【レポート】Rd.1 岡山 11号車 MercedesAMG|SUPER GT2017

【レポート】Rd.1 岡山 11号車 MercedesAMG|SUPER GT2017

4月8日(土曜日)
公式練習9:00~10:35
天候:曇/コース状況:ウエット/ドライ
Pos.7

ノックアウト予選1回目 14:45~15:00
天候:曇/コース状況:ドライ
Pos.8

ノックアウト予選2回目 15:30~15:42
天候:曇/コース状況:ドライ
Pos.8
いよいよ待ちに待ったSUPER GTの2017年シーズンが岡山県美作市の岡山国際サーキットで幕を開けた。今年は新しいパートナーを数社お迎えすることが出来、よりチャンピオン獲得に向けて気合いが入る。 11号車はMercedes AMG-GT3を引き続き使用し、悲願のダブルタイトルを目指す。

今年からレースフォーマットも変更され、決勝日の朝のフリー走行がなくなり、決勝前のウォームアップ走行が20分となった。

 

天気予報は、設営日から3日間雨予報。開幕戦から波乱を予感させた。

まず走り出しは平中克幸から。雨は止んでいたが、日差しはなく路面は完全なウエット。

2種類のウエットタイヤを履き、Bjorn Wirdheimと交代。

路面が乾き初め、ドライタイヤで走行可能になり、再びWirdheimから平中へ。オーバーステア傾向の様だ。

タイムを更新し始めたときに赤旗中断。ドライタイヤも2種類の比較を行い、Wirdheimと交代。タイヤのピックアップが少し気になるようだ。 サーキットサファリを消化し、午後からの予選に備えた。予選1回目を担当するのはWildheim。14台が予選2回目に駒を進めることが出来る。

約1分間のウエイティングをしてから、コースへ。2周目には暫定2番手に名前を連ねる。タイムも上げていこうとした矢先に、№52MCが1コーナーでタイヤをロックさせたままコースオフ。これにより赤旗中断になる。この頃から少しずつ雨がポツポツと路面を濡らし、ウエット宣言が出される。しかし、その後雨は酷くなることはなかった。

回収後再びアタックを開始するWirdheim。

計測3周目に01‘26.594のタイムを出すが、これ以上のタイムアップは望めないと判断。タイヤを温存することに。

トップは1分25秒台に入り、Q1は8番手でQ2に駒を進めた。

 

予選2回目を担当するのは平中。今年最初のグリッドが決まる。

開始と共にコースへ。順当にタイムを上げ、トップ3に名を連ねる。残り5分を切った頃に、№30PRIUSがハイパーコーナーの立ち上がりでスピンし、Q1に続いて赤旗中断。約14分の中断の後、残り5分の予選時間が始まる。しかし、これ以上タイムアップは厳しいことと、明日の決勝に向けてタイヤを温存することに決め、平中はこれ以上のアタックせずに予選を終えた。明日のグリッドは8番目からのスタートが決まった。

 

平中 克幸ドライバーコメント
チーム一丸となって予選上位に食い込めるように頑張って公式テストから色々やってきましたが、それがあまり上手くいかず、今回の新しい路面との マッチングも非常に厳しい状態で、8番手という結果になってしまいました。決勝はもう少ししっかりと挽回できるようにいきたいと思います。

Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
予選のポジションは8番手でした。
タイヤのコンパウンドと路面がマッチしなかった。
かなり厳しいけど、明日は表彰台にたてられるように頑張るよ。
表彰台に立つことが出来たら、HAPPYだよ。

 

4月9日(日曜日)

決勝RACE 14:34~
天候:曇/コース状況:ドライ
Pos.18

決勝日の朝は、昨年までずっと行われていた朝のフリー走行がなくなり、グリッドに着く前に行われていたウォームアップ走行が、8分間から20分に延長された。
予選日は天候不順に悩まされたが、日曜日の決勝レースが近づいた頃には晴れ間が拡がるレース日和となった。決勝レースは予定通り、午後2時34分、岡山県警の白バイにリードされたパレードラップが始まった。しかしGT500クラスの車両が、このパレードラップ中に2台がストップ。赤旗が出てスタートはディ レイに(延期)。一度ホームストレートで隊列を整え直した後にも1台が止まり、フォーメーション開始5分前からやり直し。周回数も1周減算された81周で、再びセーフティカーに先導のスタートになった。
スタートを担当するのはWirdheim。スタートしてから4周目に№87 HURACANをパスし、5周目には№88 HURACANがピットに戻ったことにより6番手に。前後とも0.5秒差の攻防が続き、気が抜けない。20周目を過ぎた辺りからWirdheimから、タイヤのグレーニングが始まったと伝えてきた。1人が走らなければならない周回数は、約28周。それがクリア出来ないと平中とは変わることが出来ない。
Wirdheimのペースが徐々に落ちていき、25周目のバックストレートエンドで№31PRIUSと接触しながらパスされてしまう。この接触によりリアウイングの翌単板が破損してしまう。26周目には3台にパスされ10番手まで後退。ルーティーンのピット作業を行う前周には11番手まで落ちてしまっていた。

28周目に平中と交代して、コースへ。
全車がドライバー交代を終えた時点で13番手まで後退していた。しかし、それまでにタイヤが悲鳴をあげ、振動が出てきていたため、49周目にイレギュラーなピットでタイヤを交換。

この時丁度№50FERRARIが、2コーナーで500クラスとからみ、コースオフしてクラッシュ。3度目のSCが入り、丁度平中がコースに戻ったときには、トップを快走する№4AMGが1コーナーを通過していたため、1周の周回遅れになってしまった。
約20周を残してのリスタートとなり、スプリントレースの様相を呈する。

SC明けに、決勝中のベストを更新するが、トップのAMGは26秒台の
タイムでコンスタントに周回を重ねている。

平中も再びタイヤが厳しくなってきたことを告げ、ペースもダウン。結局SC明けのポジションの18番手のままで、チェッカーを受けた。

得意とする岡山でポイントを獲得できなかったことは、平中がGAINERに加入したからは一度も無かったことで、非常に残念な結果となった。しかし、シーズンは始まったばかり。次戦の富士までに、昨年は震災 で中止になったオートポリスのテストが控えています。タイヤテストをより一層強化して、次戦の富士に臨みたいと思っております。

 

 

 

平中 克幸ドライバーコメント

追い上げのレースを期待しつつも、チームとセットアップの方向性も話し合い ながら決勝に臨んだのですが、自分たちが望む結果が出せず、非常に残念 ですし、またAMG2台が1-2で、車が速いということを証明された中で、ポイン トさえ取れなかった事は非常に残念ではあります。全てのことに原因がある ので、それを突き止めて次に活かして、今度は僕たちがいいレースをしたいと 思っています。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント

昨日の予選から考えても、いい方向には進みませんでした。
トップ4には全くついて行けませんでした。タイヤを労りながら走っていたので、 プッシュすることも出来ませんでした。ポジションをキープするのでいっぱいいっ ぱいでした。KATSUもタイヤのピックアップに悩まされ、自身のスティントもタイ ヤが保ちませんでした。
富士には必ずいいポジションに戻ってきます。

 

田中 哲也総監督コメント

予選決勝共にアンダーステアに悩まされて、安定したラップを刻むことが出来ませんでした。チームスタッフ、ドライバー全員が頑張ったのですが、残念な結果
になりました。次までに原因を探しまして、改善して復活できるように頑張りたいと思いますので、よろしく御願いします。