GT300 10号車 Rd.8 ツインリンクもてぎ レースレポート&インタビュー

GT300 10号車 Rd.8 ツインリンクもてぎ レースレポート&インタビュー

全戦ポイント獲得!最終戦も6位入賞!!

SUPERGT ラウンド8
予選 11月14日(土曜日) 
入場者数:17,000人

ー公式練習 8:50~10:25
雨/ウェット/気温:12度/路面温度:12度

ーノックアウト予選 1回目 14:00~14:15
晴/ドライ/気温:13度/路面温度:16度

ーノックアウト予選 2回目 14:45~14:57
晴/ドライ/気温:13度/路面温度:15度

週末だけが雨という予報で、秋の寒さも徐々に深くなっていく中、最終戦もてぎ250kmレースは開催された。
チャンピオンは前回のオートポリスで決まってはいるが、やはり11号車とのW表彰台を再現したい。

走り出しはAndreCoutoから。
路面温度も低くなかなかタイヤが暖まらず、トラクションもないと話すCouto。リアの車高などを調整しセットアップを進める。
しかしまだグリップが低いせいかもしれないと、走行を続ける。

走行開始後50分で千代勝正と交代する。
千代もグリップ感が無いと訴える。

このセッションは結局19番手で走行を終えた。

雨は相変わらず振る中で、Q1開始された。Q1を担当するのはCouto。
予選開始とともにピットを離れていく。
計測3周目で01‘57.469のタイムで、暫定トップに名前を連ねる。しかし31号車は0.7秒も離してトップに浮上する。Coutoはそこからタイムを更新することは無かったが。
3番手でQ2に駒を進めた。

Q2を担当するのは千代。
オンタイムで開始され、少しウエイティングをした後、タイムアタックに入る。
500クラスのQ1の時に、徐々に強くなり始めていた雨は、Q2開始直後に雨脚がもっと強くなり始める。12分という短い時間では、タイヤもなかなか暖まらず、苦戦を強いられる。計測2周目で02‘05.277を計測し暫定7番手。雨脚もどんどん強くなり、このままタイムアップするマシンはいないと思われていたが、1周目にタイヤ交換を行っていた31号車PRIUSが02’00.602の驚異的なタイムを叩き出す。

さすがに浅溝のタイヤで、31号車のタイムを抜くことは難しく、その後61号車BR-Zが最終ラップにタイムを更新し、明日の決勝は、8番手からのスタートになった。


アンドレ・クート コメント
今朝のフリープラクティスは大変でした。スピードもグリップ感もありませんでした。
しかしQ1では、浅溝のタイヤでアタックしましたが、コンディションと凄く合っていました。
ただQ2では走り始めたときのコンディションと、アタックし始めたコンディションが変わり、8番手に留まりました。でも悲観的には思っていません。レースでは必ず上位に戻ってくるのですから。
明日は天気も回復傾向ですし、良い形で良いシーズンをフィニッシュしますよ。


千代勝正 コメント
Q1はAndre選手が雨の少ない中で、3番手のタイムを出してQ2に繋いでくれて裁定でも3番手以内に入ろうと思っていたのですが、僕が走り始めてから雨が強くなり始め、自分たちが選んだ浅溝タイヤとはマッチしなくて、タイムを出すには非常に厳しい状況でした。
タイヤが暖まってアタックするタイミングでの雨が多くなってしまい、ハイドロも多くなってしまい、タイムアップは難しい状況になってしまいました。タイムを出せるコンディションにならなかった事は残念でしたが、明日に向けては天候も回復傾向でしたし、テストでも良い感触を掴んでいるので、ポジティブに考えて明日の決勝は追い上げられるように頑張ります。

 

 

決勝レース 11月1日(日曜日)
入場者数:33,000人

-フリー走行9:00~9:30
雨/ウェット/気温:14度/路面温度:15度

-決勝13:40~
曇のち晴/ウェット・ドライ/気温:20度/路面温度:19度

昨日からの雨は残り、ウエット路面殿フリー走行が開始された。
しかし徐々に予報は回復方向にあるようで、雨も降ったり止んだりを繰り返していた。

今日の走り出しはCoutoから。昨日よりはグリップ感も上がり、計測2周目にはトップに掲示される。
12分経過したところで千代と交代。路面の確認とセットの最終確認を行いフリー走行は終了した。


