとうございます。シーズンが半分終わりランキングもトップになったので、ここから最終戦までしぶといレースをしてチャンピオン獲得に向けて頑張ります!
藤井一三監督コメント
スタート担当の安田選手が上手くスタートし、前を行く2台を追う形の展開となりました。前車はストレートが速く、中々抜くことが出来ないと安田選手から無線連絡が何回か入りました。そこで、担当エンジニアが急遽作戦変更し早めのピットイン、ドライバー交代を行い、変わった平中選手のラップペースも安定して速く、ライバル達のペースを連絡しながらレースをコントロールしてくれました。
今回は完璧に近い形で優勝することが出来ました。有難うございました。これからも応援宜しくお願いします。