昼には雨も止んでいたが、路面は思った程乾いてこない。グリッドに並びパレードラップが開始される20分前に、大粒の雨が再び路面を濡らす。
この雨によりタイヤはインターミディエイトでのスタートを選択。

Coutoが今回もスタートを担当する。
1周目はそのままのポジションでコントロールタワーを通過。3周目には61号車BRZ、7周目に77号車458、8周目には33号車Porsche、10周目には88号車ランボルギーニを交わして5番手まで浮上する。
この頃から路面は乾き始め、ドライタイヤに変更しドライバー交代のタイミングを見計らう。22周目に千代と交代するためにピットへ。
ピット作業も完璧にこなし、千代をコースへ送り出す。
25周目に300クラスと500クラスの接触があり、26周目にSCが導入される。この時オフシャルの誘導ミスにより、5番以下が周回遅れになってしまう。
全車ピット作業が終わった時は6番手だったが、29周目に65号車SLSにパスされてしまう。
しかし33周目に61号車を交わし、6番手に。その後は65号車とチェッカーまでバトルを繰り返すが、ストレートスピードにまさるSLSをパスするのまでには至らず、6番手でチェッカーを受けた。

開幕戦から最終戦まですべてのレースでポイントを獲得。
Wチャンピオンにふさわしく、最終戦を締めくくった。

アンドレ・クート コメント
凄く難しいコンディションのレースだった。
僕たちの車のタイヤは、インターミディエイトで、非常にグリップも良くて、ポジションを上げることが出来ました。ドライバーチェンジした後の千代選手のタイムも良かったのですが、セイフティーカーのタイミングが悪く、1ラップの周回遅れにされてしまいそれ以上上にはいけませんでした。
全てのレースでポイントを取り、素晴らしいシーズンを過ごすことが出来ました。チームも素晴らしい仕事をしてくれました。
このチームに来て本当に良かった。
素晴らしいメカニックのおかげで優勝も出来ました。本当に素晴らしい。
ありがとうございました。

千代勝正 コメント
スタートはAndre選手が担当して、ペースも良くて順調に順位を上げてくれました。
自分に変わったタイミングで路面が乾いていたのでスリックで出て行きました。そのタイミングも良かったと思います。
不運なことにその直後にセーフティーカーが入ってしまい、トップ4台からは周回遅れになってしまいました。ピットワークも作戦も全て完璧だったのに、セーフティーカーのタイミングだけで、表彰台を狙えるレースを落としてしまったことは残念でしたが、シーズン通して1年間ポイントを落とすことなく毎戦、戦えてAndre選手とチームのチャンピオンを獲得できて本当に満足できるシーズンを送ることが出来ました。
皆様に感謝しております。
1年間ありがとうございました。

富田竜一郎 コメント
今年GAINERに来て、4レース出させていただいた中で、全てのレースでポイントを獲得できてAndre選手、チームのタイトル獲得に少しでも貢献できたかなと思っております。
良いシーズンだったと思います。
その中でも自分に足りないもの、これをしたらもっと上手くできたのではないかなど思い返せばいろいろあったので、来年以降自分の糧にして、今年よりも良い成績を残せるようにがんばれたらいいなと思っています。
Andre選手とチームタイトルは素直にうれしいので、また来年もこんな結果が残れば良いと思います。
ありがとうございました。
田中哲也監督 コメント
ウエットの予選、決勝でしたが、アンラッキーもあったりで、最終戦でバシッと勝って有終の美を飾りたかったんですが、今回に関してはそれほどのスピードが無くて、今後に対しての課題も見えたように思います。
1年間通して、トラブルもほとんど無く、力強いレースをしてくれたので、チャンピオンも取れました。
チームとしては最高のシーズンだったと思います。